2014/12/26

エバター その2

江畑幸子選手がFacebookを始めたようです。
https://m.facebook.com/ebatayukikoofficial

↑で伝えられている28日深夜の特番情報もお見逃しなく。

今年は開設間もないブログにも関わらず、沢山のアクセス有り難うございました。良いお年をお迎えくださいm(__)m。


2014/12/19

2014好プレー・珍プレー

・吉村志穂選手、長岡望悠選手のカッコ良い11など






・リセ・ファン・ヘッケ選手のド派手なサーブミス


2014/12/12

エバター その1

ワクフバンク vs RCカンヌ映像

江畑の出場・活躍時間帯
・23:45〜
・01:01:56〜
・01:25:00〜
01:34:30〜ラスト

まだ予選リーグなのでそんなに喜んでる場合でもないんでしょうが、思わぬ金星に興奮してしまいました。今日の快勝はCLで苦戦続きだったチームにとって大きいでしょうし、また江畑にとってもスタメン奪還の足がかりになりそうな活躍だったと思います。

基本的にはフォーセット後衛時に攻撃力を落とすことなく、サーブ力と僅かでも守備力を上げるため(失礼)に江畑を投入っていう最近定着したっぽい起用法だったのですが、今日はそれが当たってました。サーブも走っていましたし、Aパスで返されクイックをカマされたら自己責任でディグるという江畑的には珍しい好プレーも発動。

特に、3セット目に23−24とワクフにセットポイントを握られてからのサーブは凄かった!!タイムアウト開けだったんですが、江畑の博才みたいなものを感じさせるネットイン・サーブでジュースに持ち込むと、コスタグランデギョズデの攻撃参加を遅らせるサーブ&的を絞ったブロックで逆転、再びタイムアウト開けのサーブも今度はコスタグランデ自身を崩壊させ、セットポイント・ゲット!逆・新鍋状態。

この流れを前衛での攻撃でもってことなのか、4セット目からはスタートからの起用でこれも的中。大して得意な印象のないライト攻撃がやたらと決まってましたし、憧れているらしいシェイラなんかよりもずっと頼られ、その期待に応えていました。また、タイムアウト中にワクフのジョバンニ監督が「エバータ、ごにょごにょ」と取り乱しながら指示を出していて、まぁ何言ってるかよく聞き取れなかったので悪口なのかもしれませんが、「ナンバー14」ではなく「エバタ」で通じてるってのも「何気に世界のエバタか!」と何か誇らしい気分に。

チーム全体としてはお見合いからのミスとかイロイロ突っ込み所は多い感じでしたが、ひとまず、おめでとうございます。




2014/12/08

東レアローズ(泣)

シーズン前のインタビューで木村沙織が「速いトスを打つ事に腹を括る」とか「秒数にこだわる」とか言っていて「これはきっとマズイ事になるだろうなぁ」とは思ってましたが、流石に1レグ1勝6敗という不振に陥るとまでは想像出来ませんでした。

やっぱストップウォッチでセットアップからアタックするまでの経過時間を1.1秒とか計測して指導、練習するのは間違いだと思うんですよね。だってファーストテンポ(レフト攻撃だとセットアップ時に最後の2歩の踏み切りあたり)であれば、放って置いてもそのくらいの秒数にはなって行くだろうし、実際、ストップウォッチを持って指導なんかされてないだろう上尾やNECのレフト攻撃なんて普通に1.1秒切ってますから。

馬鹿馬鹿しいと思いつつ投げ遣りな感じで計ってみたので正確ではないと思いますが、近藤志歩、近江あかりなんかは0.8秒台後半でも最高打点で止まった感じになるセットですし、ブロッカーの上から余裕で叩き込むことも少なくないです。逆に、東レはハイキュー!!で言う所のスパイカーの打点を直線的な軌道(↖️)で通り過ぎるトスのイメージに近い感じ(特に昨日の田代はエグかった)。被ブロックが増えたり、拾われる事が多いのはそのせいだと思います。

それと、1.1秒以内って何ゆえ弾き出された数字かと言えば、どうやらブラジルのタイーザのブロックが出来上がるまでの時間だそうで、それだったらなるべく4枚以上のシンクロ攻撃で迷わせて更に遅らせようと試みても良さそうなものなのに、そんな素振りは一切なく、何故か「世界と同じ事をやっていても勝てない」って・・・「はい?(杉下右京風に)」としか言い様がありません。

とにかく、もう終わった事はしょうがないので2レグではタイムアウト中、癖なのか同じ事をひたすら2回言う福田監督が「トス低いぞトス低いぞ、最高打点でフワッとさせろ最高打点でフワッとさせろ、眞鍋のことは忘れろ眞鍋のことは忘れろ」と指揮を取ることに期待するしかないですね。それか、サッカーや野球だったらもうとっくにクビでいいレベルなので、昨日の解説で「トスが低い」と悲鳴のような声を上げ、後輩達の不甲斐なさに若干キレかけているような声色だった大山さんを監督にすりゃいいんですよ。資格とかのことは知らないけど・・・。

・オマケ
ロシアの上から打つ木村

2014/12/07

NECレッドロケッツ vs 上尾メディックス

サマーリーグ同様に見応えのある打ち合いでしたー。ただ、第3セットまでは盛り上がる気配は一切なく、どちらか一方がグダグダで結構オネムな展開だったんですよね。

軽く振り返ると・・・

<第1セット>
開始早々、上尾のレセプションが荒れ模様。NECの狙いは多分リベロのと前衛レフトの間あたりに、その正面から落ちるサーブを打つ事だったようで、それに勘付かれたら伸ばしたり、サイドラインギリギリを狙ったりと前後左右に揺さぶりを掛ける感じ。で、全てがサーブのおかげではないにしてもイエリズのところで5連続得点、山口のところで4連続得点と2度の爆走で、セット中盤からほぼダブルスコア 進行でNECが楽に先取。

<第2セット>
完全にNECが主導権を握って試合を進めていたはずなんですが、元からのチームカラーなのかアラキングのしぶとさが伝染中なのか、中盤あたりからやたらと粘り出す上尾。恐らく解説が大山加奈さんだったら「皆が助走をしっかりと取れるように」と程良く高く上げていた吉村のファーストタッチをしつこいくらいに評価したでしょうし、途中出場の富永もその分、落ち着いて組み立てられていたと思います。特に、マーフィーへのセットはかなり良い感じで、個人的にディグを評価している岩崎大野も全く歯が立たない来日以来最強の破壊力を引き出し、NECから主導権強奪に成功。

<第3セット>
13−15の場面。変則的な選手交替に慣れていない為か、レシーバーの鳥越(163㎝)が前衛になる時に、白垣の準備が遅れて交替が認められず、丸山のブロード攻撃の餌食に(笑)。上尾としてはラリーの最後ではなく、出来れば一発目から仕掛けて嘲笑いたかったですが、ここから一気に14−21とかまで行った事を考えれば、流れ的に分岐点だったとは言えるカモ。

<第4、5セット>
ここからは両チーム、死力を振り絞った胸熱な打撃戦。特に3セット目の↑に責任を感じていたであろう白垣がよく頑張りました。なんか線が細いし、動きも微妙にカクカクしているので誰が見てもカッコ良いと感じるフォームではないと思うんですが、それでも妙な中毒性を湛えたアタックで大活躍。特に4セット目のセットポイント・ゲット時の感極まって泣きそうになってる表情は昨日のベスト・オブ・イイ顔でしょう。

で、それに胸を打たれて5セット目は白垣に乗り移ったかのようなノリで「持ってこーい!」と心の中で絶叫してたわけですが(録画観戦笑)、あくまで冷静にブロックの低い所を突く山口(流石)。「舐めるなチキショー!」とばかりに何故かこの試合全く止まらなかった島村のブロード攻撃を豪快にシャットする吉村。熱くなり過ぎてマナー違反の警告を食らうも無双するイエリズ。最後はたぶん第5セット1点しか決めてなかった白垣が美味しい所をかっさらいゲームセット。う〜んほぼ全員カッコ良かった!

あと、印象的だったのはどっちのチームもタイムアウト中に技術的な修正点とか場面場面の対応を選手同士で話し合っていたこと。最初グダグダに見えた試合が締まって行ったのはどう考えてもそのおかげだと思うし、当たり前のことでしょうが、それが出来てないチームも多いので今後もそうあって欲しいですね。どっちのチームも上位進出して欲しいなぁ。

2014/11/26

RCカンヌ

昨日のセルビアのチームとの試合映像はコチラでどうぞ。大して面白い試合でもないので、01:47:55あたりからの5分間がオススメです。よく決めるなーな3本、今のは拾えたんじゃね?な1本、江畑らしさ全開の時間帯。

最初の頃はフォーセットと江畑の共存の可能性を探るためかフロントオーダー、2枚レセプションとか試行錯誤してたのですが、「無理」と判断したようで、マズイことにスタメン落ちしかかっているのが現状です。とにかく出場したら決めまくる、そして、監督が佐野、井野から引き継いだチームカラーに合う選手と評していたのでレシーブも頑張らないとですね。

やっと更新された選手紹介ページはコチラ。約2週間後のワクフバンク戦のライブストリーミングはコチラ


2014/11/23

東レアローズ vs 上尾メディックス

最後のインタビューでセッターの土田キャプテンが語っていた「アタッカー主導」「良い打点で気持ち良く打って貰う」という当たり前の事をやっている上尾が、低くなってしまう事が多い全日本仕込みなバレーの東レに勝利という何の驚きもない試合でしたね。う〜ん、複雑な気分。

まずは、アラキングが好調を維持しているようでナニヨリ。「これは低かったAクイックの分、そしてこれが低かったBクイックの分」と言わんばかりに、古巣コートに溌剌とスパイク叩き込んでいました。中道「それはてめぇが早過ぎるタイミングで入って来たから・・・グハッ」みたいな。また、3セット目に木村が今日初めて高い打点から強打したボールをディグったのは「こいつウゼー」と唸ってしまう好プレーだったと思います。

あと、個人的に「小さな巨人」として注目している168㎝の吉村もまずまずの出来。後ろから来る難しそうな二段を二見の上からズドーンと打っていましたし、ネットに近かったとは言え、あの迫田を余裕でシャット。普通、あれくらいの身長であれば技巧に走りそうなもんですが、小さいからこそ高く跳ぶ、強く打つという正しくゴリゴリな方向に向かうのは偉いと思うし、そのためには重量挙げ選手のようなマッスルも厭わないっていう腹の括り方も立派です。日本バレー界全体がお手本にすべき選手ですね。

