2016/11/07

ソレソレソレソレ♪

ご無沙汰しております、お元気でしたでしょーか?

4、5ヶ月ほど更新をサボっている間にバレー界でも良いニュース・悪いニュース色々とありましたが、個人的に一番嬉しかったのは6月に発表されたトヨタ車体クインシーズの新体制(多治見監督、印東総合コーチ、内田コーチ)でした。このスタッフならワクワクするバレーになるのは間違いないし、なんだったらその斜め上を行くような怪し目のやつも期待出来るぞと。

その期待感のおかげか、リオ五輪での全日本の惨敗を見ても、その次期監督に3、40年前のコンビバレーから目を覚ましていないトゥルースリーパーが就任しても(狂)、それほど精神的苦痛も感じずに済みましたし、「未来に発展も変革も無いと信じる理由は無いのである」というセリさんの言葉を胸に前向きに過ごして来れました。

そんなわけで待ち遠しくてしょうがなかったV開幕なんですが・・・結果はご存知の通りで・・・安定の連敗スタート(悲)。正直、試合内容もあまり良いものではなく、「これじゃーちょっと応援は出来ないかなぁ」って感じだったんですが、昨日のPFU戦の快勝でテンション急上昇であります。

ポリーナがポジション2なのは開幕以来変わらずで、まぁ、これは確率的な問題なんだろうとは思いますが、ポジション4の小田と5の竹田でレセプションをする以上、2人が後衛のS3、S2は実質攻撃枚数が2枚なわけで・・・この辺のローテが多分ヤバかったんだと思うんですよね。

で、昨日は5に高橋を入れて、結構バックアタックを打たせる感じになっていたのが良かったのかなと思います。まぁ、そのセットがあまり良くなかったりするのがイマイチ乗り切れないところだったりもするんですが、これは比金どうこう以前に世代交代が急過ぎだった事も関係しているので、そこはしばらくの我慢なんでしょうね。試合毎に良くはなっていますし。

面倒なので試合全体を振り返ったりはしませんが、せっかくDAZNで観ているので「おおっ!」と思ったあたりを軽くパシャリとイってみました。


















荒木の打数が増えて来てイイですね。↑見え難いかもしれませんが、比金がボールを手離しているのに、まだ踏み切ってませんし、 Aパスの時でもこれと大差ないくらいの遅11になったりしています(セットも結構止まる感じ)。これはちょっと縦っぽいか。




新体制で長く練習している分、竹内の方が踏み切りの位置は良いですね。ポリーナより決定率が高いかもしれないのに、打数が下手したらその10分の1くらいしかないのは普通に考えておかしい気がしますが、勝負所でも一応上がって来たりしてました。開幕戦の高橋みたくラリー中もネットからめっちゃ離れた所まで開けるともっと良さそうです。









誰が最初に千々るかなと思ってたら意外にもまだ1本も打ってないはずの村永でした。ちょっと遅かった気もしますが、セットされなくてもバックアタックに跳んでますね。たしかレフトでも1回跳んでいたし早くも中々の千々れ具合。 攻撃に入ってる率はかなり高いのでもっと打たせて欲しいです。

この他にも、ポリーナがオーバーで綺麗に上げたセットを村永が決め切った場面はなんか笑っちゃいましたし、ブロックが まずまず機能していたのもあって何気に結構ディグってた 気もします(・∀・) 印東さんがノルウェーで素人の高校生を一から鍛えたノウハウを一番活かせるのが彼女なのカモとか考えるとちょっと面白いですよね。

ここまで3試合見た感じ、昨季の成績からしても険しい道のりになるのは間違いなさそうですが、そこは車体らしくランドクルーザーばりにガツガツと突き進んで行って欲しいです。 頑張れクインシーズ!

2016/06/07

色々とショックな出来事が続きますが・・・

吉村勇退・・・。まだまだ出来ると思いますが、本人の意思なら尊重するしかありません。身長に恵まれていなくても、高さとパワーで相手を制圧しようとする姿はとても素敵でした。バレーボール愛の深い選手だと思うので、体がウズウズしたらまたどこかでプレーして欲しいですね。ひとまずお疲れ様でした!




