2015/05/29

モントルーバレーマスターズ2015

・・・ご無沙汰です。毎年この時期は情報不足過ぎてバレー離れが加速しちゃうのですが、何とか踏み止まって戻って来れました。

まず、遅ればせながらメンバー選考についてですが、先月の投稿で軽く推してみたセッターの土田、リベロの佐藤が漏れているのは結構意外でした。ただ、コレって実は落選というよりもむしろ当確で、「合流遅れの長岡迫田、追加招集の島村達とブラジル遠征の準備をしているに違いない!」とか考えてしまっている自分はメデタイ奴なんでしょうか(笑)?

二人とも高さはないものの、もしライトエースで行くのであればバックセットをなるべく封印しサイドセット(※)を心掛けているはずの土田は要るんじゃないかと思いますし、リベロ候補四人の中で一番オーバーでセットする率が高い佐藤も見たかったです。

・・・まぁ、その辺の不満はひとまず置いといて、今回選ばれてるメンバーの健闘も祈りつつユル〜く応援していたのですが・・・とりあえず2連勝とイイ感じのスタートとなりましたね!

基本的にオーソドックスなバレーをする時期なのでまだ油断は出来ませんが、トルコ戦ではサーブレシーブに参加している選手(レフト)のバックアタックの意識が高くて良かったですし、特に古賀があそこまでイケるとは想定外でした。何故か毎年、雨後の筍の如く出てくる「未来の木村沙織」ですが、ホントにその名にふさわしいのって今の所ぶっちゃけ彼女くらいですよね。それと、リベロがオーバーでのセットに意欲的に取り組んでいることも分かって安心しました。この分だと遂に4人のアタッカーがほぼ真っ直ぐにダッシュするシンクロ攻撃が拝める日も近いのカモしれません。

ただ、適当に観てたのでよく覚えてませんが、古賀が前衛時だったかにサーブレシーブ免除になって(?)ライトの高田が参加していたこと、宮下が岡山バレーをまだデトックス出来てないことや、時々センターブロックをしていたこと、後衛・高田が岩崎に任せておけば良い状況でセットしてしまい、アタリをつけられていた石井が思いっきりシャットされていたこと等々・・・軽く気になる点はありましたが、まぁ見なかったことにしておきます・・・。

そして、ドイツ戦もマズマズでしたね。ちゃんとバックアタックの助走をする江畑なんて久々に見ましたし、レフト攻撃の時も打つ気満々で入っているのでセットされなくても止まりきれずに軽くピョコッと跳んでいましたね^^ セッターから近い所の選手が跳んでるのは当然なんでしょうが、遠目のレフトがピョコるのは偉いと思います。・・・もっとも、試合序盤だけだったのはある意味「流石」と言った所ですが、ウカウカしていられる立場でもないと思うし、ライトで先発した時は今日以上に必死こかないとヤバイはず。

あと、2試合とも本職MBのブロックとフロア・ディフェンスの関係がそれなりに整っていたと思いますが、クイックが低かったのはちょっと不味いっすね。藤田ってあの身長にして近いスロットにも程良くテキトーに上げられる珍しいセッターだと思うんですけど、大竹の体がほとんどチキン・ウィング状態でまたもや何か笑ってしまいました。また、そんなトスを嬉々として捌く山口は相変わらずでしたが・・・まぁ、今後合流するであろう迫田は恐らくMBに転職したままだと思うので、彼女の少し遅目の高いクイックが高いセットの引き金になってくれることを期待したいです。なんかダラダラとすみません。



(※)サイドセット
こんな感じ(動画)で、荒川静香のイナバウアーみたいに後ろに反るのではなく、左右どちらにセットアップするのか見分け難い姿勢から斜め横方向にボールを切り替えした後、クルッとネットの方を向くセット方法(多分)。体勢的にも技術的にも楽なはずですし、アタックラインあたりが「えぇパス」となるシンクロ攻撃と対になるものだと思います。

ちなみに、レフト側にもサイドセットを使うセッターは、セットアップ前から結構モロにネット向きで左右に上げ分けていたり・・・。なんかオタ芸みたいな印象で違和感を覚えるのですが、相手コートの状況がよく見えることはたしかなはずで、現在「ハイキュー!!」に登場中のゲスモンスター退治なんかにはうってつけなのカモしれません。

