2014/05/30

日本 vs ドミニカ共和国

初戦のアメリカ戦はちょっとモヤモヤした内容だったので流し見で済ませてしまいましたが、ドミニカ戦は良かったですね。選手をA、B、Cとランク分けするのは恐縮なものの、各国がAを含むBの中、日本はオールCですから(勿論将来のA候補も)、情報戦では優位に立ってるとは言え、軽いアップセットではあったと思います。

ドミニカはリベロのブレンダ・カスティージョが台頭して以降、もしくは日本がメダル常連になって以降、チーム全体でディグを頑張るようになった印象がありますが、「おらおらディグだよーディグー!ボケー!」なんて指導をしているのか(妄想)、あのブラジル人監督、たぶん選手から嫌われてますね(笑)。タイムアウトの時、選手が全然話を聞いてないように見えました。一方、相変わらずピンクが似合わない眞鍋さんが選手からどう思われてるのかは知りませんが、今日のタイムアウト時の雰囲気は、高田や藤田を中心に選手同士がしっかりコミュニケーションを取ってて良い感じでした。「キャンプファイヤーかよ」とツッコミたくなるくらいの大人しさだった昨日の序盤と比べれば格段の進歩であります。

試合的には、1セット目、「その安定感を東レでも!」って感じでペーニャが気を吐いていて、最大で6点くらい離されはしましたが、昨日に比べ、アタッカーが思い切り良く打っていたせいか、見てる方としても、恐らく、選手としても不思議と頭に負けがよぎる感じではなかったのではないでしょうか。

劣勢の流れが変わったように見えたのは、14−19の所で、井上(愛)のスパイクをドミニカのレシーバーが大きく弾き、ブレンダが必死に繋げて何とか返して来たチャンスボールを(相手ブロッカーのタッチネット判定なものの)大野のAクイックで瞬殺した場面「相手がバタバタした後は速攻でキル」ってのは定石でしょうが、守備陣形的なことよりも、精神的にダメージを与える好プレイだったと思います。藤田「頑張って繋いだね、でもお疲れ♥️」→「ズバッ」みたいな(笑)。よく日本がやられがちなプレイなのでここではお疲れクイックと呼んでいく事にしようかな・・・。ただ、ディグの話で言えば、藤田はもう少し頑張らないといけないと思いますね。比べるのは酷かもしれませんが、「竹下や中道なら余裕で拾ってるぞ!」って場面は結構ありました。トヨタ車体の試合を見るに、野球の野村監督がよく言う「二流投手を勝たせてこそ一流捕手」みたいな美学と似たものを何となく藤田には感じるので応援しています。

で、26−24で1セット目を奪った後は・・・録画で見たので残り時間から日本のストレート勝利を確信し、テキトーに見ていたわけですが・・・ザル気味なドミニカのブロックシステムを鑑みても、井上(愛)と今村のスパイクのボールコントロール力の高さには目を奪われるものがありました。萎えてたとは言え、木村や江畑でも苦戦するブレンダにほとんど仕事をさせませんでしたからね。思えば2011年にこの大会で初優勝した時のメンバーが去年の主力クラスである事を考えると、リオ五輪のヒロイン候補もこの中にいるのかもしれません。楽しみですね。

2014/05/15

モントルーバレーマスターズ2014

今年は世界バレーがあるので、チームの結束力を早く固めるために最初からガチで行くかもとか思ってたのですが、やはり若手に経験を積ませるのと、原石探しの大会と位置づけているようですね。

選考されたのは以下14名
WS
高田ありさ 白垣里紗 今村優香 高橋沙織 内瀬戸真実 井上愛里紗

MB
庄司夕起 関李香 平松美有紀 大野果奈

L
宮本小百合 筒井さやか

S 
藤田夏未 佐藤美弥

全日本全体に言えることですが、似たような名前が多いのと、比較的よく耳にする名前ながら予想の斜め上を行く漢字が使われていることが多く、打つの面倒でした(笑)。

WSの注目株としてはやはり初選出の高田でしょうね。ここ何年も叫ばれてるように木村の代わりとなる(もしくは木村を脅かす)選手がホント必要だなと感じます。特に世界バレーは長丁場ですし、前回大会の肝心の3位決定戦で疲れ切って全くジャンプ出来ない木村の姿を思い返すと胸痛が止まりません・・・。遅咲きのキッカケは木村の海外挑戦から来る出番増と思いますし、それがお互いにとって無駄ではなかったと言えるようなシーズンになりゃベストなんじゃないでしょうか。

MBはゲルマン魂を注入してきた庄司にネット際の勝負強さが身に付いてたらいいなと思います。あと、グラチャンで迫田に打たせてたようなファーストテンポのクイックを本職にもやらせるのか、従来通りなのかも気になるところ。

リベロは単純に初見である宮本さんのお手並み拝見ですね。チラッとテレビで見た感じ工藤静香みたいな感じでした。

セッターは藤田に期待ですかね。「全日本は戦場。絶対に生き残る。」という竹田の闘志が乗り移ったような記事を読んで思わず敬礼しかけましたが、良い意味で定石な感じのトスワークが好みですし、MBの得点力不足問題とかも車体の試合を見る分にはあまり感じませんでした。ただ、セットしてる相手が違うので単純に比べられませんが、球質なら佐藤なのかも。

しかし、セッターは日本残留組も含め、一長一短ある感じで眞鍋さんも悩むだろうなぁ。とりあえず去年入れ違いだった中道と宮下が今一緒にやれてるのはお互いにとっても大きそう。どっちかと言えば線でセットする感じの中道と点でセットする感じの宮下・・・何となく見ている限り、お互いに合わせ易い選手と合わせ難い選手がいるようですが、互いにパクり合えると良いですね。更に、見て真似出来るもんでもないでしょうが、宮下は中道のディグを見習い、中道は宮下のブロックを横目に各選手にとって最適なセットの追求に勤しむという相乗効果も期待出来そうであります。

とにかく、今シーズンはアタッカーが気持ちよく打ってる姿を多く見たいものですね。速さとかにこだわるのはもう結構。