この打球をコミットというギャンブルに溺れたどっかの駄目親父の顔面にぶつけてやりたい。セッターは藤田で。

2016/05/23

OQT終了

最後の2戦が少しマシだったので終わりよければなんちゃらな気分もなくはないですが、まぁ酷かったですね。本来、OQTなんて男子はともかく女子は落ちてる切符をただ拾うだけの大会だというのに、2敗もしてギリで通過というこの体(低)たらくぶり。昨年のワールドカップの反省が何も見られないばかりか、むしろより悪化してるのには唖然としてしまいました。

まず、一番腹立たしかったのはやっぱリベロ2、レシーバー1の「攻める気ゼロか!」なメンバー選考ですね。MB1にしても何にしても「このポジションの人数ナニ?」的な問題って全て眞鍋さんの自業自得だと思うんですが、今回のコレも結局はいつまで経ってもアタッカーに気持ち良く打たせようとしない糞コンセプトのせいでしょ。

こうなるに至った中国遠征での戦いぶりを見るに、ちゃんとサーブレシーブを返してもまともに打たせて貰えない→攻撃面で貢献出来ないならせめて守備だけでも正確に→普通なら返せるボールもまともに返せなくなる・・・みたいな悪循環に陥ってただけだったと思いますよ。

まぁ、レシーバーを用意しておくことでWSに「崩れても無問題」という安心感を与えていたのであれば、それはそれで良かったのカモしれませんが、どちらかと言えば、なるべく交替させられたくないという意識のせいで攻撃の方が完全に二の次になってしまっていたように見えました。替わって入る座安にしても「ココで出るからには」と気負った感じになってエースを食らっていたり・・・一体ダレトクなのっていう感じ。

そんな中、鍋谷(ほぼ夏菜)は良かったですね。オフザボール時の動きがキビキビしていて小気味良いし、ディグした後でもちゃんとバックアタックに入ったりしてました。韓国戦の第3SET中盤、体のシナリをイイ感じに効かせたフォームからズバーンと叩き込んだレフトオープンなんか惚れ惚れしましたよ。あーいうのを見ちゃうと4枚攻撃なんて腐れ外道がやることなんじゃないかとすら思えて来るほど(嘘)。

また、古賀の不振もあって大会中盤から「7時20分の女」に昇格した石井もよく頑張りましたが、「速いトスに対抗するために早いタイミングで入る」という久光スタイルが抜け切れてなかったのはちょっと残念でした。巧いセッターであればあのくらいのテンポでもフワッとイケるはずですが、そこはやはり宮下・・・思いっきりブッ飛ばしていましたね。

宮下も宮下でそれに引け目を感じていたのか、途中から急に緩やかな軌道で上げ出したりして、珍しくブラ下がりショットが多発。「ならば」と石井も大会終盤から少しユックリ入るようになったと思いきや、今度は宮下が何故かまたブッ飛ばし出したりと・・・なんか最後までギクシャクしてました(謎)。古賀、石井らにもイタリア戦第一セットの木村みたいに上げれば最強なんですけどね。

それと、石井と同じく久美さんの呪い的な部分で困ったのは、長岡がレシーブすると攻撃参加をサボりがちになることですね。なんでだろ〜とよく見ていたら、恐らくなんでもかんでもAパスにしようとして体勢を崩しちゃったりしてるからではないかと。

セッターにちゃんと返すのがムズい場合はテキトーにアタックラインあたりに高く上げて、セッターを動かしている間に攻撃の準備を整えれば良いだけだし、エースならそれくらい普通にすべきですよ。宮下がアホほど頼って来るので大変だったのは分かりますが、ダラダラ戦ってフルセットになるくらいなら、ハードワークでスト勝ちした方が絶対に楽なので、その辺は要修正かと思います。