2015/04/07

2015年度全日本女子チーム

http://www.jva.or.jp/index.php/international/hinotori_nippon/

思わぬタイミングでの発表、なかなか香ばしいセレクトに意表を突かれましたが、まだどういうバレーになるのか分からないので、文句は控えめに感想をちょこちょこっと書いてこうかなと思います。

・セッター
古藤千鶴 土田望未 藤田夏未 宮下遥

まず宮下は確定でしょうね。「速い低い近いな岡山バレーとは逆の事をすれば良い」という意識が年々強くなって来ていて、昨年のWGPなんかでは「逆にちょっと遅いんじゃないかな」とツッコミたくなるくらいの時もあったくらいです。ストップウォッチの呪いに対する耐性が高いんですよね。それと、体力的に無理があることが分かったセンターブロックはナシでお願いします。

で、その才能ある若手長身セッターをバックアップする、もしくは身長のハンデを承知の上で正セッターを任せたい選手・・・この面子だと・・・藤田のクノイチみたいな身のこなしは好きなのですが、今シーズンのVでの出来を考えれば、完全に婦長こと土田一択ではないでしょうか?眞鍋さんの言う事は完全無視で上尾通りやってくれれば大丈夫のはずですし、生年月日がキャプテンの木村と同じで(819)、昔から顔見知りってあたりも何かの縁を感じます。


・ウィングスパイカー
木村沙織 高田ありさ 迫田さおり 石田瑞穂 江畑幸子 石井優希 長岡望悠 
白垣里紗 内瀬戸真実 今村優香 鍋谷友理枝 井上愛里沙 古賀紗理那 坂本奈々香
宮部藍梨

妙に多いなぁ・・・。とりあえず、レフトに入るならサーブレシーブとバックアタック両方を卒なくこなして欲しいし(不気味なほど速いマッハとやらは廃止希望)、ライトはベタに左利きにして欲しいのですが、この分だとあの全員1回はライトやレフトから打つっていうマジ面倒臭いシステムを継続する気配がプンプンと漂ってますね。少なくとも世界バレーで穴を突かれたセカンドセッター化だけは絶対にやめて貰いたい所。単純に見てて糞つまらなかった!

それと、新鍋は辞退なのか、敢えて選ばなかったのか・・・いずれにせよ「まずはサーブレシーブから」みたいなロンドンの時とは真逆に近い発想でバレーをしていかないとダメだと思うので、そういう意味では特に驚きはナッシング。ただ、身長に難があるとは言え、MVPの近江、柳田が呼ばれてないのはちょっと残念です。レシーブ後にヨロけて自分の助走路に入って来たリベロとかを、バーゲン・セール時のオバさんばりに『どけっ!」と押し退けてダッシュに入るあの姿勢こそ今の全日本に一番必要なものだと思うんですけど。


・ミドルブロッカー
山口舞 大野果奈 大竹里歩

初っ端から少なっ(笑)!・・・う〜ん、結局こーなってしまったのって「クイックはとにかく速くないとダメ」っていう眞鍋さんの考えに問題があっただけなんですよね。それで決まらないだけなのにMB1とか言い出してスコーピオンがまぁまぁ成功。で、普通の監督だったら「MBにも迫田みたいにちゃんと助走を取ってしっかりと打たせれば良いのか!」となると思うんですが、「やっぱ日本のWSは優秀や!」とかなって小型化し、「高さに負けた」とのたまっていたのが昨シーズン(呆)。WSが大型化してる気がするのは、その反省なんでしょうか。

まーその話は置いておいて、この面子だと、東京五輪のキャプテン候補と勝手に思っている大竹に期待しています。初招集時は腕はこう体はこうと無茶苦茶な感じで打たされていて何か笑ってしまいましたが、今の宮下ならちゃんと上げてくれるハズなので楽しみです。また、WSタイプが必要なのであれば強力なオープンが打てる荒木とかバックアタックのある島村とかが入ってても良いと思うんですが、この辺はかなり不可解であります。


・リベロ
座安琴希 岩崎紗也加 佐藤澪 筒井さやか

正直、リベロは誰がやってもそう大きくは変わらないと思ってるのですが、セカンドセッターとして考えると岩崎、佐藤でしょうね。物怖じせずに自チームで見せた統率力を発揮してくれれば、かなりやってくれそうで期待が高まります。中道がサーブレシーブ出来るのなら中道でもいいんじゃないかって気もしますが、まぁいいや。

