何故あんなボロボロのドイツ相手にフルセットまでもつれなきゃいけないのかはさておき、昨日は完全に
迫田の日でしたね。特に5セット目なんかはサーブのところで
4連続得点と走りましたし、アタックに至っては7本打って6本決定っていう、
新・三大迫田さおりに入るんじゃないかっていう活躍ぶり。
これまでも本調子とは言い難い中、相手のしょうもないミスによる得点なんかの時ですら
「1点は1点」と言わんばかりに大はしゃぎしてチームを盛り上げてましたが、やっぱ一番盛り上がるのは彼女がド派手に決めてこそ、でしょう。また、その迫田の道を切り開くべく、前で
山口が久々に機能してたのも大きかったし、ブロックでもようやく本職らしいところを見せてくれたと思います。
あと、課題だったラリー中のクイックも、実況が「バックアタックー!」と間違って絶叫するような位置からダッーと入って来ていて、
軽くスコーピオン化してましたね(笑)。で、それでサイドアウトを獲って後衛に下がった迫田がサーブを打ってるのに、「いや〜バックレフト云々」とかいつまでものたまっている実況・・・正直、アジア大会の男子バレー担当の人と代えて欲しいです。
それと、いつ突っ込もうかとは思ってたんですが、解説の
竹下がサイドアタッカーの「遅いクイック」をセカンドテンポと言ってますが、あれはあれでれっきとした
ファーストテンポです。そして、
大野と
山口が打ってるのがファーストテンポってのは間違ってはないでしょうが、あれはその中でも
マイナステンポに分類されるもののはず。
ハイキュー!!定義で言うと、
セットアップ時に、助走および踏み切りが大体完了、なんだったら既に浮いてるくらいのテンポ。
で、何故か日本のバレー界ではクイック=マイナステンポが常識になってるそうで、眞鍋さんがそれを非常識的だと気付けば、
ハイブリッド6はその名残りをイイ感じで保ちつつ基本終了のはずです。そして、たとえ気付かずとも、前キャプテンの
荒木が来年にも世界標準的なバレーをしている上尾からファーストテンポのクイックをお持ち帰りしてくるはずで、それを手本とすることで、
覚醒するミドルブロッカーも現れることでしょう。なので、
今年の佐野に続き、
来年の荒木はかなり重要。
・・・・話をドイツ戦に戻しますが、3次ラウンド進出のための勝ち点を考えた時に、4セット目を落としたのはかなり痛いですね。特に、形勢がほぼ決まった段階で
木村→
石井は遅過ぎでしたし、木村が決まらないのは
中道のセットが低いからってのもあったはずで、早々と
宮下にしといても良かったと思いました。あまり出てない選手の調子のことは分からないのでアレですが、なんか世界バレーが始まってから、交代すべき時に交代せず、交代しなくても良い時に交代、みたいな迷采配が目立っていてモヤモヤさせられます。