それと、上尾は強力なジャンプサーブにやっぱり目を引かれますが、何気にセッターの土田のサーブもレシーブし難そう・・・と思って調べてみたら、昨シーズンのチャレンジリーグで18試合、23得点の4位なんすね。納得です。

個人的にサーブの良いセッターが昔から好きで、なんだろ・・・こう普段仲間の為に優しく使えるように研ぎ澄ました手先の感覚を、サーブの時だけ凶器として悪用するみたいな感じってカッコ良くないですか?昨シーズンのロビアンコなんかも、木村に仏かよってくらい優しいセットを供給し、サーブの時はカイザーナックルでも装着したかのような鬼っぷりで痺れたものです。土田にもそんな資質があるかもしれません。

それにしても、東レは3連敗とまずいことになりましたね。特に木村はやっぱ体調悪そうですし、全日本から含めてもう長い事、良いバレーをしている時に見せる笑顔と泣き顔が入り混じったような表情(適当なのがなかったけど、こんな感じのやつ)を拝められていないのが残念です。

ひとまず、セッターの頭が混乱してる気がするので、危険トス愛好家の高田をチームが波に乗るまで休ませるってのも手なのカモ。で、セッターは「今の戦い方は高さを犠牲にしたもの」と受け取れる危険発言をしていた中道ではなく田代。それか、ロビアンコを引き抜く(笑)。で、キャプテンは高田にしてみるとか・・・何かを変えないと嫌な予感がします。

2014/11/17

Vリーグ開幕

遂に開幕。贔屓チームが特にないってのが悩みどころなんですが、まず応援するチーム探しのために一通り初戦を観戦してみたところ、今年は3、4チームくらいイケそうです。

とりあえず初戦の感じだけで言えば、NECレッドロケッツが一番良さげ。ほとんど全員がバックアタックを打っていましたし、MBの島村にも打たせるんですね。特に彼女はサーブも良いので、ブラジルのタイーザみたいに強力サーブで相手を崩して、返って来たボールを自らのbickで仕留め続けるという「さっさとリベロと代われや(笑)」系の選手を目指せそうです。

また、名前しか知らなかったセッターの山口かなめもサイドへのセットほとんどがアタッカーの最高打点で止まる感じのものになってるように見えましたし、ツーなんかも相手チームにレシーブ・レッスンを施すような、いや〜な落とし方で良かったと思います。気が早いですが、170センチくらいであれば全日本でも何とかなりそうなので楽しみ。

次に、上尾メディックスもやっぱいいなと。特に荒木が出産から僅か10ヶ月くらいの割になかなかの仕上がり具合!!テレビのマラソン中継で得た情報なのでガセかもしれませんが、出産後は体力アップしやすくなるそうですし(理屈は不明)、後はもう少し 鉄腕感が戻ってくるといいですね。見飽きたはずのイロイロなルーティンも現時点では「お帰りなさい」という歓迎ムードで見れました。

ただ、少し残念だったのは、助走して跳ぶアタッカーの高さ>その場跳びブロッカーの高さっていう理屈で、主に男子バレーのトップでここ数年、同身長程度であればコミットされてもヘッチャラな必殺技となっているらしい11(イチイチ、スロット1からのファーストテンポのアタック≒豪快なAクイックのようなもの)をズドーンと決めさせるという狙いはまだチームにないっぽいようで勝負所ではひたすらマーフィー頼みでしたね。荒木よりも身長の高いMBが少ないVプレミアにおいては無双状態の攻撃になるはずなので、シーズン中に見れたらいいなーと思います。スロットについての詳しい事はコチラで。

それと、単純に吉村近藤マーフィーのジャンプ・サーブもヤバイですね。去年に引き続き応援予定のトヨタ車体クインシーズのコートをかなりバタつかせいて、あの不気味なほどに無言を貫く泉川監督がタイムアウト中に遂に口を開いたほど。

それでも、試合終盤には落ち着きを取り戻した藤田のゲームメイクも相変わらず上手かったと思いますし、平松のビューティー・ブロードも磨きがかかっています。また、「キャプテンなんてものは誰がやっても同じ」という自分の考えを改めさせられた、ナチュラル・ボーン・キャプテン竹田もやっぱイイ感じでした。今日はなかったですが、タイムアウト中、「それって相手チームに対するただの悪口じゃねーか?」っていう威勢の良い発言を今シーズンも期待しています。

最後に、東レアローズもサイドの選手は全員好きなので、中道がストップウォッチの呪いから解放されれば応援したいです。久光戦、木村のコンディションがかなりバッドなようでしたが、中道のレフトへのセット自体もかなり酷くてゲロりかけてしまいました。あんなことになるなら当初の噂通りブラジル行った方が良かったですよ。まぁ、そのチーム(監督だったのはマラエス)は消滅してしまいましたが・・・。

いつも以上に、まとまりのない内容ですみません。

2014/10/25

連載中のバレー漫画

基本的に立ち読みで済ましている自分が紹介するのもなんですし、ご存知の方も多いでしょうが、読書の秋ってことで並べておきます。全日本女子バレーを扱うブログとしては、真壁監督なるキャラが登場する「少女ファイト」も侮れないものの、やっぱ一番オススメなのは「ハイキュー!!」ですね。眞鍋さんもストップウォッチを捨てて読んで欲しいですが、全日本から変人速攻的なもの が消えつつある今は逆に危険カモしれません。アナリストが主人公の「神様のバレー」はハメ技・ハメ戦術の話だらけで、そういう意地の悪いバレーが好きな方は是非(先週から一時休載)。


ハイキュー!! 週刊少年ジャンプ(毎週月曜日)試し読み














少女ファイト イブニング(毎月第2・4火曜日)試し読み














ハリガネサービス  週刊少年チャンピオン(毎週木曜日)試し読み














神様のバレー  週刊漫画TIMES(毎週金曜日)試し読み
















2014/10/09

大山加奈さん

日本はこのままハイブリッド6でいくべきか
http://www.athlete-journal.com/volley/kanaoyama20141006.html

最近の大山加奈さんは選手の味方って感じで良いし、普通に監督を叩いてますね(笑)。なんか総括しようかなと思ってましたが、大体同じ意見なので貼っておきます(手抜き)。

それと、下の記事の軽い訂正なんですが、最後のドミニカ戦、普段あまり注意して見てないテンポを意識して観戦してみた所、山口はたぶん普通にファーストテンポでした。すみません。で、セットもその大体がマイナステンポの時にやるような速さを意識するあまり低くなるやつじゃなく、フワッとしてたと思います!・・・ってことはハイブリッド6が何なのかよく分からなくなって来ましたが、もうほとんど常識的なバレー になって来てるだけなのかもしれません。早過ぎる世界バレー終幕に拍子抜け感が半端な いですが、とにかく来年に期待です。

2014/10/04

2次ラウンド ドイツ戦

何故あんなボロボロのドイツ相手にフルセットまでもつれなきゃいけないのかはさておき、昨日は完全に迫田の日でしたね。特に5セット目なんかはサーブのところで4連続得点と走りましたし、アタックに至っては7本打って6本決定っていう、新・三大迫田さおりに入るんじゃないかっていう活躍ぶり。

これまでも本調子とは言い難い中、相手のしょうもないミスによる得点なんかの時ですら「1点は1点」と言わんばかりに大はしゃぎしてチームを盛り上げてましたが、やっぱ一番盛り上がるのは彼女がド派手に決めてこそ、でしょう。また、その迫田の道を切り開くべく、前で山口が久々に機能してたのも大きかったし、ブロックでもようやく本職らしいところを見せてくれたと思います。

あと、課題だったラリー中のクイックも、実況が「バックアタックー!」と間違って絶叫するような位置からダッーと入って来ていて、軽くスコーピオン化してましたね(笑)。で、それでサイドアウトを獲って後衛に下がった迫田がサーブを打ってるのに、「いや〜バックレフト云々」とかいつまでものたまっている実況・・・正直、アジア大会の男子バレー担当の人と代えて欲しいです。

それと、いつ突っ込もうかとは思ってたんですが、解説の竹下がサイドアタッカーの「遅いクイック」をセカンドテンポと言ってますが、あれはあれでれっきとしたファーストテンポです。そして、大野山口が打ってるのがファーストテンポってのは間違ってはないでしょうが、あれはその中でもマイナステンポに分類されるもののはず。ハイキュー!!定義で言うと、セットアップ時に、助走および踏み切りが大体完了、なんだったら既に浮いてるくらいのテンポ。

で、何故か日本のバレー界ではクイック=マイナステンポが常識になってるそうで、眞鍋さんがそれを非常識的だと気付けば、ハイブリッド6はその名残りをイイ感じで保ちつつ基本終了のはずです。そして、たとえ気付かずとも、前キャプテンの荒木が来年にも世界標準的なバレーをしている上尾からファーストテンポのクイックをお持ち帰りしてくるはずで、それを手本とすることで、覚醒するミドルブロッカーも現れることでしょう。なので、今年の佐野に続き、来年の荒木はかなり重要。


・・・・話をドイツ戦に戻しますが、3次ラウンド進出のための勝ち点を考えた時に、4セット目を落としたのはかなり痛いですね。特に、形勢がほぼ決まった段階で木村石井は遅過ぎでしたし、木村が決まらないのは中道のセットが低いからってのもあったはずで、早々と宮下にしといても良かったと思いました。あまり出てない選手の調子のことは分からないのでアレですが、なんか世界バレーが始まってから、交代すべき時に交代せず、交代しなくても良い時に交代、みたいな迷采配が目立っていてモヤモヤさせられます。

2014/10/02

2次ラウンド クロアチア戦

新戦術とやらのキープレーヤーで、1次ラウンドで何とか立て直そうとケアしていた長岡がベンチ外っていうのは今のチーム状況のマズさを物語っていますが、出てる選手の調子、特に攻撃面はそう悪くはないんですよね。・・・ってことは、やはり眞鍋さんとコーチ陣がアカンってことなんじゃないでしょうか。

まず、ブロックが低いってのは分かりきってたことなものの、クロアチアが当たり前のように長いコースに打ってくるのでディグし切れないのが辛いですね。また、岩坂がいれば、コート中央にあれほど穴のあるフォーメーションにはならないのでしょうが、フェイントを落とされて前後に揺さぶられまくるという・・・。リベロはめっちゃ疲れるはずだけど、佐野の離脱を省みずにひたすら筒井を起用しているのもどうかと思います。

