2014/09/30

1次ラウンド 中国戦

   
  迫田 新鍋 長岡
  石井 木村 宮下

メンバーは違うけど、たしかアゼルバイジャン戦と同様に対角と与えられる役割が少し変なことになってるオーダー。普通なら迫田と石井は逆のはずです。

まぁ、とにかく、レセプションから迫田のバックアタックをガンガン使って行こうってことだとは思うのですが、その割に第1セット1−1の場面から早くもセットが低くてネットと熱闘を繰り広げる迫田・・・。見返す気も起きませんが、中道に代わっても延々低いままで、たしか5本目あたりでよーやくネットをかすめながら決まる有様でした。そりゃ肩痛めるわって感じの無理なスイングも目立ちましたね。

2セット目、代わって入った江畑は江畑で・・・スピードアップのせいで助走を省略してるのか、単にサボってるだけなのかは分かりませんが、相変わらず全く体重を乗せられてないので楽にレシーブされていて最悪です。ついでに言えば、2本連続はないと思ってるのか、入って来ない江畑自身も(笑)。

たしかに、お手本にしてるであろう少し前のブラジル男子にあんな感じの無茶なスピードで打ってる選手が一人いたと思いますが、アレは真似しちゃいけないキワモノの類いのはずですし、真似すべきものは他にあるでしょ。っていうか、そもそも速いバックアタックを普通攻撃の基準として考えますかね・・・?マジで非常識を常識にって合い言葉は止めて欲しいです。大野のレフトは何か笑えたからいいとしても、もっと真ん中で使える布陣にすべきだし、そういう余計なことをゴチャゴチャやるから脱・木村依存を掲げつつも、実際はその遥か上を行くと思われるVリーグの助っ人外国人状態になっちゃうんじゃないでしょうか。

良かったのは、これまでサーブで活躍していた高田石井が前衛でも出れたことだと思いますが、宮下に取っ替え引っ替えされる選手の調子を上げさせる余裕があるかと言えば難しいだろうし、中道が眞鍋さんのせいで誰得なのかよく分からないセッターになってるのもあって、かなりモヤッとした内容でしたね。大会が始まったらセッターには何も言わないそうなので、今後もそうあってくれることを祈るばかりです。

とにかく、手の内を隠しつつ、今後の対戦相手を撹乱するために、こんなつまらない試合になってるのか、単に策に溺れてるだけなのかは分かりませんが、2次ラウンドに不安しか残らない内容でしたし、もう木村を休ませる機会もないんじゃないですかね。イロイロとまずいことになってると思います。

2014/09/25

1次ラウンド ベルギー戦

基本的に褒めの解説に徹してると思われる竹下が、「江畑のブロード攻撃に対するジャンプのタイミングがおかしい」と初めて駄目出ししているのを聞いて、「ここでも怒られ役なのか」と笑ってしまいましたが、攻撃面では今シーズンで一番良かったかもしれないですね。

頭では分散させた方が良いと分かってるんですが、昨日は早々に長岡が潰されてしまいましたし(今後もマークは続くと思うので何とか乗り越えて欲しい)、「理想なんてどうでも良いから全部ワタシに持って来なさい」って感じの雰囲気が良かったです。基本、シンクロ攻撃なんてのもアタッカーの「俺が決める、俺が一番目立つ」みたいな姿勢から自然発生的に出来て、理屈は後付けなんじゃないかと勝手に思ってるのですが、全日本女子もそんな感じになっていけばいいなぁと。そして、選ばれなかった3人のアタッカーが宮下に一斉に殴り掛かりにいくみたいなシンクロ攻撃も見たい(笑)。

あと、良かったなーと思うのは、第4セットの13−20からの怒濤の追い上げ&引き離し。特に宮下のレフトへのセットが(もうちょい伸ばしたらって時やネットに近い時もあるけど)段々と「ハイキュー!!」で言う所の止まるトスに近付きつつあるように見えた瞬間が何回かありました。

物理的なことは忘れましたが、放物運動する物体(ジャンプしたアタッカーとセットアップしたボール)って、その最高点あたりで零コンマ何秒か止まった感じになるそうで、その二つの最高点が重なった時に引っ叩くことが出来れば、アタッカーにとってはサイコーじゃないですか?そういうセットを宮下が今後バンバン供給出来るようになれば、今の若干モヤッとしたムードも晴れて来るのかなーと思います。

あと、疲れを溜めないように、なるべく手の内を晒さないように、っていう選手起用は中々難しいなと思いますが、今日のキューバ戦は同じ鳥人相手に血が騒ぐのか活躍する印象が強い迫田を見たいですし、WGPから出ずっぱりの新鍋に代えてそろそろアジアンビューティーも出しといた方が良いんじゃないかと思います。で、勝ちを確信したら木村を下げてサーブだけ打たせるとか、思い切って最初から休ませるとか。・・・ちなみに、自分は東レ・ファンってわけじゃないです。

2014世界選手権1次ラウンド アゼルバイジャン戦

ちょっと書き難い試合だったので遅ればせながら箇条書きな感じで・・・

眞鍋さんの采配ミス臭い所(ごく一部)

1次ラウンドの最優先事項は迫田佐藤(今回は出てなかったけど高田)の実戦感覚を取り戻す事だとは思いますし、まずまずの出来ではありましたが、特にディグ面を考えると緒戦での起用はまずかったのではないか。

中央突破要員の迫田の裏でサイド攻撃を任せるための石田スタメンは何となく分かりますし、サーブでも活躍してましたが、やはり緒戦はWGPでの実績面を考え、大野石井に任せといた方が無難だったのではないか。