とにかく、ロンドンの時よりも遥かに良いレセプションアタッカーが揃っているんだし、足りなかったピースも埋まってきているんだから、締めるとこは締め、緩めるとこは緩めてアグレッシブなバレーをオリンピックでは見せて欲しいですね。今回のようなバレーがナショナルチームのガチだなんて信じられません。

2016/03/14

2016年度全日本女子チーム

http://www.jva.or.jp/index.php/international/hinotori_nippon/


・セッター
古藤千鶴 佐藤美弥 田代佳奈美 田中美咲 宮下遥

個人的に「うそ〜ん!?」って選手も入ってますが、当たり前の様に長身選手が揃っているのは例年との違いでしょうか。野球の「お前デブだからキャッチャーな」と同じノリで「チビだからセッターな」は絶対に違うと思っているので、そこは良いのかなと。

ただ、田代が長身に見えないという理由から自分内で大型セッターと呼べるのは174㎝からでして・・・その点では佐藤、宮下に期待かなぁ・・・でもなぁ・・・みたいな・・・難しいものがありますね。

佐藤は「超高速」を意識しなければ、元々優しいボールを上げられるセッターだし、今季日本人選手の中でたぶん一番エグかった無回転サーブもかなり魅力的です(映像)。不安があるとすれば出場するたびに大量連続失点という2年前のモントルーでのチキンぶり、そして先日のファイナルでの修正能力の低さ・・・この辺でしょうね。

また、昨季赤点だった宮下も、「速さにこだわってアタッカーの打点を殺さない」「空中でアレコレ細工出来るボールを供給」とか言い出してからは大分マシだったし、WC最後の絶対に勝ってはいけない中国戦で見せた、苦笑するしかない謎の輝き・・・あれが常に出せるのならイイんですが・・・それを邪魔するのがまさかの監督っていう構図が変わらないことには今季もしょうもないバレーで終わりでしょう。

次点としては、入替戦で上尾のお株を奪うような😢パワーバレーを見せたJTの陰の立役者・田中あたり?日立の橋本がムックなら、この娘はガチャピンって感じですよね(いい意味で)。



・ウィングスパイカー
木村沙織 迫田さおり 江畑幸子 石井優希 長岡望悠 内瀬戸真実 鍋谷友理枝 
井上愛里沙 田中瑞稀 古賀紗理那 宮部藍梨

無難に選ぶのであれば・・・守備の良いWS1枠、そして、コレはほぼ決定の長岡にも求められることでしょうけど、WSのbickと同じくらい早いタイミングでフロント・ライトから攻撃出来るOP1枠・・・正直この2枠くらいしか残ってないカモしれませんね(12名の場合)。まぁ、江畑の調子次第なところもありますが・・・。

そういう意味では、正直、自分的にはどっちでもいいんですけど新鍋を呼びもしない監督のケツの穴の小ささは気がかりだし、怪我明けで本調子ではないとは言え、ライト攻撃に既にそれなりの稲妻感⚡️がある赤ロケの柳田は見たかったかなーと思います。

なんにせよ、「ブロッカーを振るのはセッターの速いトスじゃなく、打つ気満々の4人のアタッカーの助走動作(参考)」ってことに監督がいい加減気付いてくれないことにはどうしようもありません。最後の年くらい絶好調の木村が見たいですよ。


・ミドルブロッカー
山口舞 荒木絵里香 川島亜依美 奥村麻依 島村春世 大竹里歩 伊藤望

大竹のことを密かにカワイイと思っている人が自分の他にどれくらいいるんだろうってのが目下の興味ごとなんですが、それを差し引いても、昨年のWCでただ一人全試合スタメンで活躍したことからしてマストかなと。毎回相手エースにぶつけられてましたし、WGPで他の選手が自己満のマイナステンポに走ったりする中、ずっとファーストだったのは「ハイキュー!!」読者だからのはず。

