2015/11/28

頑張れ上尾

先日の車体戦で今季最高と言っても良いバレーをしておきながら、今日の日立戦では今季最低のバレー・・・イロイロな意味で高低差ありすぎて(略)。

・・・う〜ん・・・とりあえず気になるのは、2レグになってから(?)前衛レフトがブロックに跳ばなかった時の守備位置がおかしいというか・・・MBのブロック裏あたりに入ってフェイントやワンタッチをカバーするスライドフォーメションになってる時がありますよね(たしかキングが前衛時)?

アレってボールが繋がった後、ダッシュでコートの外に戻って助走に入らなきゃいけない面倒なフォーメーションだと思うんですけど、その結果、ちゃんとした助走が確保出来ずに低い打点で打つ羽目になっている場面も多いし、酷い時はセンター付近から扇形に助走っていう見るからに決まらなそうな入り方になっています(泣)。

露骨に速い低いなチーム相手なら効果的なんでしょうが、現時点では自チームに低いセットを誘発させるという、ミイラ取りがミイラになっている状態なので考え直した方が良いのではないでしょうか。

それと、しつこいようですが、後衛レフトのバックアタックは絶対必要です。後からの中央突破がないのってボクシングで言ったらワン・ツーのツー抜きで戦っているようなものなので、試合が進むにつれてどうしても手詰まり感が出ちゃってるし、これまで競り負けが多いのと無関係ではないはず。決まる・決まらないはひとまず置いといて、アタッカーは常に打つ気で入る、そんでセッターも積極的に上げていくしかありません。

見習うべきは日立の渡邊久恵(と佐藤美弥)カモ。やたら打つなと思って調べてみたら、コレとか・・・(笑)。この決定率で上げ続けた佐藤もなかなかキてますが、基本サーブレシーブ免除とはいえ、めげずに助走に入り続けた渡邊・・・敵ながらちょっと涙が出そうです。

ついでに言えば、上尾のワン(MBのクイック)、特に松本のやつなんかは川合がよく言うような「決まらなくても目眩し的に打つジャブみたいなもの」なんかでは決してなく、もはや決定打となるようなポテンシャルを秘めている攻撃なので、もっと打数を増やさなあきまへんね。

あの打点からぶち込んでおけば、別に拾われても大したカウンター攻撃は仕掛けて来れないハズだし、的が絞れればブロックの高さも生きるので。それか、こーなったらいよいよ青柳の出番かもしれません。後衛レフトとレシーバーの交替とかやっちゃってますが、MB青柳ならタイーザ・島村状態(良いサーブ、バックアタック)も期待出来ます。

とにかく、車体戦のような攻守両面で持ちうる限りの高さとパワーで奮闘する上尾らしさをもっと見たいです。

2015/10/19

2015/16 Vリーグ開幕

かなり今更ながら、先日のワールドカップの全日本男子はなかなか熱かったですね!普通に負け越してるので「快進撃」とまでは言えないにしても、あまりストレスを感じずに観れたのは、どう考えてもセッターである深津(リーブ21)の改心に拠る所が大きいでしょう。アタッカーほぼ全員が気持ち良さそうに打っていました。

ただ、深津自身が完全に分かってやっていたかと言えばちょっと怪しい所もあって・・・ネクスト4とのスパイク練習なんかをTVで見るに、「このトスのスピードなら付いて来れる?」とか明らかにセッター主導を匂わせるコミュニケーションの取り方をしていたし、実際の試合でも・・・(単に視野が狭いだけなのカモしれませんが)石川がサーブレシーブで体勢を崩されて助走に入るのが遅れているのにベストの状態の時と何ら変わりなく上げたりする場面もチラホラと・・・。

そんなこんなや、今年(毎年?)の全日本女子の惨状を考えると、やっぱ今シーズンも「攻撃の主導権を握っているのはアタッカー」という、「ハイキュー!!」読者からすれば当たり前でも、日本バレー界にはあまり浸透していないコンセプトでバレーをやっている上尾を中心に応援して行こうかなーと思います。男子ロシア・チームに青柳と同じような11を打つ「バレー歴わずか4年」とかいう若手がいましたが、必ずしも打点を生かしたセットではなかったことからして、ある意味、ロンドン五輪金メダル・チームより上です(笑)。

というわけで、そんな上尾の開幕戦。・・・ノビノビとしたバレー(more than サロンパス)で、とにかく窮屈な印象しかない久光の「ワンフレームに収まるバレー」とやらを遺影額にぶち込んでくれることが期待出来る立ち上がりではありましたが、セットカウント1−3とちょっと残念な結果になってしまいました。Vの他チームのように露骨にドイヒーなバレーではないだけに、イマイチ敗因が掴み難いものの・・・・レセプションが慎重になり過ぎた感(受動感?)はあったかもしれないし、土田がファーストタッチを取らされるとラリーが長引きがちなので、なるべく山岸はサクッとオーバーで行って欲しいなとは思いました。