それと、筒井のレセプションのミスも少し気になりました。正確に上げてくれよってことじゃなく、正確に上げようとするあまりミスるのは違うでしょってこと。月バレで「Bパスでも構わない」新鍋が語っていたので、Aパスにこだわるのは終わったと思っていたのですが、その割に、宮下がネットと熱闘してましたし、中道の場合は手が届かないって場面が多かったです。多少短くなったって大丈夫なのに、もったいなさすぎ。

あと、奪ったセットではありますが、新鍋のセット・マッチポイントでのサーブミスも今シーズン何度目だよって話だし、エースを大量に取れるならその倍ミスっても文句は言いませんが、よほど調子が良くない限り(たまにあるから面倒笑)、ミスばっかで効果もあんまりって選手がスタメンに定着してるのはおかしくないですかね。サーブレシーブ成功率と勝敗に相関関係なしってデータを渡辺アナリストが認めたって話をどこかで読みましたが、だったら尚更新鍋にこだわる必要はないはず。「どうせジャンプフローターでもミスるので、ジャンプサーブが打ちたいです」アピールを密かにしてるなら大したもんだと思いますが・・・や、それも駄目か。

また、大して悪い流れでもないにも関わらず、少し不安定な宮下が後衛に回った時に中道と代えるのがこれまでほとんど失敗していることは、基本ベロベロになって観てる自分でも覚えてることですが、4セット目の13−11以降の展開はその典型じゃないでしょうか。1本目の江畑へのセットをミスった以外、決して中道が何かやらかしたわけでもないのですが、そこからの5連続失点はかなりのダメージでした。後出しジャンケンみたいになりますが、交代した時、直感でヤバイと思いましたもん。

とにかく、この戦術の完成度を高めることこそがリオでの金メダルに繋がるとか変な勘違いを起こさせないためにも負けるが勝ちなのかなとも思ってしまいますが、2次ラウンド敗退は不甲斐なさ過ぎるので、普通にWGPで連勝してた時のシステムに戻すか、目先を大分変えるかしないと行けないと思います。勝ち点がどうとか面倒臭いので、全勝あるのみ!

2014/09/30

1次ラウンド 中国戦

   
  迫田 新鍋 長岡
  石井 木村 宮下

メンバーは違うけど、たしかアゼルバイジャン戦と同様に対角と与えられる役割が少し変なことになってるオーダー。普通なら迫田と石井は逆のはずです。

まぁ、とにかく、レセプションから迫田のバックアタックをガンガン使って行こうってことだとは思うのですが、その割に第1セット1−1の場面から早くもセットが低くてネットと熱闘を繰り広げる迫田・・・。見返す気も起きませんが、中道に代わっても延々低いままで、たしか5本目あたりでよーやくネットをかすめながら決まる有様でした。そりゃ肩痛めるわって感じの無理なスイングも目立ちましたね。

2セット目、代わって入った江畑は江畑で・・・スピードアップのせいで助走を省略してるのか、単にサボってるだけなのかは分かりませんが、相変わらず全く体重を乗せられてないので楽にレシーブされていて最悪です。ついでに言えば、2本連続はないと思ってるのか、入って来ない江畑自身も(笑)。

たしかに、お手本にしてるであろう少し前のブラジル男子にあんな感じの無茶なスピードで打ってる選手が一人いたと思いますが、アレは真似しちゃいけないキワモノの類いのはずですし、真似すべきものは他にあるでしょ。っていうか、そもそも速いバックアタックを普通攻撃の基準として考えますかね・・・?マジで非常識を常識にって合い言葉は止めて欲しいです。大野のレフトは何か笑えたからいいとしても、もっと真ん中で使える布陣にすべきだし、そういう余計なことをゴチャゴチャやるから脱・木村依存を掲げつつも、実際はその遥か上を行くと思われるVリーグの助っ人外国人状態になっちゃうんじゃないでしょうか。

良かったのは、これまでサーブで活躍していた高田石井が前衛でも出れたことだと思いますが、宮下に取っ替え引っ替えされる選手の調子を上げさせる余裕があるかと言えば難しいだろうし、中道が眞鍋さんのせいで誰得なのかよく分からないセッターになってるのもあって、かなりモヤッとした内容でしたね。大会が始まったらセッターには何も言わないそうなので、今後もそうあってくれることを祈るばかりです。

とにかく、手の内を隠しつつ、今後の対戦相手を撹乱するために、こんなつまらない試合になってるのか、単に策に溺れてるだけなのかは分かりませんが、2次ラウンドに不安しか残らない内容でしたし、もう木村を休ませる機会もないんじゃないですかね。イロイロとまずいことになってると思います。

2014/09/25

1次ラウンド ベルギー戦

基本的に褒めの解説に徹してると思われる竹下が、「江畑のブロード攻撃に対するジャンプのタイミングがおかしい」と初めて駄目出ししているのを聞いて、「ここでも怒られ役なのか」と笑ってしまいましたが、攻撃面では今シーズンで一番良かったかもしれないですね。

頭では分散させた方が良いと分かってるんですが、昨日は早々に長岡が潰されてしまいましたし(今後もマークは続くと思うので何とか乗り越えて欲しい)、「理想なんてどうでも良いから全部ワタシに持って来なさい」って感じの雰囲気が良かったです。基本、シンクロ攻撃なんてのもアタッカーの「俺が決める、俺が一番目立つ」みたいな姿勢から自然発生的に出来て、理屈は後付けなんじゃないかと勝手に思ってるのですが、全日本女子もそんな感じになっていけばいいなぁと。そして、選ばれなかった3人のアタッカーが宮下に一斉に殴り掛かりにいくみたいなシンクロ攻撃も見たい(笑)。

あと、良かったなーと思うのは、第4セットの13−20からの怒濤の追い上げ&引き離し。特に宮下のレフトへのセットが(もうちょい伸ばしたらって時やネットに近い時もあるけど)段々と「ハイキュー!!」で言う所の止まるトスに近付きつつあるように見えた瞬間が何回かありました。

物理的なことは忘れましたが、放物運動する物体(ジャンプしたアタッカーとセットアップしたボール)って、その最高点あたりで零コンマ何秒か止まった感じになるそうで、その二つの最高点が重なった時に引っ叩くことが出来れば、アタッカーにとってはサイコーじゃないですか?そういうセットを宮下が今後バンバン供給出来るようになれば、今の若干モヤッとしたムードも晴れて来るのかなーと思います。

あと、疲れを溜めないように、なるべく手の内を晒さないように、っていう選手起用は中々難しいなと思いますが、今日のキューバ戦は同じ鳥人相手に血が騒ぐのか活躍する印象が強い迫田を見たいですし、WGPから出ずっぱりの新鍋に代えてそろそろアジアンビューティーも出しといた方が良いんじゃないかと思います。で、勝ちを確信したら木村を下げてサーブだけ打たせるとか、思い切って最初から休ませるとか。・・・ちなみに、自分は東レ・ファンってわけじゃないです。

2014世界選手権1次ラウンド アゼルバイジャン戦

ちょっと書き難い試合だったので遅ればせながら箇条書きな感じで・・・

眞鍋さんの采配ミス臭い所(ごく一部)

1次ラウンドの最優先事項は迫田佐藤(今回は出てなかったけど高田)の実戦感覚を取り戻す事だとは思いますし、まずまずの出来ではありましたが、特にディグ面を考えると緒戦での起用はまずかったのではないか。

中央突破要員の迫田の裏でサイド攻撃を任せるための石田スタメンは何となく分かりますし、サーブでも活躍してましたが、やはり緒戦はWGPでの実績面を考え、大野石井に任せといた方が無難だったのではないか。

S6ローテのレセプション配置がほぼ一直線なのは何か笑いましたが、迫田本人かその助走の動線あたりに速いサーブをクロスファイアに打たれるだけで終了してなかったか(特にヤバいのが5セット目の前半)。


合宿での準備失敗疑惑

中道や宮下のセットが低くなって、スパイクミスや被ブロックの数が再び増加してるけど、もしかしてまたストップウォッチを持って指導したせいで選手が焦ってるのではないのでしょうか。それと、1.1秒以内、1秒以内とか言うけれど、何故速さが青天井なのかも疑問です。上限がないと、最終的には「0.6秒!」とかのたまっていた植田工作員と同じ轍を踏むことになるだけのはず。

2014/09/11

気になる選手 3


佐藤あり紗選手(リベロ)

祝・再招集。初めは単に実家が異常に近いって理由だけで注目してたんですけど、やっぱあのトスフェイントとか、やたらとツーで相手コートの急所を突こうとするイタズラ心のある攻撃的姿勢なんかに惹かれ、いつの間にかまーまーのファンに。「リベロってそんなにアドレナリン出すもんなん?」って感じの必要以上の闘志も笑えます。

また、オーバーでセット出来るのも良いですし、たしかレシーブもオーバーでいけないこともないので、佐藤が入ると、後衛時にアタックする選手は助走が取りやすくなると思います。なんでもかんでもアンダーで捕っちゃうと、どくのが遅れてアタッカーの助走の進路妨害になる時があるし、実際WGPでは佐野筒井がその手の嫌がらせを結構受けてました。

あと、アンダーでセットする際の相手ブロッカーへのフェイクも、どれほどの効果があるのかはともかく好きです。自分が上げる予定とは逆方向にいる選手に指差し合図で「行くよ」みたいな、アレ(笑)。どうしてもテレフォン・パンチならぬテレフォン・セットになるアンダーの弱味を最小限に留め、味方に優しく、敵には悪気しかない感じのプレーが見ていて微笑ましいし、輪になった時に中身のない指示を送った選手とニヤニヤし合ってる表情も印象的。とにかく・・・なんか面白い、ウケる選手で好きです。

オマケ(これも妙にウケる笑)


 ところで、佐野の離脱は不測の事態なのか、ある程度は計算尽くだったのか・・・結構な不安要素ですね。ただ、まぁ、単なる年齢でピークを判断するつもりはありませんが、流石にリオでの佐野は考え難い訳ですし、今思えば、ブロック面で変わった事をするなら伝統的な事を知っとかないと無理、ってことを全ての選手に意識付けさせる意味での今年の佐野だったのかなと。

