かなり今更ながら、先日のワールドカップの全日本男子はなかなか熱かったですね!普通に負け越してるので「快進撃」とまでは言えないにしても、あまりストレスを感じずに観れたのは、どう考えてもセッターである深津(リーブ21)の改心に拠る所が大きいでしょう。アタッカーほぼ全員が気持ち良さそうに打っていました。
ただ、深津自身が完全に分かってやっていたかと言えばちょっと怪しい所もあって・・・ネクスト4とのスパイク練習なんかをTVで見るに、「このトスのスピードなら付いて来れる?」とか明らかにセッター主導を匂わせるコミュニケーションの取り方をしていたし、実際の試合でも・・・(単に視野が狭いだけなのカモしれませんが)石川がサーブレシーブで体勢を崩されて助走に入るのが遅れているのにベストの状態の時と何ら変わりなく上げたりする場面もチラホラと・・・。
そんなこんなや、今年(毎年?)の全日本女子の惨状を考えると、やっぱ今シーズンも「攻撃の主導権を握っているのはアタッカー」という、「ハイキュー!!」読者からすれば当たり前でも、日本バレー界にはあまり浸透していないコンセプトでバレーをやっている上尾を中心に応援して行こうかなーと思います。男子ロシア・チームに青柳と同じような11を打つ「バレー歴わずか4年」とかいう若手がいましたが、必ずしも打点を生かしたセットではなかったことからして、ある意味、ロンドン五輪金メダル・チームより上です(笑)。
というわけで、そんな上尾の開幕戦。・・・ノビノビとしたバレー(more than サロンパス)で、とにかく窮屈な印象しかない久光の「ワンフレームに収まるバレー」とやらを遺影額にぶち込んでくれることが期待出来る立ち上がりではありましたが、セットカウント1−3とちょっと残念な結果になってしまいました。Vの他チームのように露骨にドイヒーなバレーではないだけに、イマイチ敗因が掴み難いものの・・・・レセプションが慎重になり過ぎた感(受動感?)はあったかもしれないし、土田がファーストタッチを取らされるとラリーが長引きがちなので、なるべく山岸はサクッとオーバーで行って欲しいなとは思いました。
ただ、強化ポイントとして挙げていたWSの攻撃力アップは確かに垣間見えましたね。特に途中出場の荒木(夕)・・・昨シーズンは、なんと言うか、アタック効果率をサーブ効果率と似たような方法で算出すればリーグでもトップクラスに入るんじゃないかっていうくらい、得点にはならなくても上手い事チャンスボールを貰える、対フロアディフェンスに優れた選手って印象だったんですが、今シーズンはそれに加えて、相手ブロッカーをイラッとさせるような良いブロックアウトも身に付けて来た感じで、かなりいやらしい選手に成長していると思います。
また、チームの軸になるべき吉村も昨シーズン怪我で苦しんだ分、プレー出来る喜びもひとしおのようで、自分や仲間の好プレーに対するリアクションがいちいち大きくて微笑ましかったですねー^^自分の代わりで入るワンポイントブロッカーをコートに送り出す時の「やっちまいな」的な姐御感もステキだったし、失敗に終わったものの、TV画面では見切れかかってる位置から猛ダッシュで突っ込んで来るバックアタックもイイ感じでした。凄まじい迫力なので常にあんな感じで入って相手ブロッカーを釘付けにして欲しいし、近藤や荒木も絶対に見習うべきでしょう。
そして、昨シーズン出場出来なかった選手としては王改め松本も・・・打ってる位置を見れば確実にクイックですがダイナミック過ぎて全くそう見えないのが凄いし、助走はもっと欲しいですが、サーブレシーブが横に乱れてもサイン変更なしで基本ただ真っ直ぐ入るだけって感じも良かったと思います。ベスト・ブロッカー・ランキング2位、ワンタッチの数なんかも含めたらアラキング越えしてた気がする丸山が控えなんてもったいなーとも思いますが・・・今後は対戦チームによって使い分け出来るといいかもしれませんし、まぁそういうチーム作りが出来てると思うので期待したいです。
まだ岡山・デンソー戦は観てないんですけど、何故か山口かなめがグダグダだったNEC、去年の反省があまり見られない東レ、ただひたすら慌ただしい「超高速バレー」の日立、ブロックに向上が見られるも予想通りラヒモア一辺倒の車体・・・しかも、全チーム馬鹿みたいに低いクイック・・・開幕戦だけで判断するのは早計なものの、上尾は十分優勝を狙えると思います。
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