ただ、強化ポイントとして挙げていたWSの攻撃力アップは確かに垣間見えましたね。特に途中出場の荒木(夕)・・・昨シーズンは、なんと言うか、アタック効果率をサーブ効果率と似たような方法で算出すればリーグでもトップクラスに入るんじゃないかっていうくらい、得点にはならなくても上手い事チャンスボールを貰える、対フロアディフェンスに優れた選手って印象だったんですが、今シーズンはそれに加えて、相手ブロッカーをイラッとさせるような良いブロックアウトも身に付けて来た感じで、かなりいやらしい選手に成長していると思います。

また、チームの軸になるべき吉村も昨シーズン怪我で苦しんだ分、プレー出来る喜びもひとしおのようで、自分や仲間の好プレーに対するリアクションがいちいち大きくて微笑ましかったですねー^^自分の代わりで入るワンポイントブロッカーをコートに送り出す時の「やっちまいな」的な姐御感もステキだったし、失敗に終わったものの、TV画面では見切れかかってる位置から猛ダッシュで突っ込んで来るバックアタックもイイ感じでした。凄まじい迫力なので常にあんな感じで入って相手ブロッカーを釘付けにして欲しいし、近藤や荒木も絶対に見習うべきでしょう。

そして、昨シーズン出場出来なかった選手としては王改め松本も・・・打ってる位置を見れば確実にクイックですがダイナミック過ぎて全くそう見えないのが凄いし、助走はもっと欲しいですが、サーブレシーブが横に乱れてもサイン変更なしで基本ただ真っ直ぐ入るだけって感じも良かったと思います。ベスト・ブロッカー・ランキング2位、ワンタッチの数なんかも含めたらアラキング越えしてた気がする丸山が控えなんてもったいなーとも思いますが・・・今後は対戦チームによって使い分け出来るといいかもしれませんし、まぁそういうチーム作りが出来てると思うので期待したいです。

まだ岡山・デンソー戦は観てないんですけど、何故か山口かなめがグダグダだったNEC、去年の反省があまり見られない東レ、ただひたすら慌ただしい「超高速バレー」の日立、ブロックに向上が見られるも予想通りラヒモア一辺倒の車体・・・しかも、全チーム馬鹿みたいに低いクイック・・・開幕戦だけで判断するのは早計なものの、上尾は十分優勝を狙えると思います。

2015/09/07

ワールドカップ2015

嫌な予感通り強豪相手には全敗という虚しさ一杯の結果で大会が終了してしまいました。昨日の中国戦以外はたしか全試合、第一セット先取の良いスタートでゲームを進めていましたが、所詮一夜漬けのようなバレーでしかないので、すぐセットが低くなったり、短くなったり、近くなったりするし、ベタ過ぎて言いたくないですが、リード・ブロックを貫くべき時にそれが出来てなかったっていうのが主な敗因でしょうね。相手との駆け引き云々という話を持ち出す以前のレベルだったと思います。

逆にその辺さえシッカリしとけばリオで金もまだ何とかなるっていう手応えも感じましたが・・・毎回強化ポイントがおかしい眞鍋さんにそれが期待出来るかと言えば難しいカモなと。とにかく、以前から言ってるように数字に対する異常な執着は止めるべきでしょうね。「キルブロックは3本」、「良いワンタッチは10本」とか・・・具体的な目標を設定するのは決して悪いことではないでしょうが、ノルマとして課したりするから、肝心な所でうっかりゲスちゃったりするんじゃないでしょうか。

また、モーションスカウターなんかを使うまでもなく、クイックが最後まで低目だったのも残念でした。恐らくバックアタックとの兼ね合いでBクイック主体だったってのは何となく分かるんですが、それにしても一辺倒過ぎたと思うし、本来であればグラチャンの時に迫田が打ってたようなテンポ、レフト攻撃と大差ないタイミングの踏み切りでも問題ないんですよね。

そうすることで比較的高い位置で捌くようになった大会終盤の宮下であれば、レフト、ミドルどっちに上がったのかよく分からない感じのフワッとしたセットになって打ち易い上に、相手ブロッカーの反応時間は長くなるはずなんですよ。逆に今大会のようなギュン目のやつだと「ミドルに上がった」と特定されやすいので、まぁアメリカ・レベルであればブロックに掛けて来るし、それが怖くて使えない→サイドばっかに上げて捕まり出す・・・っていうMB1以前の課題がブリ返し出すことに・・・。

試合によってマチマチではありましたが、中国、セルビア、ロシアあたりが多分ちゃんとしたテンポの理解を元に強化を進め出して来ているので、今後もその辺のことを適当に考えてると男子みたいに短期間では挽回不可能なところまで逝くかもしれないという恐怖を感じています。

