2014/11/23

東レアローズ vs 上尾メディックス

最後のインタビューでセッターの土田キャプテンが語っていた「アタッカー主導」「良い打点で気持ち良く打って貰う」という当たり前の事をやっている上尾が、低くなってしまう事が多い全日本仕込みなバレーの東レに勝利という何の驚きもない試合でしたね。う〜ん、複雑な気分。

まずは、アラキングが好調を維持しているようでナニヨリ。「これは低かったAクイックの分、そしてこれが低かったBクイックの分」と言わんばかりに、古巣コートに溌剌とスパイク叩き込んでいました。中道「それはてめぇが早過ぎるタイミングで入って来たから・・・グハッ」みたいな。また、3セット目に木村が今日初めて高い打点から強打したボールをディグったのは「こいつウゼー」と唸ってしまう好プレーだったと思います。

あと、個人的に「小さな巨人」として注目している168㎝の吉村もまずまずの出来。後ろから来る難しそうな二段を二見の上からズドーンと打っていましたし、ネットに近かったとは言え、あの迫田を余裕でシャット。普通、あれくらいの身長であれば技巧に走りそうなもんですが、小さいからこそ高く跳ぶ、強く打つという正しくゴリゴリな方向に向かうのは偉いと思うし、そのためには重量挙げ選手のようなマッスルも厭わないっていう腹の括り方も立派です。日本バレー界全体がお手本にすべき選手ですね。

それと、上尾は強力なジャンプサーブにやっぱり目を引かれますが、何気にセッターの土田のサーブもレシーブし難そう・・・と思って調べてみたら、昨シーズンのチャレンジリーグで18試合、23得点の4位なんすね。納得です。

個人的にサーブの良いセッターが昔から好きで、なんだろ・・・こう普段仲間の為に優しく使えるように研ぎ澄ました手先の感覚を、サーブの時だけ凶器として悪用するみたいな感じってカッコ良くないですか?昨シーズンのロビアンコなんかも、木村に仏かよってくらい優しいセットを供給し、サーブの時はカイザーナックルでも装着したかのような鬼っぷりで痺れたものです。土田にもそんな資質があるかもしれません。

それにしても、東レは3連敗とまずいことになりましたね。特に木村はやっぱ体調悪そうですし、全日本から含めてもう長い事、良いバレーをしている時に見せる笑顔と泣き顔が入り混じったような表情(適当なのがなかったけど、こんな感じのやつ)を拝められていないのが残念です。

ひとまず、セッターの頭が混乱してる気がするので、危険トス愛好家の高田をチームが波に乗るまで休ませるってのも手なのカモ。で、セッターは「今の戦い方は高さを犠牲にしたもの」と受け取れる危険発言をしていた中道ではなく田代。それか、ロビアンコを引き抜く(笑)。で、キャプテンは高田にしてみるとか・・・何かを変えないと嫌な予感がします。

0 件のコメント: