嫌な予感通り強豪相手には全敗という虚しさ一杯の結果で大会が終了してしまいました。昨日の中国戦以外はたしか全試合、第一セット先取の良いスタートでゲームを進めていましたが、所詮一夜漬けのようなバレーでしかないので、すぐセットが低くなったり、短くなったり、近くなったりするし、ベタ過ぎて言いたくないですが、リード・ブロックを貫くべき時にそれが出来てなかったっていうのが主な敗因でしょうね。相手との駆け引き云々という話を持ち出す以前のレベルだったと思います。
逆にその辺さえシッカリしとけばリオで金もまだ何とかなるっていう手応えも感じましたが・・・毎回強化ポイントがおかしい眞鍋さんにそれが期待出来るかと言えば難しいカモなと。とにかく、以前から言ってるように数字に対する異常な執着は止めるべきでしょうね。「キルブロックは3本」、「良いワンタッチは10本」とか・・・具体的な目標を設定するのは決して悪いことではないでしょうが、ノルマとして課したりするから、肝心な所でうっかりゲスちゃったりするんじゃないでしょうか。
また、モーションスカウターなんかを使うまでもなく、クイックが最後まで低目だったのも残念でした。恐らくバックアタックとの兼ね合いでBクイック主体だったってのは何となく分かるんですが、それにしても一辺倒過ぎたと思うし、本来であればグラチャンの時に迫田が打ってたようなテンポ、レフト攻撃と大差ないタイミングの踏み切りでも問題ないんですよね。
そうすることで比較的高い位置で捌くようになった大会終盤の宮下であれば、レフト、ミドルどっちに上がったのかよく分からない感じのフワッとしたセットになって打ち易い上に、相手ブロッカーの反応時間は長くなるはずなんですよ。逆に今大会のようなギュン目のやつだと「ミドルに上がった」と特定されやすいので、まぁアメリカ・レベルであればブロックに掛けて来るし、それが怖くて使えない→サイドばっかに上げて捕まり出す・・・っていうMB1以前の課題がブリ返し出すことに・・・。
試合によってマチマチではありましたが、中国、セルビア、ロシアあたりが多分ちゃんとしたテンポの理解を元に強化を進め出して来ているので、今後もその辺のことを適当に考えてると男子みたいに短期間では挽回不可能なところまで逝くかもしれないという恐怖を感じています。
あと、相手のサーブに苦戦してる選手に対して「コートの真ん中に返しておけば良い、とにかく上」というアドバイスをしてるのは良いと思うんですが、そうであるならその位置からたぶん一番近い所で楽に攻撃が出来る左利きの長岡をバックライトに常に入れておくべきだったと思うし、セッターにもサイド・セットを仕込んでおくべきだったと思います。セッター担当コーチが「フロント・セットとバック・セットを見分け難くするにはセッターの我慢」とか言っていて・・・そういう面もちょっとはあるでしょうが、木村の影響を受けて(?)、古賀や内瀬戸がモロにネット向きで上げてるのをどう見ているのかはちょっと訊いてみたいです。
っていうか・・・もうこうなったらいっそのこと縦のスピードの重要性をやたらと強調してるハリルホジッチ監督に任してみるってのはどうでしょうか??そうすれば自然とブロードや妙な切り込みもなくなっていくだろうし、みんな迫田みたいな助走から高く跳ぶようになるはず。そんで「シンクロ攻撃はサッカーで言ったらオフサイドが許可されてるようなもの」とか適当な事を吹き込んでおけば、「ハヤサナンカイラナイネ」となって、セッターはとにかく丁寧に上げるように努めるんじゃないでしょうか。
もしくは、これから始まる男子大会を観れば分かるように世界のバレーなんてファーストタッチもセカンドタッチもフワッフワッの「おっぱいバレー」みたいなもんなので、あの映画を撮った監督を連れて来て、リアル・おっぱいバレーをお願いすりゃーいいんですよ。ペチャぱいバレー、あるいは、白帯の下にセットされる陥没骨折バレーは流石にもう見飽きました。