あと、相手のサーブに苦戦してる選手に対して「コートの真ん中に返しておけば良い、とにかく上」というアドバイスをしてるのは良いと思うんですが、そうであるならその位置からたぶん一番近い所で楽に攻撃が出来る左利きの長岡をバックライトに常に入れておくべきだったと思うし、セッターにもサイド・セットを仕込んでおくべきだったと思います。セッター担当コーチが「フロント・セットとバック・セットを見分け難くするにはセッターの我慢」とか言っていて・・・そういう面もちょっとはあるでしょうが、木村の影響を受けて(?)、古賀内瀬戸がモロにネット向きで上げてるのをどう見ているのかはちょっと訊いてみたいです。

っていうか・・・もうこうなったらいっそのこと縦のスピードの重要性をやたらと強調してるハリルホジッチ監督に任してみるってのはどうでしょうか??そうすれば自然とブロードや妙な切り込みもなくなっていくだろうし、みんな迫田みたいな助走から高く跳ぶようになるはず。そんで「シンクロ攻撃はサッカーで言ったらオフサイドが許可されてるようなもの」とか適当な事を吹き込んでおけば、「ハヤサナンカイラナイネ」となって、セッターはとにかく丁寧に上げるように努めるんじゃないでしょうか。

もしくは、これから始まる男子大会を観れば分かるように世界のバレーなんてファーストタッチもセカンドタッチもフワッフワッの「おっぱいバレー」みたいなもんなので、あの映画を撮った監督を連れて来て、リアル・おっぱいバレーをお願いすりゃーいいんですよ。ペチャぱいバレー、あるいは、白帯の下にセットされる陥没骨折バレーは流石にもう見飽きました。

2015/08/28

ワールドカップ2015

4勝1敗、勝ち点12の3位で代々木ラウンドが何とか無事終了!

WGP決勝R全敗という結果を受けて選手同士で何を話し合ったのかは知りませんが、ここまでの戦いぶりを見るに、速さへのこだわりは一応ほぼ捨て去ったことが分かるマズマズなバレーが展開出来てますね。僅か20日間の練習で、90日間もやって来たストップウォッチ主導のバレーからそう簡単に抜け出せるわけもないし、半分呪われてる状態でのこの結果は上出来と言えると思います。

特にキャプテン木村の復調は明るい材料ですね。散髪で厄を落とし、高くセットしてあげればまだまだイケるだろうと思ってはいましたが、ロシア戦の第4セットで3、4年ぶりに発動した戦術SAORIには興奮させられました。組み立てとかレフトに寄りまくっている相手のブロック度外視で、ただひたすら木村(笑)。・・・毎回あーなっちゃうのは駄目でしょうが、最終手段としてアレがあるとないとでは大違いだと思うし、眞鍋さんなんかガッツポーズ後ちょっと泣きそうな表情になってました。もし本当に工作員じゃないのであれば、その感動を今度こそ忘れないでください。

ただ、「ちょっとどうなんだろと」と思うこともあって・・・何故かここに来てトータルディフェンスが過去最高レベルの仕上がりになっているのは嬉しいんですけど(あの座安がイイ意味で目立たないし、サトミオも慣れて来ました)、とにかく拾うためだけのディグ練習を繰り返したせいで受け身体質になったのか、攻撃参加意識のあからさまな低下という新たな問題も発生してるように思います。未だ1本たりとも上がって来ずとも、山口のブロードでスロットを侵されようとも、懸命にバックアタックを打とうとしていた島村ですら遂に微妙な感じになってますし(前衛時はかなり良くて昨日の異様にパワフルなセミは爆笑)、木村に至っては後衛になると余計なことしかやってないと言っても過言じゃない感じで、古賀にもそれが軽く伝染してる気がします・・・。

その一方で、石井なんかは「二人ともバックアタックさぼっとるがな、スタメン奪うチャンスや!」とばかりにただ一人攻撃の意識が高まってるようにも見え・・・なかなかハングリーな娘だなと思いました。干され放しだった世界バレーのリベンジを果たすべくその調子で頑張って欲しいです。

それと、攻撃の要にならないといけないはずの長岡の状態も・・・なんかイマイチよく分からない感じ。前衛の時は割と普通に決めてますが、後衛になると軽く中島美嘉の旦那臭が漂い出してるのはちょっと黄色信号です。特にセッターが古藤だとその臭いがきつめになるので(←ジャンプセットしろ)、今後は宮下とセットで考えてくべきカモしれません。あと、内瀬戸をほぼ常に小型新鍋として扱うのも正直止めて欲しいです。危険トスも平気で打ちますし、斜め後ろから来る難しいボールも余裕でジャストミートするので普通に長岡の代わり、もしくは格下相手にはスタメンでもいいんじゃないでしょうか?ただし長岡がやってるような中道ブロック込みで。