S6ローテのレセプション配置がほぼ一直線なのは何か笑いましたが、迫田本人かその助走の動線あたりに速いサーブをクロスファイアに打たれるだけで終了してなかったか(特にヤバいのが5セット目の前半)。


合宿での準備失敗疑惑

中道や宮下のセットが低くなって、スパイクミスや被ブロックの数が再び増加してるけど、もしかしてまたストップウォッチを持って指導したせいで選手が焦ってるのではないのでしょうか。それと、1.1秒以内、1秒以内とか言うけれど、何故速さが青天井なのかも疑問です。上限がないと、最終的には「0.6秒!」とかのたまっていた植田工作員と同じ轍を踏むことになるだけのはず。

2014/09/11

気になる選手 3


佐藤あり紗選手(リベロ)

祝・再招集。初めは単に実家が異常に近いって理由だけで注目してたんですけど、やっぱあのトスフェイントとか、やたらとツーで相手コートの急所を突こうとするイタズラ心のある攻撃的姿勢なんかに惹かれ、いつの間にかまーまーのファンに。「リベロってそんなにアドレナリン出すもんなん?」って感じの必要以上の闘志も笑えます。

また、オーバーでセット出来るのも良いですし、たしかレシーブもオーバーでいけないこともないので、佐藤が入ると、後衛時にアタックする選手は助走が取りやすくなると思います。なんでもかんでもアンダーで捕っちゃうと、どくのが遅れてアタッカーの助走の進路妨害になる時があるし、実際WGPでは佐野筒井がその手の嫌がらせを結構受けてました。

あと、アンダーでセットする際の相手ブロッカーへのフェイクも、どれほどの効果があるのかはともかく好きです。自分が上げる予定とは逆方向にいる選手に指差し合図で「行くよ」みたいな、アレ(笑)。どうしてもテレフォン・パンチならぬテレフォン・セットになるアンダーの弱味を最小限に留め、味方に優しく、敵には悪気しかない感じのプレーが見ていて微笑ましいし、輪になった時に中身のない指示を送った選手とニヤニヤし合ってる表情も印象的。とにかく・・・なんか面白い、ウケる選手で好きです。

オマケ(これも妙にウケる笑)


 ところで、佐野の離脱は不測の事態なのか、ある程度は計算尽くだったのか・・・結構な不安要素ですね。ただ、まぁ、単なる年齢でピークを判断するつもりはありませんが、流石にリオでの佐野は考え難い訳ですし、今思えば、ブロック面で変わった事をするなら伝統的な事を知っとかないと無理、ってことを全ての選手に意識付けさせる意味での今年の佐野だったのかなと。

そして、その効果はちゃんと出てたと思っていて、特に、宮下石井、あと何気に大野といった若手が「マジか?」レベルで拾えるようになっていましたよね。とりあえず、受け継ぐべきものは受け継いだと思いますし、残念ではありますが、ひとまずお疲れさまでしたと言いたいです。

2014/09/01

ワールドグランプリ2014 決勝R トルコ vs ブラジル 

WGP終了後のバレー観戦の渇望を見越して、テキトーに録り溜めて置いた試合を最近ちょこちょこと観てるのですが、今日はトルコがブラジルに初勝利を収めた試合の感想をちょこっと(超今更)

試合的にはトルコのサーブからのブロック、レシーブっていうトータルディフェンスが冴え、粘り勝ちという印象でした。興味深かったのはトルコのサーブの狙い所で、ローテにもよるのですが結構モロな後衛レフト狙いという、優勝決定戦で全日本が採った戦法とは逆のものだったこと。

ジャケリネが前後の揺さぶりに弱いのはもう決定的なんですけど、たしかに、後衛時の方が伸ばしたり落としたりしやすいはずなので、理に適ってるなーと思いましたし、個人的に掴みどころがないと思っていたガライにも同じ弱点があるように見えたのは発見でした。ただ、右から打ったり左から打ったりしていて・・・まぁ、それをいちいち洞察していくと心が病みそうになるので、その辺は全日本のアナリスト頼みってことで・・・。

で、両レフトが守備面から早々に共倒れしかけ、特にガライは攻撃面でも全然駄目というトルコからすればシメシメな展開から始まって、それに焦ったのか、ダニリンシェイラに対するセットが荒れまくるというオマケまでアッサリと付いて来てました。あと、日本戦ではただの動きが遅い人で終わったアクマンも「久々にセッターに良いパスが返ればタイーザに決まってるわ」とばかりに良い圧力を与えていて、いつの間にかベンチに引っ込ませてるという活躍ぶり。また、ギマラエス采配もシェイラとタンダラ、ダニリンとファビオラを慌てて取っ替え引っ替えしてみたり、ガライをガビに代えてみたり、とブラジル戦の眞鍋さん状態(笑)。負けは当然カモ。

そして、この試合を観た後に、ふとブラジル戦で日本がジュースまで粘った3セット目ってどうだった?と思い、観直してみたら、日本は多分このセット途中からトルコと同じ戦法に切り替えているんですね。・・・もしかすると、これって敢えて気付いてないフリをして戦い(別なデータも取って置き)、最後にトルコと同じ戦法が通じるのかを確認してみるっていう、たぶん怒る人もいるであろう「WGPでの金などくれてやる」作戦だった疑惑が浮上してきます。「そのおかげで世界戦選手権ではブラジルに勝てた!」となるのであれば見事なものだと思いますが、相変わらず眞鍋さんの食えない人ぶりが窺えます。