そして、その効果はちゃんと出てたと思っていて、特に、宮下石井、あと何気に大野といった若手が「マジか?」レベルで拾えるようになっていましたよね。とりあえず、受け継ぐべきものは受け継いだと思いますし、残念ではありますが、ひとまずお疲れさまでしたと言いたいです。

2014/09/01

ワールドグランプリ2014 決勝R トルコ vs ブラジル 

WGP終了後のバレー観戦の渇望を見越して、テキトーに録り溜めて置いた試合を最近ちょこちょこと観てるのですが、今日はトルコがブラジルに初勝利を収めた試合の感想をちょこっと(超今更)

試合的にはトルコのサーブからのブロック、レシーブっていうトータルディフェンスが冴え、粘り勝ちという印象でした。興味深かったのはトルコのサーブの狙い所で、ローテにもよるのですが結構モロな後衛レフト狙いという、優勝決定戦で全日本が採った戦法とは逆のものだったこと。

ジャケリネが前後の揺さぶりに弱いのはもう決定的なんですけど、たしかに、後衛時の方が伸ばしたり落としたりしやすいはずなので、理に適ってるなーと思いましたし、個人的に掴みどころがないと思っていたガライにも同じ弱点があるように見えたのは発見でした。ただ、右から打ったり左から打ったりしていて・・・まぁ、それをいちいち洞察していくと心が病みそうになるので、その辺は全日本のアナリスト頼みってことで・・・。

で、両レフトが守備面から早々に共倒れしかけ、特にガライは攻撃面でも全然駄目というトルコからすればシメシメな展開から始まって、それに焦ったのか、ダニリンシェイラに対するセットが荒れまくるというオマケまでアッサリと付いて来てました。あと、日本戦ではただの動きが遅い人で終わったアクマンも「久々にセッターに良いパスが返ればタイーザに決まってるわ」とばかりに良い圧力を与えていて、いつの間にかベンチに引っ込ませてるという活躍ぶり。また、ギマラエス采配もシェイラとタンダラ、ダニリンとファビオラを慌てて取っ替え引っ替えしてみたり、ガライをガビに代えてみたり、とブラジル戦の眞鍋さん状態(笑)。負けは当然カモ。

そして、この試合を観た後に、ふとブラジル戦で日本がジュースまで粘った3セット目ってどうだった?と思い、観直してみたら、日本は多分このセット途中からトルコと同じ戦法に切り替えているんですね。・・・もしかすると、これって敢えて気付いてないフリをして戦い(別なデータも取って置き)、最後にトルコと同じ戦法が通じるのかを確認してみるっていう、たぶん怒る人もいるであろう「WGPでの金などくれてやる」作戦だった疑惑が浮上してきます。「そのおかげで世界戦選手権ではブラジルに勝てた!」となるのであれば見事なものだと思いますが、相変わらず眞鍋さんの食えない人ぶりが窺えます。

2014/08/25

ワールドグランプリ2014 決勝R ブラジル戦

やっぱガチのブラジルは強いですね。オバさん化しようとも、弱点は大体バレていても、依然、倒し甲斐のあるチームでいてくれるのは、ある意味頼もしいです。

敗因はサーブの力と狙い方がイマイチだったが故っすかね。ブロックに自信がないせいか、当たり前の、前衛レフト狙いだったそうで・・・崩せたかはともかく、ガライにほとんど決めさせなかったのは良かったです。ブラジルのムードメーカーは彼女なので。

でも、個人的には、前・後衛関係なく、前後に揺さぶっておけば割と簡単に潰せるジャケリネ狙いを徹底すべきだったんじゃないかと。これまでも、直近のモントルーでも、その戦法によって、余裕であのガラスのハート顔を引き出すことに成功していただけに、もったいなかったです。・・・ただ、いざという時のジャケリネの勝負強さにも感服させられた次第で、昨日は狙っても無理という凄みのある集中力が際立っていましたね・・・。

それと、ガラスのハート顔と言えば長岡。決定率100パーとかでも、弱気表情なので単にそういう顔なんだろうと割り切っていたのですが、昨日は完璧に折れてました。たしかにブラジルのブロックは凄いですけど、よく見りゃ隙はあったはず。経験が足りないので責めるつもりなど毛頭ありませんし、単に、久光で危険トスばっか打ってる余波ってだけなのカモしれません。今後の合宿ではノブコフみたいなのを二人呼んで、常に張り付けて打つ練習をすれば世界選手権までには何とかなるはず。

それと、なんか恥ずかしい名称なので、ハイブリッド6については特に触れませんでしたが、この戦術は別に「非常識を常識に」っていう特別なものではなく、単に全日本女子がようやく常識的なことをやり始めたってだけって気がしています。

だって、攻撃面ではファーストテンポのシンクロ攻撃っていう常識的なものですし(特に木村沙織が大体ファーストテンポになってるのがデカい)、ブロックの低さをひたすらディグでカバーするのは他の国から見れば非常識でも、日本ではとっくの昔からの常識。

で、その非常識的守備範囲を任せられるリベロに常識的なオーバーでのセットは求めず、WSがセカンドセッターってのは非常識なのか常識なのかは、もはや分り兼ねますが、たぶん、決まる確率=WSのオーバー>リベロのオーバーってデータが出てるから試してみてるはずだし・・・唯一珍しい気がする宮下のセンターブロックも・・・慣れ次第の予感。

結局、バレーボールプレイヤーと名乗るなら、何でも出来る選手になろうって考えが根本のはずで、全部常識的!非常識だったのは最初の5戦の危険トスだけ!速くするのは理屈では間違ってないでしょうが、何回も試して失敗してるんだから駄目なものは駄目だし、アレを常識にしようとしてる限り、弱い全日本に逆戻りですよ。お目見えしたのは最初の5試合ですが、恐らく合宿期間の半分くらいはアレだったはずで、その時間の無駄のツケがブラジル戦で出たのだと思います。

あと、MBっていう言葉が全日本の中でなくなっちゃったのであれですが、今年十何試合見て思ったのは、たぶん中国やロシアのような圧倒的な高さのあるチームの場合はMB0はアリ、それ以外はMB1までにしといた方が良いと思いました。

というか、合宿でデカいからノロい、使えないとされてるMBにも長岡迫田へのセットみたいに高くしてみたのかってのはちょっと知りたいですね。あれだったら岩坂も打てるはずで、ブロックの良いポイントゲッターがすぐ完成(笑)。彼女は、たぶん育て方次第で日本のタイーザに出来ますよ。なんとなく顔も似てるし。

世界選手権は危険トスによる連敗地獄を乗り切って、めっちゃ団結してる今の面子(+迫田←多分危険トスで故障)でも良いでしょうが、今後の展開は楽しみで仕方ありません。

あ、あと選手の皆様、銀メダル獲得おめでとうございます。

2014/08/23

ワールドグランプリ2014 決勝R 中国戦

主力4人を欠く中国とは言え、予想以上の楽勝でしたね。今日の試合は何と言っても、宮下長岡でしょう。特に宮下はロシア戦はどう見ても固かったですが、試合を追うごとに良い意味で力が抜けて来ているし、自信を付けて来てるのが目に見えて分ります。ディグもちゃんとコート上に上がるようになって来てるし・・・そう言えば意外性なんて訳の分からない事も言わなくなりましたよね。

セットの安定は、たぶん佐野のレシーブの球質が良いってのも影響してるはず。去年と比べて筋肉が少しついたように見えますが、まだ十分華奢なので、助かってるんじゃないでしょうか。アタッカーがセッターを育てるって言葉がありますが、おばさんリベロ(失礼)が育てることもあるはずで、今はその最中って感じなのカモ。あと、気のせいか試合序盤でセンターブロックを炸裂させる事が多いのは、「お前の思い通りにはさせない」というセッターならではの意識から来るのカモと思っています。時間差とか切り込みの対応は難しいでしょうし、全くアドバイス出来ませんが、タマになことなので、まぁ別に気にしなくてもいいはず・・・。

あと、長岡の途中までの決定率(笑)。レセプションがちゃんと返らないと決まらないタイプかと勝手に思ってたんですが、アンダーからのわりと厳しい場面でも平気で決めてたし頼もしい選手になりました。あの仲良しコンビ二人には明るい未来しか感じないです。

それと江畑石井の存在に焦ってるでしょうね。決定率だったら多分江畑なのかと思いますが、決定されない率というか、要するに近くに来た球をディグれるかどうかで言えば、断然石井で、今の戦術にはよりフィットするのかもしれません。ただ、昔の江畑も結構ディグってたわけで、発破をかけられてる状態なのかもしれませんね。

ところで、今日のベルギーは軽くチェックしときましたが、結構見てて気持ちの良いチームです。ダメモトで来てるせいか、最後まで折れずに頑張ります。ルソー、アールブレヒトって選手がいい感じ。ただ、木村のサーブ炸裂しまくりの予感。や、主力休ませるかな??そして、ブラジル戦は万全の体勢で臨み、優勝希望です。

2014/08/22

ワールドグランプリ2014 決勝R トルコ戦

去年のWGP中国戦の前の江畑の「五輪がマグレだったとは思わせない」なんて力強い言葉は頼もしかったですが、個人的に「予選Rはマグレだったと思わせたい」相手ナンバー1がトルコだったので、今回の結果はサイコーです。というのも、キャプテンのギョズデは非常に優れた選手だとは思うのですが、ネットに突っ込んでくるラフプレーが最悪だし、大量リード時の余裕シャクシャク顔が何故か無性に癪に障るのです(笑)。

で、トルコにクイックという技があることを忘れるくらいサーブが効果的だった2セット目中盤あたりまではどうでも良いとして、話はその後あたりから。まずは・・・木村がいつもの如く気持ち良く打てないボール処理係みたいになってて可哀想だなと思うも、いつもの如くそっちの方が決まるっていう例のパターンが多かったですね。悪球の岩鬼みたいな感じ。で、今シーズン初に近い気がする長いラリーを制した12−12時の1点は川合の言うように重みのある1点だったと思います。選手皆、相手コートにボールを落としたくて、レシーブしたりセットしたりアタックしたりするわけで、多分コート上の全員が頑張って触ったはずのボールを、最終的に技ありなアタックで決めたのはかなりデカかった。そのせいかその後一気に5点リードまで走りました。

あと木村のサーブレシーブも今シーズンかなり良いですが、高くユッタリと返そうとしてる分、Cパスでもセカンド、サードタッチで補えるレベルなのが素晴らしい。ロンドン五輪銅メダルマッチのマッチポイントでのサーブレシーブミスは多分竹下くらいしかカバー出来ないでしょうが、今のやつなら誰でも大丈夫。