2015/07/19

WGP予選R終了

お久しぶりです。モントルー→ブラジル遠征→WGPと観れる試合は一応全部チェックしていたものの、「観たいバレーはコレじゃない」感が半端なさ過ぎて、ずっと更新をサボってしまってました。

とりあえず、棚ボタ的な感じでの決勝R進出についてはワールドカップに向けてのコンディショニング関係で賛否あるのでしょうが、密閉された空間で眞鍋バレーの完成なんかを目指してもロクなことにはならないというのはもう分かり切ったこと。なので、個人的には、強豪との実戦を通して選手間に少しだけ根付いて来た気がしないでもない「速さにこだわって自滅するのは愚の骨頂」という気付きを浸透させる大会になれば良いなとポジティブに考えてます。

ただ、ここまで大活躍の古賀は昨日のタイ戦あたりから「酷使したせいで疲れが溜まり跳べなくなる」という昔の木村によく見られた症状が出て来ているので、先発させるのはせいぜい1、2試合に留めておいた方が良いかもしれません。大物感が漂ってるとは言え、まだいたいけな10代女子ってことを忘れちゃ駄目。

で、そのレフト依存、戦術KOGAを避けるためにもやっぱMB陣の更なる奮起に期待したい所ですが、チームの方針なのかセッターの問題なのか・・・選択している攻撃パターンからしてモヤモヤさせられます。データバレーに餌を撒いてるのであれば別にいいんですけど、もはやブロードなんて使う必要はないと思うし、昨年までやってきたことを無駄にしたくないのであれば、それはライトに開いたりすることなんかじゃなく、セットアップ直後踏み切りの11で中央突破を図ることのはず。

また、中央突破第二弾の後衛レフトのバックアタックも助走にはちゃんと入ってるにも関わらず(木村はタマに謎のサボリン)、いかんせん打数が少な過ぎて辛いですね。スロット3とかスロットA(セッターの右隣)あたりから、「サイドにブロックは行かせねーよ(我が家の杉山風に)」って感じでもっとガンガン打って後ろ盾となってくれれば、レフト・ライトにギュンギュン飛ばす必要などなくなるはずです。むしろ中国のバレーなんかの方がそれに近いくらいで・・・応援するチームを間違えそうになりました。

あと、「鍋谷はリアル・ゲスモンスターかもしれない」という怪し気な見所なんかも出て来ましたが(自分が気付いたのだけだと的中キル率100%笑)、それはまたの機会に注目してみることにして、とにかく、木村・石井・長岡・迫田・・・この辺の主力選手の状態が上がって来ないことには勝負になるわけないし、昨年同様、宮下が立て直してくれることに期待するしかありません。ホント何回同じことを繰り返せば気が済むのか・・・観なけりゃいいんでしょうが、つい観てしまいます(泣)。

2015/05/29

モントルーバレーマスターズ2015

・・・ご無沙汰です。毎年この時期は情報不足過ぎてバレー離れが加速しちゃうのですが、何とか踏み止まって戻って来れました。

まず、遅ればせながらメンバー選考についてですが、先月の投稿で軽く推してみたセッターの土田、リベロの佐藤が漏れているのは結構意外でした。ただ、コレって実は落選というよりもむしろ当確で、「合流遅れの長岡迫田、追加招集の島村達とブラジル遠征の準備をしているに違いない!」とか考えてしまっている自分はメデタイ奴なんでしょうか(笑)?

二人とも高さはないものの、もしライトエースで行くのであればバックセットをなるべく封印しサイドセット(※)を心掛けているはずの土田は要るんじゃないかと思いますし、リベロ候補四人の中で一番オーバーでセットする率が高い佐藤も見たかったです。

・・・まぁ、その辺の不満はひとまず置いといて、今回選ばれてるメンバーの健闘も祈りつつユル〜く応援していたのですが・・・とりあえず2連勝とイイ感じのスタートとなりましたね!

基本的にオーソドックスなバレーをする時期なのでまだ油断は出来ませんが、トルコ戦ではサーブレシーブに参加している選手(レフト)のバックアタックの意識が高くて良かったですし、特に古賀があそこまでイケるとは想定外でした。何故か毎年、雨後の筍の如く出てくる「未来の木村沙織」ですが、ホントにその名にふさわしいのって今の所ぶっちゃけ彼女くらいですよね。それと、リベロがオーバーでのセットに意欲的に取り組んでいることも分かって安心しました。この分だと遂に4人のアタッカーがほぼ真っ直ぐにダッシュするシンクロ攻撃が拝める日も近いのカモしれません。

ただ、適当に観てたのでよく覚えてませんが、古賀が前衛時だったかにサーブレシーブ免除になって(?)ライトの高田が参加していたこと、宮下が岡山バレーをまだデトックス出来てないことや、時々センターブロックをしていたこと、後衛・高田が岩崎に任せておけば良い状況でセットしてしまい、アタリをつけられていた石井が思いっきりシャットされていたこと等々・・・軽く気になる点はありましたが、まぁ見なかったことにしておきます・・・。

そして、ドイツ戦もマズマズでしたね。ちゃんとバックアタックの助走をする江畑なんて久々に見ましたし、レフト攻撃の時も打つ気満々で入っているのでセットされなくても止まりきれずに軽くピョコッと跳んでいましたね^^ セッターから近い所の選手が跳んでるのは当然なんでしょうが、遠目のレフトがピョコるのは偉いと思います。・・・もっとも、試合序盤だけだったのはある意味「流石」と言った所ですが、ウカウカしていられる立場でもないと思うし、ライトで先発した時は今日以上に必死こかないとヤバイはず。

あと、2試合とも本職MBのブロックとフロア・ディフェンスの関係がそれなりに整っていたと思いますが、クイックが低かったのはちょっと不味いっすね。藤田ってあの身長にして近いスロットにも程良くテキトーに上げられる珍しいセッターだと思うんですけど、大竹の体がほとんどチキン・ウィング状態でまたもや何か笑ってしまいました。また、そんなトスを嬉々として捌く山口は相変わらずでしたが・・・まぁ、今後合流するであろう迫田は恐らくMBに転職したままだと思うので、彼女の少し遅目の高いクイックが高いセットの引き金になってくれることを期待したいです。なんかダラダラとすみません。



(※)サイドセット
こんな感じ(動画)で、荒川静香のイナバウアーみたいに後ろに反るのではなく、左右どちらにセットアップするのか見分け難い姿勢から斜め横方向にボールを切り替えした後、クルッとネットの方を向くセット方法(多分)。体勢的にも技術的にも楽なはずですし、アタックラインあたりが「えぇパス」となるシンクロ攻撃と対になるものだと思います。

ちなみに、レフト側にもサイドセットを使うセッターは、セットアップ前から結構モロにネット向きで左右に上げ分けていたり・・・。なんかオタ芸みたいな印象で違和感を覚えるのですが、相手コートの状況がよく見えることはたしかなはずで、現在「ハイキュー!!」に登場中のゲスモンスター退治なんかにはうってつけなのカモしれません。

2015/04/07

2015年度全日本女子チーム

http://www.jva.or.jp/index.php/international/hinotori_nippon/

思わぬタイミングでの発表、なかなか香ばしいセレクトに意表を突かれましたが、まだどういうバレーになるのか分からないので、文句は控えめに感想をちょこちょこっと書いてこうかなと思います。

・セッター
古藤千鶴 土田望未 藤田夏未 宮下遥

まず宮下は確定でしょうね。「速い低い近いな岡山バレーとは逆の事をすれば良い」という意識が年々強くなって来ていて、昨年のWGPなんかでは「逆にちょっと遅いんじゃないかな」とツッコミたくなるくらいの時もあったくらいです。ストップウォッチの呪いに対する耐性が高いんですよね。それと、体力的に無理があることが分かったセンターブロックはナシでお願いします。

で、その才能ある若手長身セッターをバックアップする、もしくは身長のハンデを承知の上で正セッターを任せたい選手・・・この面子だと・・・藤田のクノイチみたいな身のこなしは好きなのですが、今シーズンのVでの出来を考えれば、完全に婦長こと土田一択ではないでしょうか?眞鍋さんの言う事は完全無視で上尾通りやってくれれば大丈夫のはずですし、生年月日がキャプテンの木村と同じで(819)、昔から顔見知りってあたりも何かの縁を感じます。


・ウィングスパイカー
木村沙織 高田ありさ 迫田さおり 石田瑞穂 江畑幸子 石井優希 長岡望悠 
白垣里紗 内瀬戸真実 今村優香 鍋谷友理枝 井上愛里沙 古賀紗理那 坂本奈々香
宮部藍梨

妙に多いなぁ・・・。とりあえず、レフトに入るならサーブレシーブとバックアタック両方を卒なくこなして欲しいし(不気味なほど速いマッハとやらは廃止希望)、ライトはベタに左利きにして欲しいのですが、この分だとあの全員1回はライトやレフトから打つっていうマジ面倒臭いシステムを継続する気配がプンプンと漂ってますね。少なくとも世界バレーで穴を突かれたセカンドセッター化だけは絶対にやめて貰いたい所。単純に見てて糞つまらなかった!