2015/03/15

再び青柳、そして丸山とか

1レグ序盤あたりまでは「MBの矜持」なんて言葉もよく耳にしたように、各チーム、ミドルが奮闘していた試合が多かったと思いますが、シーズンが進むにつれ、「そりゃ一人、二人減らされるわな」なんて思うこともシバシバで・・・、でも、昨日のNEC対上尾戦、特に2セット目のミドルの打ち合いはかなり凄まじくて感動ものでした^^

セット序盤から青柳が無双していたのは笑いを通り越して何かちょっと泣けて来るくらいでしたし、世界バレーあたりから何故かマイナステンポ気味になっていた大野がWGPあたりの良かった頃に少し戻したような感じで、特にジュースになって以降の「やられたらやり返すモード」な二人の喧嘩は今シーズン屈指の名場面じゃないでしょうか。両チームとも「セルビアかよ!?」と突っ込みたくなるくらい必要以上にミドル(笑)。

また、どちらの監督からも「2セット目が全てだった」的発言がありましたが、たしかにそうなんでしょうね。結果論と言えばそうですし、サーブ&ブロックのチームだからっていう起用理由もちゃんとあるのでしょうが、33−34あたりでの青柳→丸山はちょっと失敗だったカモしれません(1セット目、少しでも不味いプレーが出るとコロコロ替えてたのも)。富永があまりレフトを活かし切れてなかったこと、後衛では近藤がサーブレシーブ、多分ブロック要員と悟られていた丸山という状況で、疲れが見えていたマーフィーに連続で託さなきゃいけなかったのは辛かったです。

・・・ただ、話は飛びますが、丸山も昨日と同じ轍は踏まないと誓ったのか、今日の久光戦の4セット目のファーストテクニカルタイムアウトの直後あたりに見せたアタックの入り方、及び土田のセットは「はやさ」よりも「高さや打ち易さ」を意識したもので良かったと思います!録画し忘れてしまったので再確認出来ていませんが、多分コミットで跳んでいた岩坂のブロックを楽にかわしていました。187㎝対176㎝のバトルとしては上出来ですし、アレは止まらない11だったはず。・・・青柳の爆発以降、注意して見出しているプレーなので、以前からあんな感じで打っていたのであればごめんなさい。

あと、気になるのは、ファイナル6になってからコンディションが良くないように見えるアラキング・・・・特に今日は2連戦ってこともあり、見るからにヘトヘト(悲)。選手層が厚いので大して心配はしていませんが、チームの精神的支柱ではあることは間違いないので、最後の気力を振り絞って頑張って欲しいし、チームとしても自力でファイナル3進出を決めたいですね(追記:日立が2試合残しているので自力は無理でした)。

そして、赤ロケの皆さん、ファイナル3進出決定おめでとー!


・更に追記 

コメント欄にて青柳京古選手のクイック動画のプレゼントがありましたので貼っておきます。ありがとうございます。





それと、「青柳京古」で検索して来る方が妙に多いので少し書き加えておくと・・・

ファーストテンポのクイックにもたぶん「幅」があるんだと思います。通常だとセットアップと同時に踏み切りますが、止まらない11(もしくはその一つ左隣からの21とか)と言われるものは、ソレよりも半歩か一歩くらい遅いタイミングの踏み切りになることが多いようです。で、そうなるとセッター的にもよりテキトーに高くセットしておけば良い度がアップし更に簡単な攻撃となるので、↑の後半のようなジュース以降の痺れる場面でもバンバン使えるのでしょう。男子ほど必要に迫られてる攻撃ではないのでしょうが、MB1とかになってしまっている以上、そうも言ってられないのかなと思います。

2015/03/04

気になる選手 4

リベロとして抜群の存在感発揮!トヨタ車体の大学4年生・佐藤澪
http://www.fujitv.co.jp/sports/vabonet/tanaka_column/150303.html


・・・車体はコンビバレーじゃないと思いますが、自分もこの選手スキー。野心もあるようですね。



2015/02/22

3レグ終了

・・・あっという間にレギュラー・ラウンドが終了してしまいました。車体は残念でしたが、一応応援してる他3チームはファイナル・ラウンドに進出しましたし、若干不謹慎という自覚はあるものの、チャレンジ・マッチもそれはそれで盛り上がるので楽しみです。車体ガンバ!