それと、石井も良かったですね。ギョズデに返すラストボールをアンダーでの場合は体勢を崩させて攻撃参加に遅らせるようにしてましたし(出来ればズッコケさせて欲しかった笑)、アタックで決まりそうにない場合もインナー打ちでギョズデに捕らせて同様の効果を得てましたよね。特に、22−16の場面で、久々に叩き込んで来たトクソイのクイックを新鍋がしっかりとディグして、宮下が繋いだボールを、石井が右を向きながらポーンとオーバーでストレート方向に不意打ち返球してポイントゲットした腹黒さは素晴らしかったです。アタックの方でも・・・一瞬の出来事なので分り難いですが、あれだけブロックアウトを取ってるのだから多分イロイロとやってるはず。ん〜・・・やっぱ注目すべき選手です。

あとは・・・とにかく全員良かったし、それを書くと、長くなるので終わりにします。

2014/08/21

ワールドグランプリ2014 決勝R ロシア戦

相変わらず描いてるシナリオがスケスケ過ぎる対戦順には苦笑するしかないですが、これまで主にアメリカに与えていた負荷を、今回はトルコに背負わせるも、そのトルコがブラジルにまさかのフルセット勝利だそう。ヘトヘトもノリノリで来るのは想定内?まだ見てませんが、強豪との対戦だけは緻密な戦略を練るバルボリーニ采配が的中したと思われます。

そして、「時差ボケが回復していない内に叩く」がお約束になってしまっているロシア戦。直前の中国戦でセンター攻撃が全くイケてなかった石田スタメンにはちょっと驚きましたが、まぁ、サーブ力を見込んだのでしょうし、それだけは期待通り、か、それ以上の働きで立派でした。実際、マッチポイントゲットですしね。

ただ、単なる個人的な好みで言うと、サーブだけ打たせてすぐ交代みたいな忙しいバレーってあまり好きじゃなくて・・・全員バレーと言えば聞こえは良いですが、1、2セット目の采配とか見ていてかなりウザかったです(笑)。「面倒だからサーブが良い順でスタメン決めろよ」と心の中で絶叫しまくり。まぁ、突然の本職MB投入はかなり効果的に見えましたが・・・・・・ブロックが・・・・。

あと、実況のアナが「中道で勝てない時期が続いた」みたいなことを言ってましたが、中道の名誉の為に言っておくと、「眞鍋さん指示の危険トスのせいで勝てなかった」が正解です。それはマカオラウンドの中国戦(Bメンバーで楽勝)で証明済み。

そして、一番気持ち良く見れた4セットも中道のお陰。木村はたぶん今シーズンで一番ミラクルでしたし、合わせられないと思ってた新鍋にも危険トスの向こう側みたいなセットで持ち味を引き出していました。14−11あたりのレフト攻撃、ヒルデブランドみたいで格好良かったですよね。結果、ディグ、サーブの質が急上昇。直前まで「バックアタックがないんだから外せよ」と心の中で毒づいていたのが、ものの10分で「流石新鍋」と心変わりさせられました(笑)。

それと、チャレンジシステムを使うまでもないくらい、相変わらず思いっきり外れることが多いバックアタックは正直何とかして欲しいですね。危険トスのせいで動体視力が狂わされてますが、もうちょい高くゆっくりで良いと思います。

2014/08/17

ワールドグランプリ2014 予選R 韓国戦

緊迫感のある良い試合でしたね。練習試合みたいなもんなんだからと自分に言い聞かせるも思わずガチガチになって観てしまいました。

勝因は色々考えられるでしょうが、リベロの筒井の頑張りが目立っていたように思います。序盤の真ん中からのヨンギョンはちょっと洒落になりませんでしたが、それ以外は3人掛かりでしつこくプレッシャーを与えてたブロックも良かったですし、抜けて来た球はかなりの確率で上げてましたよね。で、最終的には付近に打つのを敬遠されてミスらせるっていうリベロ冥利に尽きる段階にまで到達。何気にヨンギョンのサーブの調子を狂わせた張本人でもあるのカモしれません。また、マッチポイントの時に宮下が大野へのセットをミスって落ちかけたボールを透かさずカバーしてたのもナイスでした。ただ、サーブレシーブは木村がカバーしたりしてるのであんまり上手くないのカモ。

それと今大会、4セット目終盤みたいな長く続いたラリーは何故かほぼ相手に持って行かれるんですが、観てるだけでも結構なダメージなのでプレーしてる方からすれば相当でしょうね・・・。ただ、宮下の中にバテてる相手にはクイックという定石があるのか、今回もその後のレセプションアタックで大野にズバッとBクイックを叩き込ませたのは良いS臭が漂っていたと思います。同じく4セット目の木村のファーストタッチでのコート後方への押し込みによるセットポイントゲットも笑いました。俯瞰で見ててもハッとするんだから、コートにいる選手が警戒出来るわけないですよね。元々相手コートの観察力は高かったと思いますが、佐藤あり紗のトスフェイントなんかに刺激を受けたのか昨年から前にも増して不意打ちの巧さがマシマシになって来たと思います。

あと、江畑が復調して来たのは良いんですが、去年辺りから踏み切りの一歩前あたりで弾みをつけようとしてる動作がなんか変で気になります(笑)。セッターに合わせようとする意識なのであれば止めた方がいいですが、自分の中では単に走りたく無いが故の助走省略のコツ疑惑の方が強いです・・・。常に全力で助走する選手を見るのが好きなんですけど、サボり気味な選手も憎めないオーラが出てると何か気になっちゃいますし、ヨンギョンと江畑はそういった意味で自分の中では同じ一派。とりあえず今回は江畑のサボり効果率がヨンギョンを上回ったのかなと思います。



2014/08/16

ワールドグランプリ2014 予選R セルビア戦

どうやら危険トスと、それに伴う怪速バックアタック(マッハ、ジェット)は地上波デビューを待たずして香港のゴミ処理場に廃棄してくれていたようでナニヨリです。眞鍋さんが良いのはデータで駄目と分ったら固執しないところ、悪いのは半年経つと忘れているところ(笑)。バレーに飢えてる時期にも関わらず、恐怖で見返す気が全く起きない頭の5試合みたいな真夏のホラー・バレーは一部の選手以外、サヨナラでOKです。

その結果、早くも江畑が復調しました。全日本の決め球は何だかんだ言っても彼女と木村だと思います。これまで得点を量産した長岡を悪く言うつもりは全くないですが、いくら彼女がパコパコ決めようとも、速攻タイプだからか、チームを引っ張るまでにはならないっていうか・・・・どっちかと言うと見せ球で良いタイプじゃないかと。また、新鍋カウントを稼ぐ球で、山口は・・・難しいですが、釣り球ってことにしときます。で、その持ち球を、「もう荒れ球とは言わせない」覚悟の宮下が生かせるようになって来た試合でしたね(無意味な野球喩え)。

あと、普通にクイックやバックアタックが決まっただけなのに、新戦術とか言い出すアナウンサーはちょっと不味いっすね。それと、選手に変なキャッチフレーズを付ける暇があるなら、例えば、今の高田の状態とかをちゃんと取材して伝えてください。テラスハウスっぽい選手紹介の画質も・・・嫌いではないけど・・・なんか嫌っちゃ嫌。

2014/08/10

ワールドグランプリ2014 予選R タイ戦

やっと勝った・・・。地獄の5連敗で眞鍋さんが改心したのか、日本よりも低い相手に速い速いで内部崩壊しても無意味って理由での一時休息ってだけなのか、後者だったら困りますが、ようやくギリでキレずに済むバレーをし始めた気はします。

そのおかげで選手の心にユトリが生まれ、相手コートをよく見る事が出来るようになったのか、1セット目のブロック祭りは笑っちゃうくらい凄かったですね。伊達工(ハイキュー!!)の監督の「相手が取るはずだった一点を、一瞬で自分たちの一点にする。相手の心を折り、同時に味方の士気を高める最強の防御で最速の攻撃、それがブロック。」という言葉を噛み締めながら全日本の試合を見たのって初めてカモしれません。

ただ、落とした第3セットでタイが20点台に乗せたあたりから宮下が必要以上に山口を頼っていたのは、今大会の木村・江畑が危険トスで調子を落とした余波でしょうね。それ以外ではたまにネットに近かったり、何故そこでアンダー?とか、若干不安定な時間帯もありましたが、勝った時のはしゃぎっぷりを見るに手応えのある試合だったのではないでしょうか。中道から正セッターの座、奪っちゃったカモ。あっ、あと二段トスの時に、その場跳びジャンプでのアタックが増えちゃってる気がするので、そこも直して欲しいなと思いました。

それと、今シーズンからアタッカーがスロット(アタックする位置)を変えて切り込む攻撃を増やそうとしてると思うんですが、アタッカー、セッターどっちの問題なのか、今の所あんまり成功してないっすね。本格的な競技経験がないのであれですが、セッターの定位置もレフト側、ライト側にもう一つずつ作って、トルコで木村が言ってたように、たまに右向きにしてみたりすると、相手からしたらウザいチームになると思うんですが、そんなことしちゃうとサーブレシーブの負担倍増で逆にヤバくなるのかな・・・?!?今の所、新戦術とは言うものの、月バレで宮下が言っていた「相手にやられたら絶対に嫌だ」感はあまり感じないし、むしろ有り難がられてねーか?って感じなので、恐らくあるであろうプラスαに期待です。あと、4連勝希望。

2014/08/09

ワールドグランプリ2014 予選R イタリア戦

とりあえず、最初の2セットのサーブレシーブをまともに返せないっていう、昨年のWGP決勝Rの伊戦と真逆の展開に何故なったのかを考えると、勿論、キリケッラ等のサーブがキレッキレッな上に、狙い所も良かったってのが一番だとは思います。ただ、サーブレシーブをする選手に中道が(眞鍋さんの方針のせいで)気持ち良く打たせることが出来ず、ノせられてないっていう攻撃面からの影響がかなり大きいと感じました。