それと、新鍋は辞退なのか、敢えて選ばなかったのか・・・いずれにせよ「まずはサーブレシーブから」みたいなロンドンの時とは真逆に近い発想でバレーをしていかないとダメだと思うので、そういう意味では特に驚きはナッシング。ただ、身長に難があるとは言え、MVPの近江、柳田が呼ばれてないのはちょっと残念です。レシーブ後にヨロけて自分の助走路に入って来たリベロとかを、バーゲン・セール時のオバさんばりに『どけっ!」と押し退けてダッシュに入るあの姿勢こそ今の全日本に一番必要なものだと思うんですけど。


・ミドルブロッカー
山口舞 大野果奈 大竹里歩

初っ端から少なっ(笑)!・・・う〜ん、結局こーなってしまったのって「クイックはとにかく速くないとダメ」っていう眞鍋さんの考えに問題があっただけなんですよね。それで決まらないだけなのにMB1とか言い出してスコーピオンがまぁまぁ成功。で、普通の監督だったら「MBにも迫田みたいにちゃんと助走を取ってしっかりと打たせれば良いのか!」となると思うんですが、「やっぱ日本のWSは優秀や!」とかなって小型化し、「高さに負けた」とのたまっていたのが昨シーズン(呆)。WSが大型化してる気がするのは、その反省なんでしょうか。

まーその話は置いておいて、この面子だと、東京五輪のキャプテン候補と勝手に思っている大竹に期待しています。初招集時は腕はこう体はこうと無茶苦茶な感じで打たされていて何か笑ってしまいましたが、今の宮下ならちゃんと上げてくれるハズなので楽しみです。また、WSタイプが必要なのであれば強力なオープンが打てる荒木とかバックアタックのある島村とかが入ってても良いと思うんですが、この辺はかなり不可解であります。


・リベロ
座安琴希 岩崎紗也加 佐藤澪 筒井さやか

正直、リベロは誰がやってもそう大きくは変わらないと思ってるのですが、セカンドセッターとして考えると岩崎、佐藤でしょうね。物怖じせずに自チームで見せた統率力を発揮してくれれば、かなりやってくれそうで期待が高まります。中道がサーブレシーブ出来るのなら中道でもいいんじゃないかって気もしますが、まぁいいや。

2015/03/15

再び青柳、そして丸山とか

1レグ序盤あたりまでは「MBの矜持」なんて言葉もよく耳にしたように、各チーム、ミドルが奮闘していた試合が多かったと思いますが、シーズンが進むにつれ、「そりゃ一人、二人減らされるわな」なんて思うこともシバシバで・・・、でも、昨日のNEC対上尾戦、特に2セット目のミドルの打ち合いはかなり凄まじくて感動ものでした^^

セット序盤から青柳が無双していたのは笑いを通り越して何かちょっと泣けて来るくらいでしたし、世界バレーあたりから何故かマイナステンポ気味になっていた大野がWGPあたりの良かった頃に少し戻したような感じで、特にジュースになって以降の「やられたらやり返すモード」な二人の喧嘩は今シーズン屈指の名場面じゃないでしょうか。両チームとも「セルビアかよ!?」と突っ込みたくなるくらい必要以上にミドル(笑)。

また、どちらの監督からも「2セット目が全てだった」的発言がありましたが、たしかにそうなんでしょうね。結果論と言えばそうですし、サーブ&ブロックのチームだからっていう起用理由もちゃんとあるのでしょうが、33−34あたりでの青柳→丸山はちょっと失敗だったカモしれません(1セット目、少しでも不味いプレーが出るとコロコロ替えてたのも)。富永があまりレフトを活かし切れてなかったこと、後衛では近藤がサーブレシーブ、多分ブロック要員と悟られていた丸山という状況で、疲れが見えていたマーフィーに連続で託さなきゃいけなかったのは辛かったです。

・・・ただ、話は飛びますが、丸山も昨日と同じ轍は踏まないと誓ったのか、今日の久光戦の4セット目のファーストテクニカルタイムアウトの直後あたりに見せたアタックの入り方、及び土田のセットは「はやさ」よりも「高さや打ち易さ」を意識したもので良かったと思います!録画し忘れてしまったので再確認出来ていませんが、多分コミットで跳んでいた岩坂のブロックを楽にかわしていました。187㎝対176㎝のバトルとしては上出来ですし、アレは止まらない11だったはず。・・・青柳の爆発以降、注意して見出しているプレーなので、以前からあんな感じで打っていたのであればごめんなさい。

あと、気になるのは、ファイナル6になってからコンディションが良くないように見えるアラキング・・・・特に今日は2連戦ってこともあり、見るからにヘトヘト(悲)。選手層が厚いので大して心配はしていませんが、チームの精神的支柱ではあることは間違いないので、最後の気力を振り絞って頑張って欲しいし、チームとしても自力でファイナル3進出を決めたいですね(追記:日立が2試合残しているので自力は無理でした)。

そして、赤ロケの皆さん、ファイナル3進出決定おめでとー!