それと、「緊張しぃ」の古藤、今季不調で、リードブロックも出来ない山口はぶっちゃけナシと思っているので、木村を支えるベテランとして荒木も外せない気がしますね。コンディションさえ安定すれば。


・リベロ
佐藤あり紗 丸山亜季 筒井さやか 鳥越未玖 佐藤澪 

ここも激戦区ですね。今季、佐藤(あ)のサーブレシーブが数字上ではイマイチだったようですが、経験や得点力(笑)、そして、後衛・木村が余計な動きをした時にちゃんと注意出来そうな気の強さ・・そのあたりを考えると一歩リードなのかなぁと思ってます。

チャンスボールを意識的にオーバーハンドでレシーブしてシンクロ攻撃の狼煙を上げる鳥越も良いし、アタッカーの女気を発動させるサトミオのガッツ溢れるディグも魅力的だし・・・まぁ、ここは多分ほぼ全員にチャンスがあるのではないでしょうか。

2016/01/29

レギュラーラウンドを振り返って

今年は結構ガチで上尾を応援していたのでファイナル6進出を逃したことはとても残念ですが、監督の采配に「なんだかなー?」と思うことこそあれ、完全に応援する気が失せるような内容ではなかったし、来季もプレミア・リーグで戦っていくべきチームだと思うので選手毎に軽くシーズンを振り返って見ようと思います(以下背番号順)。

・土田望未選手
開幕前に少し不安だったのは昨年全日本に召集された土田が「速いトス」とやらを意識し、グダグダなバレーを展開してしまうってことだったんですが、それは全くの杞憂でしたね。シーズン通してアタッカーの打点を生かしたしたセットを貫いていたと思います。当たり前のことなんでしょうが、他のチームが必ずしもそういうバレーかと言えばそうでもないので、そこは最下位と言っても誇って良い所なのかなと。

敢えて言えば、開幕から数試合、近藤が昨季に比べて大分バックアタックを打とうとしていたと思うんですけど、そこで少しでも得点させて自信を持たせておけば、もしくは、大して決まらなかったとしても遊び球的に使って行くユトリがあれば、また別の結果があったカモな、とは上手く行かない今シーズン中ずっとネチネチ思っていたことでした・・・。


・冨永こよみ選手
控えというか土田との併用という感じでよく頑張ったし、土田よりもバックアタックの意識がほんの少しだけ高いのは好印象でした。ベンチでの振る舞いなんかを見るにチームの勝利のために献身的な働きをしていたし、コートの外から見た相手チームの状況などをパイセンの土田に遠慮なくアドバイスしたりする姿も印象に残っています。

今後は冨永で行けるとこまで行ってヤバくなったら土田っていう昨季の赤ロケみたいな起用法も考えられますが、そのためにはサーブを磨くことと、勝負所でエース(マーフィー)一辺倒になりがちなセット・ワークの見直しかなと思います。


・吉村志穂選手
吉田監督の采配のせいが大きいですが、吉村らしさがあまり見られないシーズンでした。そもそも吉田監督ってブロッカーの数的優位なんかに関しては一家言あるお方だと思いますが、だったらそれに対して攻撃に入るアタッカーの数的優位も意識しないのはおかしいですよね。本来、吉村なんかはそんなことをアレコレ言うまでもなく単なる「点獲りへの執着」でガンガン入るわけで、そんな良いお手本をレシーバーと交替するなんて正直「どうかしてるぜ!」としか言い様がなかったです。そんなことをしたらチームにどういう影響を与えるかなんて大体想像出来るでしょ。

来季、冨永が出た時には「同時多発位置差(シンクロ)攻撃オール」、これくらいはしてくれないと収まらないものが今はあります。



・近藤志歩選手
よく言われるように上尾の元気印ですよね。特に連敗が多かった今季、メンタルリセットが上手なのか、空元気というよりも毎回わりと素で元気な感じは個人的に結構な救いでした。近藤が思い切り良く打ててる時はチームも勢いに乗ってることが多いだけに、もう少し調子が安定すると良かったですね。