木村には相変わらず速くて低いトスでしたし(早く改めないと不味いので、このブログでは危険トスと呼ぶ事にします笑)、逆にその危険トス愛好家の新鍋には何故か遅くて高いっていう・・・何が何だかよく分らない状態。ただ、その危険トスを打ちこなして、昨年のWGP予選Rで決定率1位になった新鍋ですが、決勝Rでイマイチだったのは、速さのせいで打つコースが限定的だったからとも言える訳で・・・結局、新鍋がどういう選手になりたいのかによるのカモ。この辺はよくコミュニケーションを取る必要性を感じます。新戦術とやらでは、主に後衛時にセットもするわけで・・・重要だけど、基本的に美味しく無い役割が増えてるだけに、攻撃面で変なストレスを溜めさせたくないところ。

で、グダグダだった最初の2セットはともかく、3セット目からは面白かったですね。
正直、オーダーとかあまり気にして見てないのですが、たぶん久々のフロントオーダー(MB2)で若手中心によく頑張りました。

  長岡 内瀬戸 山口
  大野 石井  宮下

特に、宮下がサイコーっす!セットする選手の好みに合わせて、オーバーでもアンダーでも完璧に近いセットを供給していました。コイツはコー、アイツはアー、コイツがアーな時はコーで、アイツがコーな時はアーみたいな・・・味方の特徴をハッキリと捉えたトスワーク。サーブレシーブの安定に不安のある石井が、江畑の代わりから、木村の代わりでも、バシバシ決め、ちゃんと返球出来てたのは、宮下のおかげでもあるはず。アメリカ戦でも見受けられましたが、「老眼の眞鍋さんは無視して大丈夫」と言わんばかりに、石井にはフワッとセットしてましたよね。そして、まだ「岡山を日本一に」>「全日本を世界一に」なモチベーションなのかなと思いきや、このインタビューを読むに変わったようですし、4セット目あたりであった、「アタックがネットを超えてない?いや、ブロックアウトだろ」みたいな場面で、副審に「いやいや、テメーはちゃんと見てたよね?!」と満面の笑顔で必死に詰め寄って行ったのは何かとても素敵でした。ただ、今シーズン全てにおいて言えることですが、1セット目みたいに緊迫した場面で入るとガチガチで、ダメモト感が漂ってる時にはノビノビってのは、正直何とかして欲しいです(笑)。

あと、何だろ・・・泥酔観戦だったのでよく覚えてないですが、3、4セット目あたりのアリゲッティとかに対する山口のコミり方なんかは本職の強味を感じましたし、他の選手よりも1、2歩後ろから前進ジャンプをしてる中道のブロックの工夫は全選手が見習うべきカモと思いますが、相手アタッカーに得意なコースよりブロックが低い所を狙うって意識が以前よりも出て来てる気がするので、ブロックの重要性を再確認した試合でもありました。

とにかく、今日は「全試合それで行けよ」って感じで木村や江畑のアドレナリンが全開となる中国戦。勝つも負けるも、復調の兆しを見せて欲しいですね。ガンバー。

2014/08/03

ワールドグランプリ2014 予選ラウンド トルコ戦

あ〜・・・・。準Aチームくらいのトルコにストレート負けって・・・。実況によれば通算成績6勝4敗だそうですが、自分がある程度バレーを真面目に見出して以降、Aチームがトルコに負けたのって初めて見たカモ。だからと言って、即「糞戦術が!」と言い切る早計は避けたいですが、久々に大画面で観れて「いい加減にしろ」と言える事が一つ。そう、それは、今までごく一部の選手以外に良い事など一つもなかった、速い(が故に低くなりがちな)トスの4、5度目の復活です(呆)。

リアルでそうなってるかはともかく、「ハルカの手にボールが入った時にはもうジャンプしてる」(長岡談)・・・こーいった選手に対して、セッターが直線的な軌道でギュンとスピーディーに最高打点にセッティングってのは、そうしないと間に合わないはずなので、自分はアリと思うんですよ。セットが低くならず、アタッカーのコースの打ち分けが可能である限り、頑張って下さいって感じだし、実際に長岡は絶好調でしたね。

でも、木村や江畑といったポイントゲッターがそんな感じのセットで調子を落とし、オリンピック出場が危ぶまれたり、余裕で勝てる試合を落としたり、ってのは今まで何度も何度も経験済みじゃないですか。ブロッカーやレシーバーを見る時間的余裕がなさすぎで、たった一枚のブロックすら抜けなくなり、抜いてもトルコ・レベルのレシーバーに安々と捕られてる状態。たまに眞鍋さんがどこかの国から送り込まれて来た工作員に思える時がありますよ。

少なくとも、この二人だけは速さよりも、早さを追求するべきなんじゃないでしょうか。去年、攻撃面での主な戦術として、ファーストテンポのシンクロ攻撃(同時多発位置差攻撃)があったと思いますが、あの二人が常にガチのファーストテンポ(セットアップ前に助走を開始し、セットアップと同時くらいに踏み切る)だったかと言えば、自分にはそう見えませんでした。セッターを信じて、もうちょい早いタイミングで助走を始めるだけで(出来ればもっと長目の助走を取って高く跳ぶ)、「木村沙織の高校の先輩である」大山加奈さんが言うように、セットアップ後に動くリードブロッカーよりも相対的に早いタイミングでアタッカーが踏み切ることが出来、勝負になるわけですよね(セットはフワッと)。「非常識を常識に」って言葉の響きはカッコ良さ気ですが、常識をちゃんと試してみたかと言えば、まだなわけですし、もし常識を知らないのであれば、非常識なことも出来ないんじゃないでしょうか。

試合内容的には良い所がほとんどなかったので特に書く事も無いですが、個人的に心が折れかけたのは、第2セットの4−7の場面。ラリーが続く中、速くて低いセットのせいで、江畑のバックアタック(スコーピオンに続く新怪用語、マッハ、ジェットって一体・・・笑・・・今後の練習次第で決まるようになるなら否定しませんが、変な昭和の漫画読み過ぎなネーミング・センスは相変わらずですね・・・)が、もう今シーズンで既に2、30回ほど見たフェイントとなったわけですが、その切り返しが、やられてなくてもやり返すと言わんばかりのギョズデの全力助走バックアタックで4−8に。やられたらやり返す(同じ攻撃で)も日本人と外人のアタックの球威の差から倍返し感があるので嫌なんですけど、ヤってもいないのにヤリ返されると、何か「お前らよりもウチのチーム力の方が上」ってことを誇示されたような気分で落ちるんですよね。そのせいか、たしかそのタイムアウト明けに入った宮下がそれなりに高さのあるセットを意識してゲームの流れを変えようとするも、一気に8点差まで開きました。

また、連続失点と言えば、3セット目の7連続失点とか・・・長くなったので一旦終了しますが(笑)、多分ザルブロックのせいですね。↑のような変なバックアタックと似たような発想のクイックのせいで日本人MBのクイックが決まらずに、現状があるのだしたら、なんか皮肉的な気分になるっていうか、日本人指導者って大丈夫か?と不安になりました。とりあえず、5連敗くらいまでは我慢しますが、駄目だったらいつものよーにアッサリと捨てて欲しいですね。

2014/07/24

江畑幸子選手がRCカンヌと基本合意

いや〜驚きましたね。ニュースを見た時、何故か鳥肌が立ちました(笑)。RCカンヌって言えば、ヨーロッパチャンピオンズリーグで毎年ファイナル6、4常連の名門中の名門じゃないですか!?昨日、チラッと書いたように、それほど決定力があるわけではない日本人WSが海外に行くならサーブレシーブの安定とセットだろう、という思い込みがあったので尚更ビックリです。江畑の能力を見くびるわけでは全くないですが、入団がほぼ決まった今でも、攻撃専門の選手ならもっと他にいるのでは?とか思わないでもないくらいですし。

ただ、カンヌはわりと組織立ったチームですから、攻撃面での責任感の裏返しとは言え、主にレシーブをサボりがちになって来た江畑でも、何気に向こうから見れば、規律を重んじるタイプに見えるのかもしれませんし、ヨーロッパのチームにしては機動力を重視してる所が見受けられるチームですので、単なる大型選手なんかよりも合ってると言えば合ってるのかもしれませんね。それと、たしか、中国人監督なので、毎回中国戦で当たりまくる江畑を「コノヤロー」と思いつつも、仲間にしたら心強いだろうなという風に見ていたのカモ。それか弱点探し目的(笑)。

あと、カンヌはメンバーも来シーズンからガラリと変わりますが(アントニエビッチ、ラシッチ、チェントーニ等が移籍)、あの1点決まっただけでも3点くらい入ったような喜び方をする明るいチームカラーが残っているなら江畑向きと思います。ただ、フォーセットを攻撃専門で考えてるなら、出場機会は減りそうで、試合勘の鈍りが懸念されますね。前向きに考えれば、サーブレシーブが出来ないと試合に出れないというプレッシャーを与える良い機会と見ても良いのかもしれません。

とにかく、思わぬ栄転のエバターさん、おめでとうございます。思ってたよりもずっとコンシャスで素敵です。そして、戦力ダウンは火を見るよりも明らかなのに、無理矢理引き留めなかった日立リヴァーレ関係者の皆様にも拍手であります。おかげで楽しみが増えました。

2014/07/23

気になる選手 2

石井優希選手(ウィングスパイカー)

この選手のプレイスタイルについては、よく狡賢いとか腹黒いとか、「言われてもあまり嬉しく無いだろうな」って形容が目立ちますが、良い言い方をするなら、どこかの男子バレー弱小国が標榜するも、全く出来てなかったスマートバレーを体現してる選手なのかなと思ってます。

特に、打ち難いセットであったり、ガッツリ二枚付かれて決め難い状況では、強打でも軟打でも相手のファーストタッチを乱して、切り返しの攻撃力を極力削ぐことを先し、次のラリーに望を託すっていうような名は体を表すアタック戦術(?)が気に入ってます。レシーバーの重心とかを良く見ていて、どこにどう打てば効果があるかの判断が良いんですよね。また、打ち難いセットの後はセッターからのケアとして二連続で打てることが多いですが、例えば、一発目がコート後方へのプッシュだったら、二発目は同じレシーバーの手前に強打を叩き込んだりっていう感じで一発目が布石だったりします。・・・何となく女流棋士に感じる萌えと近い、見ていて楽しいバレー。木村にも似たような魅力はありますが、あれはどっちかというとサオリンの直観って感じなので、真似るのはたぶん無理。でも、石井のは普通に見習えるプレイなので、彼女のスマートバレーがチームに伝染すれば、相手から見てより嫌なチームになるでしょうし、ゲーリーも成仏出来るのではないでしょうか(笑)。