・更に追記 

コメント欄にて青柳京古選手のクイック動画のプレゼントがありましたので貼っておきます。ありがとうございます。





それと、「青柳京古」で検索して来る方が妙に多いので少し書き加えておくと・・・

ファーストテンポのクイックにもたぶん「幅」があるんだと思います。通常だとセットアップと同時に踏み切りますが、止まらない11(もしくはその一つ左隣からの21とか)と言われるものは、ソレよりも半歩か一歩くらい遅いタイミングの踏み切りになることが多いようです。で、そうなるとセッター的にもよりテキトーに高くセットしておけば良い度がアップし更に簡単な攻撃となるので、↑の後半のようなジュース以降の痺れる場面でもバンバン使えるのでしょう。男子ほど必要に迫られてる攻撃ではないのでしょうが、MB1とかになってしまっている以上、そうも言ってられないのかなと思います。

2015/03/04

気になる選手 4

リベロとして抜群の存在感発揮!トヨタ車体の大学4年生・佐藤澪
http://www.fujitv.co.jp/sports/vabonet/tanaka_column/150303.html


・・・車体はコンビバレーじゃないと思いますが、自分もこの選手スキー。野心もあるようですね。



2015/02/22

3レグ終了

・・・あっという間にレギュラー・ラウンドが終了してしまいました。車体は残念でしたが、一応応援してる他3チームはファイナル・ラウンドに進出しましたし、若干不謹慎という自覚はあるものの、チャレンジ・マッチもそれはそれで盛り上がるので楽しみです。車体ガンバ!

で、3レグでの明るい話題として触れずにいられないのは、やっぱり上尾メディックス・青柳京古の中盤から終盤にかけての活躍でしょう。あのセミみたいなやつ、巷で言う所の「コミットしても止まらない11」を途中出場するやいなや毎回ズドーンと叩き込んでましたね^^(今日は不発)。今はリードで対応されているので上から決めて当然なんでしょうが、それでもVリーグにおいて日本人MBがセッターに近いスロットから高さで圧倒する攻撃を見せるというのは珍しい光景ですし、なんかもうトキメキが止まらず困ってしまいました。

今思えば去年のチャレマでもチームを救っていた記憶がありますし、チーム内でも鉄板の攻撃という意識が根付きかかってるようなので、あとは、アラキング丸山があれをアルバイトMBのアタックと見なさず、実はあれこそが本職MBが目指すべきアタックってことに気付いてくれれば上尾は優勝も狙えると本気で思っていますし、そうなってくれたら個人的にはキュン死確実です。3月は何度か生観戦する機会を持てそうなので、しっかりと野次っていく予定。

また、全日本としても、アラキングに今年から復帰する意思があるのかは知りませんが、ネットから離れた所でユックリ打つ分、落ち着いてコースを打ち分けることが可能なので、さっさと取り入れたいですね。結局、長岡とかがアレを決めてたのは、「得点力の高さ」ってよりも、単純に「最高打点でノビノビと打たせたから」なわけで、本職MBで同じことを試さずして、また妙な新戦術とやらに走るのであればもう応援する気が湧きません・・・。

・オマケ
タイーザの11

青柳や長岡よりも少しだけ踏み切りのタイミングが早い気がしますが、同じ攻撃だと思います。幸いな事にまだ必殺技として完全にチームに定着してるわけではない模様。

2015/01/26

四連勝の上尾メディックス

一日三、四試合観戦→ブログというサイクルが掴めず更新をサボっている内に、一応応援している上尾が四連勝と波に乗っているようで嬉しいです。

正直、主力であるリベロのとWSの吉村が抜けたのは痛かったですが、システマティックなチーム作りをしているようなので、所謂「誰が出ても同じバレー」というのが出来ていますし、選手一人一人が故障者の穴をよく埋めてますよね。

敢えてキーになってるのかなと思う選手を一人二人挙げるなら、特にミドルの丸山がイイ感じ。アラキングが結構相手のレシーブ返球位置なんかに吊られて動いちゃったりするので余計目立つのカモしれませんが、しっかりステイして、早い見極めからの速い移動、並々ならぬ瞬発力で見事にしつこくて鬱陶しいブロックになっていると思います。そのせいかNEC戦では顔面に食らってしまいましたね・・・。得点力の方はそうでもないですが、日本のミドルにしてはしっかりとした助走なので易々と空気になることもなく、小荒木こと荒木(夕)なんかも助かってるかと。