それと、現時点では「サーブレシーブしてからでもバックアタックを打て」というのは若干高望みということは承知していますが、レシーブ後に尻餅をついたり、大きく後退していくのがデフォになりつつあるのは絶対ナシっす。ハッタリでも助走に入っているのと入っていないのでは違うと思うので、その辺は改善して欲しいし、サーブレシーブしてない場合はガチで打ちに行って欲しいです。試行錯誤していたサーブに関してはどうやらロング目のやつが効果あるっぽいことが最後の方で分かって良かったっす。


・竹田江里選手
リリーフサーバーとしてとても良い活躍でした。まさかキングの代わりで打つなんて!


・有田沙織選手
WSで活躍するなんて!


・山岸あかね選手
正直リベロの動きはあまり注意して見ていなくて、「変な目立ち方さえしなければ多分良い選手のはず」くらいに思っているのですが、その点では何の問題もなかったです。少し気になったのはちょっと遠慮がちな所でしょーか?「上手く行ってないチームあるある」として繋ぎの意識が過剰になって攻撃するのを忘れちゃうみたいなのがあると思うんですけど、上尾も今季そうなってた場面は少しあって、そういう時に「泥臭い仕事はなるべく全部引き受けるから他のみんなは空臭く」とか言えるくらいのキャプテンシーは欲しかったかなぁと。徐々に改善されて行ったので、実は言いまくってたのであればごめんなさい。

あと、チームの約束事としてそうなってたかどうかは知りませんが、「サーブレシーブが苦しかったら最悪山岸に上げとけば良いや」みたいなザックリとした空気感は良かったと思うし、そのほとんどをオーバーハンドでセットアップし、大体打ち切れる攻撃にしていたのは好感度大でした。吉野コーチ効果か最終戦ではアタックラインあたりからジャンプセットでミドルに上げていましたし、そーいうプレーを女子で観たのは初めてのことで、どんどん進化していく姿にワクワクさせられます。なるべく常にシンクロ攻撃を仕掛けない理由なんてもはやどこにもないですね。


・松本亜弥華選手
かなり期待していたので若干肩透かしを食らった感じもしますが、実戦を通してダメダメだったブロックも少しずつ良くなりましたし、攻撃面の方の課題はフィジカル強化と、もうちょい助走して打ってみることじゃないでしょうか。それだけで大分反則的なスパイクになると思います。

それと特に海外で育った選手であればフリーボールなんかは相手の嫌がる所に返すのが基本だと思うんですが、松本の場合、何故か相手のチャンスボールにしちゃったり、攻撃枚数を減らす意図とかもあまり感じられないんですね。そーいうのってリードブロックをし切れてない自分の負担にもなると思うので早く修正して欲しいと思います。


・三浦茉実選手
基本的にはワンポイントでのブロック担当でしたよね。クイックにどことなく透明感を感じたのでお兄ちゃんのチームに武者修行しに行くと良いんじゃないでしょうか。たしかサーブレシーブも出来るので、コートに少しでも長く残れる選手になれるといいですね。


・岡本祥佳選手
すみません、よく知らない選手です。けど、182㎝は魅力的(適当)。


・青柳京古選手
「MBで出して」の一言ですね。WSで出た時は東レの木村と互角以上の打ち合いを演じて見せ、OPで出た時は組織的ブロックの一員として地味に連続得点を引き寄せたりと良い働きをしてましたが、MBとしてはたしか岡山戦かなんかで一瞬出たくらいでした・・・。


・荒木絵里香選手
今季も頼りになりました。これはキングに限ったことではありませんが、セッターがかなり動かされてもクイックが発動するようなってきているし、アンダーで上げざるを得ないくらい崩された時は3枚ブロックをものともしない下北アタックは今季も健在でした(笑)。そんなこんなで少しくらい遅い方がイケると思ったのか、リーグ終盤、インダイレクトデリバリーを呼び込む感じになったりしていましたね。