また、今の久光でプレイするのは時間と才能の無駄って気がするので、土壇場での勝負強さを身につけるべくブラジルあたりにでも渡って武者修行をして来て貰いたいのですが、そのためにはサーブレシーブの安定が課題でしょうね。現在は江畑の控え枠での起用が目立ちますが、出来れば新鍋に下克上をかまして欲しいなと思います。個人的にサーブレシーブはザックリでいい派なのと、グラチャンを見るに木村との2段の相性が打つのも上げるのも良かったので色々と期待している選手であります。

2014/07/13

エリツィン杯 ロシア戦

う〜ん・・・フルセット負けですが、見応えのある試合ではありましたね。
とりあえず、3戦見て顕著に感じるのは佐野の復帰効果。「やられた」と思った瞬間、余裕で待ち構えてる佐野(笑)、コート上の急所を見つけるや、すかさずダッシュで埋め、積極的なスパイクカバーでチームを守り立てる・・・リベロはチームの心と言いますが、最年長にしてあれだけ頑張る佐野の姿を見たら、他の選手もサボるわけには行かず、その結果、見事にしつこいバレーが甦ったと思います。去年がそうじゃなかったとは言いませんが、今と比較すれば決められ方が淡白だったことは否めません。

また、お帰り組では、山口にもエンジンがかかってきました。序盤からロシアのスプレッド・シフトをB、Cクイックでサクサク切り裂きゲームを作ってくれましたね。中道が完璧に合わせてるようには見えませんでしたが、むしろちゃんとセットされてないボールを如何に打つかを楽しみ、そして、新技開発に繋げて行くという怪しい境地に達してる選手なので、セッターなんて基本的に誰でも良いんでしょう。逆に、自らセットして打つサーブはチャンスボールとして有名ですが、それなりに攻めようとする意識が感じられるようになってますし、フリーボールの返し方にも悪気が出て来て良い感じです。

そして、サーブで言うと、エースよりもミスが明らかに目立っていたジャンプサーブをジャンプフローター(チーム方針の模様)に変えた新鍋も、4本エースも6本ミスっていうネスリハン状態で余計悩ましい感じになりましたね(笑)。あと、セカンドセッターとしてはちょっとどうなのかなと。B型だからなのか(偏見)、アタシ中心主義の監督に教わってるからなのか、どうもレフトへのセットが自分好みのネットに近くて低目のやつになりがちで・・・昔から木村とかが決めてるのってあまり見た事ないです。そういう意味ではハンドリング良さげな石井や木村と長くやってる高田でどうなるかってのも(WSにやらせる是非はともかく)今後試して行って欲しいですね。

あと、そういった選手間の連携も・・・まーロンドン五輪組が5人もいたので当たり前ですが、悪くなかったと思います。ロンドンで見せた、一体感がありすぎて、一人の人間が分身の術でも使ってるかのように見える、お互いがお互いを理解し合ってる連携ってとこまで早く持って行って貰いたいですね。それと、昨日の試合を見て感じたのは、荒木不在の今、相手に威圧感を与えるようなムードメーカーが欲しいってことで・・・それを担えるのは案外迫田なのかなと自分は思ってます。バックアタックが決まりだした時のあのヤバ過ぎる眼光の鋭さ、何気に一番えげつない気がするアタック時の雄叫び等・・・チームにイケイケスイッチを入れてくれる選手が必要。長岡型MB1も良いし、むしろこっちの方が都合が良い面も多そうですが、彼女、弱気が表情に出過ぎな所があるので、余計そう思ったのカモ。まぁ、期待してる選手の一人なのですが。

2014/07/10

エリツィン杯 ブルガリア戦

毎年、この時期はどんな合宿をしてるのかって情報がほぼない状態で、何か我が子を怪しい託児所に預けてるような不安感と、多少怪しいくらいの方がタフに育つカモっていうような妙な期待感が交錯するわけですが、昨日の試合を見る分には選手によって明暗が分かれちゃってる感じですかね。

明の方だとキャプテンの木村はマズマズだったんじゃないでしょうか。何がそんなに楽しいのかってくらい、いつも以上に満面の笑顔(笑)。そしてエースでありながら、自分のプレイが仲間へのお膳立てとなった時の喜び方が大きいタイプなので、攻撃枚数減ってるじゃねーかとツッコミつつも、新鍋と共にセカンドセッター化してるのは新戦術の一環なのかなという思いと共に、楽しみながら見てました。ただ、二段を打つのが上手な選手にわざわざセットさせるってどうなんでしょうね。

また、攻撃面でもあれが最高打点なのか、セットの速さのせいでブロックアウトの取り方が窮屈に見える時がある、といった疑問はあるんですけど、キレの良い助走からなかなか良い感じで打っていたと思います。去年に比べてトルコリーグでの出場機会に恵まれた割に体重が3キロほど増えているのは筋肉がついたってことでしょうし、実際球威もついてきた気が。

で、暗の方はもう完全に江畑ですね。なんか去年頃から江畑には勝手に負のオーラを感じていて、「まぁ腰痛のせいかな」くらいのもんだったものが、治ってからも何かパッとせず深刻になってる印象。自分内の問題なのか、セットの問題なのか・・・早く解決しないと、いくら勝負強さ抜群とは言え、選手としての総合力で勝る石井あたりに捲られる可能性もあります。

あと、戦術面では真ん中からのバックアタックは全員bick計画進行中のようですが、いくらなんでもセット低過ぎです。入るタイミングが遅れてることもあるけど、あれではビックってよりヒックですね・・・。ファーストタッチは高くユッタリとは継続されてますので、ちゃんとしたコンセプトで実現させて貰いたい所。

最後に、新戦術に関しては誰もが予想してると思いますが、眞鍋さんから出た話を総合すると、ポジションを流動的にして、全員攻撃・全員守備というようなトータルフットボールのバレーボール版をやろうとしてるのかなと(NECが標榜してた気もしますが)。プレイの精度を重視するあまり、〇〇が正確だから〇〇出来ないのには目を瞑る、では銅メダルまでが限界だと思いますし、器用貧乏なチームも困りますが、バレーボール選手としての総合力を重視した選手起用にシフトしていくのカモと思っています。そう考えると、しつこく復帰を請われた佐野からすれば「ちょw」って感じになるでしょうが、リベロ抜きも一興ですね。まぁ、策に溺れる事なく、面白いバレーを見せてくれるのなら、ぶっちゃけ何でもいいんですけど。

2014/06/17

気になる選手 1

岩坂名奈選手(ミドルブロッカー)

この選手は凄く不思議な選手というか、めっちゃ調子の良い時だけしか表情から感情を読み取れない感じで、相手セッターを困らせるって意味では良いんですけど、応援してる側も困るんですよね(笑)。主に攻撃面で悔しい気持ちはあると思うのですが、あまりそんな風にも見えないから、どう付き合って良いのか分からない感じ・・・。

ただ、ブロック力はここ1、2年で相当上がってます。セリンジャーだったかレゼンデだったかは忘れましたが、とにかく偉大な監督がブロックは高さではなくスピードとか言ってたのが最近の岩坂を見てようやく分かった気がします。移動はそんな速くないんですが、宙に浮かぶ壁となるまでが前よりも速いんですよね。瞬発力が上がったのか、とにかく、並んで跳んでるWSとかがまだ上昇中の頃にもう出来上がってます。

更にバレーボール選手としての総合力は木村と比べても遜色なく、サーブも良ければ、オーバー、アンダーでのセットも良い、そして、レシーブもサボってはいない。なので、少しでもコートに長くいて欲しいタイプなのですが、やはり課題は攻撃面

で、1、2年前から岩坂が攻撃でモヤり出す度に思うのは、この11(スロット1からのファーストテンポのアタック)ってヤツを試してみりゃいいのにって事。セミクイックとどう違うのかはよく分かりませんが、たぶんファーストテンポかセカンドテンポかの違いなのでしょう。とにかく、最近スパイクに球威が出て来たので豪快に打たせた方が良いはずですし、これならBパスからでも余裕で攻め込めます。ブラジルやアメリカは最近意識的にやってると思うのですが、眞鍋さんや中田さんが好きな速い攻撃じゃないから不採用なのでしょうか?だとしたら、ガッカリです。

2014/06/01

モントルーバレーマスターズ2014終了

ドミニカ戦を観終えた後で大体Cチームの1軍と2軍の見分けが付きましたが、当然、C1の方から多くAチーム入りする可能性が高いと眞鍋さんが見ているのか、ドイツ戦の布陣(振り返ればアメリカ戦も)がC2だったのには少し疑問が残りますね。特に生で夜遅くに観てる人は堪ったもんじゃないでしょう。たしかに、勝ちにこだわる大会ではないですし、データバレーの怖さもあるのでしょうが、負け戦はいただけません。

まぁ、それは良いとして、待望のC1スタメンのブラジル戦。去年1セットも取れなかったことを思えば、健闘と言っても良いのかもしれません。2、3回に1回くらいは勝つっていう10〜12年あたりで植え付けたはずの苦手意識が薄れて来たかもって所だったので、ジャケリネをしっかりと狙って潰せたのは収穫と思います。

あと、今日のスタメンチームがAチームより戦術的に優れてるのは一応WS全員にバックアタックがあるので常に4対3で戦えるってことだと思います。Aチームの場合、新鍋にバックアタックがないのがバレてるので、新鍋が後衛に下がると、サーブの狙いが大体木村に移る事が多いです。この時点で個人的感覚としては2枚半くらいのイメージなのですが、MBがモヤってる場合は実質1枚半・・・木村が崩されれば即1枚。

なので新鍋の代わり探しの大会と見ても良いのかなと思ってたのですが、正直、現時点でのWS合格者は高田ありさだけでしょうね。スタッツがないのでサーブレシーブ成功率とかは分かりませんが、まずまずの安定感だったと思いますし、レフト・ライト・バックと全てこなしてました。また、モヤッてる選手へのケアも迅速で、職人肌の新鍋とは別の魅力がありますね。

それと藤田のミドルの使い方の上手さも光ってましたが、サーブレシーブの崩され具合がVリーグと比べてえげつなくなってくるので、これは中道、宮下にも言える事でしょうが、多少走り回っても精度の落ちないセットのためのフィジカル強化は必須と感じました。女子バレー=竹下の身体能力を見るだけのものと長らく勘違いしていた(笑)自分の目からすると全員まだまだ物足りないです。ついでに言うと、今回そこまで見る余裕はありませんでしたが、コートに立ってる6人全員がオーバーもアンダーも上手いに越した事はないかと思います。

それにしても、僅か2、3週間でもう少し長く観ていたいチームになってたのは素晴らしい。得点した時に妙な掛け声が流行ってるようでしたが、そういうふざけた感じも良かったと思います。

2014/05/30

日本 vs ドミニカ共和国

初戦のアメリカ戦はちょっとモヤモヤした内容だったので流し見で済ませてしまいましたが、ドミニカ戦は良かったですね。選手をA、B、Cとランク分けするのは恐縮なものの、各国がAを含むBの中、日本はオールCですから(勿論将来のA候補も)、情報戦では優位に立ってるとは言え、軽いアップセットではあったと思います。

ドミニカはリベロのブレンダ・カスティージョが台頭して以降、もしくは日本がメダル常連になって以降、チーム全体でディグを頑張るようになった印象がありますが、「おらおらディグだよーディグー!ボケー!」なんて指導をしているのか(妄想)、あのブラジル人監督、たぶん選手から嫌われてますね(笑)。タイムアウトの時、選手が全然話を聞いてないように見えました。一方、相変わらずピンクが似合わない眞鍋さんが選手からどう思われてるのかは知りませんが、今日のタイムアウト時の雰囲気は、高田や藤田を中心に選手同士がしっかりコミュニケーションを取ってて良い感じでした。「キャンプファイヤーかよ」とツッコミたくなるくらいの大人しさだった昨日の序盤と比べれば格段の進歩であります。

試合的には、1セット目、「その安定感を東レでも!」って感じでペーニャが気を吐いていて、最大で6点くらい離されはしましたが、昨日に比べ、アタッカーが思い切り良く打っていたせいか、見てる方としても、恐らく、選手としても不思議と頭に負けがよぎる感じではなかったのではないでしょうか。

劣勢の流れが変わったように見えたのは、14−19の所で、井上(愛)のスパイクをドミニカのレシーバーが大きく弾き、ブレンダが必死に繋げて何とか返して来たチャンスボールを(相手ブロッカーのタッチネット判定なものの)大野のAクイックで瞬殺した場面「相手がバタバタした後は速攻でキル」ってのは定石でしょうが、守備陣形的なことよりも、精神的にダメージを与える好プレイだったと思います。藤田「頑張って繋いだね、でもお疲れ♥️」→「ズバッ」みたいな(笑)。よく日本がやられがちなプレイなのでここではお疲れクイックと呼んでいく事にしようかな・・・。ただ、ディグの話で言えば、藤田はもう少し頑張らないといけないと思いますね。比べるのは酷かもしれませんが、「竹下や中道なら余裕で拾ってるぞ!」って場面は結構ありました。トヨタ車体の試合を見るに、野球の野村監督がよく言う「二流投手を勝たせてこそ一流捕手」みたいな美学と似たものを何となく藤田には感じるので応援しています。

で、26−24で1セット目を奪った後は・・・録画で見たので残り時間から日本のストレート勝利を確信し、テキトーに見ていたわけですが・・・ザル気味なドミニカのブロックシステムを鑑みても、井上(愛)と今村のスパイクのボールコントロール力の高さには目を奪われるものがありました。萎えてたとは言え、木村や江畑でも苦戦するブレンダにほとんど仕事をさせませんでしたからね。思えば2011年にこの大会で初優勝した時のメンバーが去年の主力クラスである事を考えると、リオ五輪のヒロイン候補もこの中にいるのかもしれません。楽しみですね。

2014/05/15

モントルーバレーマスターズ2014

今年は世界バレーがあるので、チームの結束力を早く固めるために最初からガチで行くかもとか思ってたのですが、やはり若手に経験を積ませるのと、原石探しの大会と位置づけているようですね。

選考されたのは以下14名
WS
高田ありさ 白垣里紗 今村優香 高橋沙織 内瀬戸真実 井上愛里紗

MB
庄司夕起 関李香 平松美有紀 大野果奈

L
宮本小百合 筒井さやか

S 
藤田夏未 佐藤美弥

全日本全体に言えることですが、似たような名前が多いのと、比較的よく耳にする名前ながら予想の斜め上を行く漢字が使われていることが多く、打つの面倒でした(笑)。

WSの注目株としてはやはり初選出の高田でしょうね。ここ何年も叫ばれてるように木村の代わりとなる(もしくは木村を脅かす)選手がホント必要だなと感じます。特に世界バレーは長丁場ですし、前回大会の肝心の3位決定戦で疲れ切って全くジャンプ出来ない木村の姿を思い返すと胸痛が止まりません・・・。遅咲きのキッカケは木村の海外挑戦から来る出番増と思いますし、それがお互いにとって無駄ではなかったと言えるようなシーズンになりゃベストなんじゃないでしょうか。

MBはゲルマン魂を注入してきた庄司にネット際の勝負強さが身に付いてたらいいなと思います。あと、グラチャンで迫田に打たせてたようなファーストテンポのクイックを本職にもやらせるのか、従来通りなのかも気になるところ。

リベロは単純に初見である宮本さんのお手並み拝見ですね。チラッとテレビで見た感じ工藤静香みたいな感じでした。

セッターは藤田に期待ですかね。「全日本は戦場。絶対に生き残る。」という竹田の闘志が乗り移ったような記事を読んで思わず敬礼しかけましたが、良い意味で定石な感じのトスワークが好みですし、MBの得点力不足問題とかも車体の試合を見る分にはあまり感じませんでした。ただ、セットしてる相手が違うので単純に比べられませんが、球質なら佐藤なのかも。

しかし、セッターは日本残留組も含め、一長一短ある感じで眞鍋さんも悩むだろうなぁ。とりあえず去年入れ違いだった中道と宮下が今一緒にやれてるのはお互いにとっても大きそう。どっちかと言えば線でセットする感じの中道と点でセットする感じの宮下・・・何となく見ている限り、お互いに合わせ易い選手と合わせ難い選手がいるようですが、互いにパクり合えると良いですね。更に、見て真似出来るもんでもないでしょうが、宮下は中道のディグを見習い、中道は宮下のブロックを横目に各選手にとって最適なセットの追求に勤しむという相乗効果も期待出来そうであります。

とにかく、今シーズンはアタッカーが気持ちよく打ってる姿を多く見たいものですね。速さとかにこだわるのはもう結構。

2014/04/23

ガラタサライ vs ワクフバンク

木村沙織所属のガラタサライがワクフバンクにまさかの3−0勝利!無声動画でしたが、動きだけで木村がめっちゃ喜んでるのがパントマイム的に分かりましたし、ファッファッファッと爆笑してるのが聞こえて来そうな感じでナニヨリでした。

勝因としてはサーブで攻めたってのがやはり一番でしょうか。ただ、その攻め方が一般的に言う「攻めた」とは少し違っていて、コスタグランデ、ギョズデ、リベロのレセプションをほぼ鉄板と見なし、誰かを「崩す」ことよりも、嫌がらせ(I)と騙し(D)の「IDバレー(漫画は未読)」臭がプンプンと漂う戦法をチョイスしていたと思います。

特に効いてたなと思うのはコスタグランデ前衛時の木村のショートサーブ。返球されても助走動作に入れるような体勢では決してなく、その時点で一枚死んでました。また、リベロを狙う場合は、バックアタッカーの助走の動線で転ばせるように捕らせる!そして、そんな前方への妨害や遮断に加え、モンタノにはコート後方への強力なジャンプサーブで仰け反らせるというタチの悪いコンビネーションもお見事(笑)。

あと、選手が米粒2つ分くらいのサイズだったのでよく見えませんでしたが、通常サーブレシーブをしないブラコやフュルストとかも積極的に狙っていて、不慣れな状況に陥れてたように見えましたし、何故か4月になってやっとトータルディフェンスの意識も根付き、サーブからのブロックとディグの連携が強化されていました。また、それと同じように「決まらなくてもココに強打すればチャンスボール来るだろう」みたいな木村のスパイクの好判断もあったように見えました。

更にガラタサライのサイドアウト率も良かった!サーブで狙われてもほぼ崩されない、むしろ狙っちゃ駄目なくらいの昨日の木村がいて、その木村が他の選手の守備範囲をカバーし(全体で78パーくらいの返球率)、打てばほぼ決まる反則的エース・モンタノのレセプションアタックを完全バックアップしてたのもデカい。

それと、少し前のトルコ杯の時はアリカヤの木村の調子に対する見切りが早くて(しょうがないですが)、それと同時にモンタノ、オズソイもダメダメで、3セット目中盤に木村が豪快に2段を決めるや、今度はプチ木村祭りみたいになって(嬉&呆)・・・あの時の反省を活かしたのか、木村が大して決まらなくても出来るだけ均等に散らそうとしたトスワークも良かった思います。

とにかく、去年木村スタメン確保の為に無駄にワクフの弱点を粗探ししていた身からすれば、まさか別チームに移った本人とその仲間によって対ワクフの勝ちパターンを示されるとは思いませんでした。それと、私自身がバレーをある程度真面目に見出したキッカケは2009年頃に全日本女子が10何年ぶり(?)にブラジルに勝利を収めた時の感動からでして、実はその時の日本の戦術がバルボリーニ率いるイタリア代表の対ブラジル戦のソレを単にパクったものだったので、意外にディスられがちですが、自分の中では流石バルボリーニって感じでありました。

ガラタのバレーは大味は大味でしたが、軟体人間の木村含め、良い意味で教科書に載せちゃいけないような才能溢れるプレイをする選手が多く、試合自体ってよりは選手の動きを見るのが楽しいチームでした。チームプレイ関係なく、個々で勝手にやってたという意味では全然ないのですが、最後の方でチームとしての体を成したのも何か「らしい」かなと。

それと木村自身シーズン終盤、スパイクの調子の波が激しかったように見えましたが、中盤頃まではスランプ前の良かった頃の感覚を取り戻した印象はあって、今後の木村の全日本での成績次第では、上手く調教してくれたレオ様(ロビアンコ)に感謝状でも郵送したいくらいです(笑)。まだ試合はありますが、多分見れないので、ガラタサライの選手達にはお疲れさまと言いたいです。何かウケる、ツッコミ所満載の素敵なチームだったと思います。

2014/04/20

練習

全日本女子バレーボールチームの動向を追って行く予定です。
よろしくお願い致します。