で、3レグでの明るい話題として触れずにいられないのは、やっぱり上尾メディックス・青柳京古の中盤から終盤にかけての活躍でしょう。あのセミみたいなやつ、巷で言う所の「コミットしても止まらない11」を途中出場するやいなや毎回ズドーンと叩き込んでましたね^^(今日は不発)。今はリードで対応されているので上から決めて当然なんでしょうが、それでもVリーグにおいて日本人MBがセッターに近いスロットから高さで圧倒する攻撃を見せるというのは珍しい光景ですし、なんかもうトキメキが止まらず困ってしまいました。

今思えば去年のチャレマでもチームを救っていた記憶がありますし、チーム内でも鉄板の攻撃という意識が根付きかかってるようなので、あとは、アラキング丸山があれをアルバイトMBのアタックと見なさず、実はあれこそが本職MBが目指すべきアタックってことに気付いてくれれば上尾は優勝も狙えると本気で思っていますし、そうなってくれたら個人的にはキュン死確実です。3月は何度か生観戦する機会を持てそうなので、しっかりと野次っていく予定。

また、全日本としても、アラキングに今年から復帰する意思があるのかは知りませんが、ネットから離れた所でユックリ打つ分、落ち着いてコースを打ち分けることが可能なので、さっさと取り入れたいですね。結局、長岡とかがアレを決めてたのは、「得点力の高さ」ってよりも、単純に「最高打点でノビノビと打たせたから」なわけで、本職MBで同じことを試さずして、また妙な新戦術とやらに走るのであればもう応援する気が湧きません・・・。

・オマケ
タイーザの11

青柳や長岡よりも少しだけ踏み切りのタイミングが早い気がしますが、同じ攻撃だと思います。幸いな事にまだ必殺技として完全にチームに定着してるわけではない模様。

2015/01/26

四連勝の上尾メディックス

一日三、四試合観戦→ブログというサイクルが掴めず更新をサボっている内に、一応応援している上尾が四連勝と波に乗っているようで嬉しいです。

正直、主力であるリベロのとWSの吉村が抜けたのは痛かったですが、システマティックなチーム作りをしているようなので、所謂「誰が出ても同じバレー」というのが出来ていますし、選手一人一人が故障者の穴をよく埋めてますよね。

敢えてキーになってるのかなと思う選手を一人二人挙げるなら、特にミドルの丸山がイイ感じ。アラキングが結構相手のレシーブ返球位置なんかに吊られて動いちゃったりするので余計目立つのカモしれませんが、しっかりステイして、早い見極めからの速い移動、並々ならぬ瞬発力で見事にしつこくて鬱陶しいブロックになっていると思います。そのせいかNEC戦では顔面に食らってしまいましたね・・・。得点力の方はそうでもないですが、日本のミドルにしてはしっかりとした助走なので易々と空気になることもなく、小荒木こと荒木(夕)なんかも助かってるかと。

それと、助走と言えば、近藤の助走はチーム1、リーグでもトップを争うくらい好きなタイプっす。「監督が眞鍋さんだったらiPadを吹っ飛ばすだろうな」ってくらいの位置から残像が残るくらいのダッシュで痺れますね!自分がセッターなら「そんなに信頼してくれるとは」って感じで毎回上げちゃいそう・・・。ジャンプサーブもかなり強く打って攻めてる割りにミスも少ないですし、気付いたら目で追ってしまっているという選手であります。

また、そんな近藤の助走の邪魔をしないようにするためか、単純に打点に気を配ったりゲームを良く見るためか普通の監督よりもコート・エンドに近い所から見守る吉田監督にも何故か最近ハマってしまう始末。最初見た時はつまらない授業をする数学の先生みたいな風貌なので小難しい人かと勝手に思ってたんですが、微妙に残る山形訛りなんかに毎度ホッコリさせられますし、マーフィーへの指示なんかは軽い英会話の勉強に(笑)。

あと、最後に、これは上尾だけではなくリーグ全体に言える事ですが、2レグになってからセッターが若干不安定なチームが多くて・・・話が急に変わりますが、「全日本大丈夫かなー」と思う今日この頃でもあります。別に自分が選考するわけじゃないのですが、一応「良いセッターいないかな〜?」と探すじゃないですか?勿論、土田富永も有力候補なんですけど、もう少し安定感があると尚イイですね。