昨季に比べて勝負所で上がって来なかったのは、これまで影を潜めていた「肝心な時にやらかす荒木」が再びチラつき出したのと、ブロードがあんまり決まらなかったからでしょう。そうなったのは全日本系の選手の間でスイングブロックでコミット目につくという妙な流行りがあったからで、それに対して必ずアタックラインより後から助走みたいな対策はしていましたが、決まってもなんか苦しそうでした。せいぜいCワイド程度に留めて置くとか、バッサリ捨て去るという選択肢はないんだろうか、というのはシーズン中ずっと疑問に思っていたことです。下に続く。


・ケリー・マーフィー選手
こうなったらやっぱマーフィーを実質ずっと前衛として考えるバレーを目指して欲しいですよね。それをやるために左利きOPにこだわってるのかと思ってたんですが、あんまりそういう形にならないのは不思議なところです。サーブレシーブがネットから4、5メートル離れた所に上がった時に、バックセンターのマーフィーに無理矢理打たせたりしてましたが、あれはちょっと厳しいので普通にバックライトでOKなんじゃないかと。今季、チームとしてレセプションはたしかにイマイチでしたが、だからこそ今後も余計なプレッシャーを与えずに出来るバレーを追求して貰いたいです。


・小笹奈津子選手
皇后杯だったかで荒木(夕)の守備固めに入ったと思いきや、吉村ばりに力強いbickの助走をしていたのが、とにかく印象に残っています。その後のリーグ戦ではリベロで登録されていたりと・・・上尾ってなんか不思議なチームですよね。


・辺野喜未来選手
今季はあまり生観戦に行けませんでしたが、昨季はどこの会場に行ってもお母さんが応援に来ていたので、なるべく早く晴れ姿を見せて上げられると良いですね。


・荒木夕貴選手
サーブ、ブロック、アタックはイイ感じでしたが、やっぱ一番課題なのはサーブレシーブっすね。173センチでも結構安心してハイセットを託せる選手なので、「ちゃんと返らなかったら自己責任で何とかするので高いのヨロシク」くらいの軽いノリから、徐々に良い感じで返せるようになって行けると良いですね。エースを食らいまくるのだけはなるべく避けたい所です。

それと、あまりバックアタックを打つ気がないっぽいですが、前に書いたような効果率的な部分では良い選手だと思うので、相手コートの隙をしっかりと見つけ、思いっきり体重乗せて叩き込んでおけば、今すぐにでも良い見せ球くらいにはなるはず。バックアタックを打つ事こそが本当のスパイクカバー(特に対角の選手に対しての)だと思って頑張って欲しいです。


・丸山裕子選手
今季一番伸びたのは多分サーブですよね。キングの打ち方を参考にしたのか、伸びるのか落ちるのか分かり難い軌道で相手を崩しまずまずブレイク出来てたと思います。また、そのラリーでもよくディグるようになってきているし、オーバーでのセットアップもほとんどドリブルを取られることなく良い感じでした。

もっとスタメンで出たいのであれば安定した決定力が欲しい所で・・・そのためには「スピードが持ち味」なんて言わずに、もうちょっとだけ遅目に入れば良いんじゃないか・・・ってことは去年から言ってるんですよね。土田にしてもフワッと上げたがっていて・・・それだと今の丸山にとってちょっと高くなるからジャストミート出来ない→低目に微調整→いつの間にか単なる低いクイックに(泣)っていう怪しい展開は流石にもう勘弁して欲しいです。


・七種友紀子選手
サマーリーグで活躍してた気もしますが・・・まだちょっとよく分からない選手です。すみません。


・大室璃紗選手
元・正リベロ・関舞さんに通じる愛くるしさがありますね。実力の程はよく分からないものの、連敗している時にお試しでスタメンにでもしてみたら、何らかの変化はあったのカモなとは思いました。



というわけで、とりあえずお疲れさまでした。正直、うどんぐらいしか食べる気がしない土日が続いた3、4ヶ月間でしたが、3月の入れ替え戦後は美味しいご飯を食べさせてください!