それと、助走と言えば、近藤の助走はチーム1、リーグでもトップを争うくらい好きなタイプっす。「監督が眞鍋さんだったらiPadを吹っ飛ばすだろうな」ってくらいの位置から残像が残るくらいのダッシュで痺れますね!自分がセッターなら「そんなに信頼してくれるとは」って感じで毎回上げちゃいそう・・・。ジャンプサーブもかなり強く打って攻めてる割りにミスも少ないですし、気付いたら目で追ってしまっているという選手であります。

また、そんな近藤の助走の邪魔をしないようにするためか、単純に打点に気を配ったりゲームを良く見るためか普通の監督よりもコート・エンドに近い所から見守る吉田監督にも何故か最近ハマってしまう始末。最初見た時はつまらない授業をする数学の先生みたいな風貌なので小難しい人かと勝手に思ってたんですが、微妙に残る山形訛りなんかに毎度ホッコリさせられますし、マーフィーへの指示なんかは軽い英会話の勉強に(笑)。

あと、最後に、これは上尾だけではなくリーグ全体に言える事ですが、2レグになってからセッターが若干不安定なチームが多くて・・・話が急に変わりますが、「全日本大丈夫かなー」と思う今日この頃でもあります。別に自分が選考するわけじゃないのですが、一応「良いセッターいないかな〜?」と探すじゃないですか?勿論、土田富永も有力候補なんですけど、もう少し安定感があると尚イイですね。

2015/01/14

竹下さんの止まるトス




庄司夕起選手の得点集という若干マニアックな動画なんですが、ブロード攻撃の時の竹下さんのセットが悉く止まっていてちょっとビックリしたので投稿(背中を反るのは良くないけど笑)。以前、放物運動するボールは最高点あたりで止まった感じになると書きましたが、厳密に言えば、ボールの前に進む力が死んで落ちる瞬間だそうで↑もそんな感じっすね。敢えて使ってこなかった言葉ですが、専門用語だとインダイレクト・デリバリー(解説)と言います。

2015/01/11

東レアローズ(まずまず)

遅ればせながら新年あけましておめでとうございます。ご覧の通り、更新意欲に満ち溢れたブログではないのですが、「リオで金いけるカモ」と思える限りはユル〜く続けていくつもりですので気長にお付き合いくださいませ。よろしくお願い致します。

で、綺麗な画質で観戦出来るガオラの方(久光はかなり良かったけど、何故かしょっぱい試合ばかりだった笑)を優先していたので遅れてしまったのですが、良くない画質でも東レがようやく輝きを取り戻し始めたのが分かって少しホッとしました。

とりあえず、目で見て分かる変化としては、高田をセッター対角にして、木村迫田がレフトで対角を組むっていう少し前の全日本型のオーダーになってましたね。攻撃面での効果はまだよく分かりませんが、田代も高い方ではないのでブロックのバランスは整ったのかなと。結構ワンタッチも取れてますし、遂にレシーブもバックアタックと思い込むという荒業に出たのか(笑)、昨シーズン辺りから急激に伸びた迫田の守備も光っていました。また、木村もパスヒッターの呪いから解かれたようで、少し前目に寄ってた守備位置も元に戻ったように見えましたし、リベロを制してまでセットしたがる症候群もなくなったように思います。

それと、ストップウォッチの呪いもようやくクリアしかけています。依然としてマズイ場面も多いのですが、あれは呪いってよりは恐らく田代の技術不足(笑)。元々良い意味で大まかにセットするタイプだと思うので、とにかく低くならないようにさえ意識してれば今後は大丈夫そうです。

大体、「よくこの歳までヤバイ詐欺に引っ掛からずに生きて来れたな」ってくらい仲間を信頼してる迫田が、「このタイミングで入ると糞トスが来る」と警戒し、フォームがグチャグチャになってる時点で1レグの東レは相当ヤバかったと思いますよ。ただ、「ちょっとは悪びれた顔しろよ!」とは突っ込んではいたものの、どう見ても自分のせいでブロックを食らったにも関わらず涼しいポーカーフェイスだった田代の1レグでの振る舞いは何か印象に残りました・・・。

あと、東レらしさが戻ったっていうのは良い事ばかりではなく、露骨なサイド依存も復活しちゃってるんですよね。開幕戦で伊藤二見がまーまー良かったのは、(たぶん世界選手権終盤の山口を参考に)クイックをハッキリと遅くしたからだと思うんですが、ガオラ・スタッフの取材によれば、福田監督はそれを敗因と考えたようで、マイナステンポまでは行かないにしても、少し慌てて打たす感じに戻したから余計入らなくなったと自分は見ています(特に二見)。それと、1レグでは中道にレフトへのセット恐怖症が出てしまい、無茶な場面で使っていたせいもあるでしょう。

とにかく、「眞鍋バレーをやっていてはVでも勝てない」を合い言葉に14連勝くらいは期待したいですね。自分はミーハーなので出来れば華のあるチームを応援していたいです。