シーズン前のインタビューで木村沙織が「速いトスを打つ事に腹を括る」とか「秒数にこだわる」とか言っていて「これはきっとマズイ事になるだろうなぁ」とは思ってましたが、流石に1レグ1勝6敗という不振に陥るとまでは想像出来ませんでした。
やっぱストップウォッチでセットアップからアタックするまでの経過時間を1.1秒とか計測して指導、練習するのは間違いだと思うんですよね。だってファーストテンポ(レフト攻撃だとセットアップ時に最後の2歩の踏み切りあたり)であれば、放って置いてもそのくらいの秒数にはなって行くだろうし、実際、ストップウォッチを持って指導なんかされてないだろう上尾やNECのレフト攻撃なんて普通に1.1秒切ってますから。
馬鹿馬鹿しいと思いつつ投げ遣りな感じで計ってみたので正確ではないと思いますが、近藤志歩、近江あかりなんかは0.8秒台後半でも最高打点で止まった感じになるセットですし、ブロッカーの上から余裕で叩き込むことも少なくないです。逆に、東レはハイキュー!!で言う所のスパイカーの打点を直線的な軌道(↖️)で通り過ぎるトスのイメージに近い感じ(特に昨日の田代はエグかった)。被ブロックが増えたり、拾われる事が多いのはそのせいだと思います。
それと、1.1秒以内って何ゆえ弾き出された数字かと言えば、どうやらブラジルのタイーザのブロックが出来上がるまでの時間だそうで、それだったらなるべく4枚以上のシンクロ攻撃で迷わせて更に遅らせようと試みても良さそうなものなのに、そんな素振りは一切なく、何故か「世界と同じ事をやっていても勝てない」って・・・「はい?(杉下右京風に)」としか言い様がありません。
とにかく、もう終わった事はしょうがないので2レグではタイムアウト中、癖なのか同じ事をひたすら2回言う福田監督が「トス低いぞトス低いぞ、最高打点でフワッとさせろ最高打点でフワッとさせろ、眞鍋のことは忘れろ眞鍋のことは忘れろ」と指揮を取ることに期待するしかないですね。それか、サッカーや野球だったらもうとっくにクビでいいレベルなので、昨日の解説で「トスが低い」と悲鳴のような声を上げ、後輩達の不甲斐なさに若干キレかけているような声色だった大山さんを監督にすりゃいいんですよ。資格とかのことは知らないけど・・・。
・オマケ
ロシアの上から打つ木村
2 件のコメント:
本当に困ったものですね。私は今となっては木村が東レに戻ったのが間違いだと思いました。もし上尾に入っていたら、今頃能力全開だったでしょうね。そして真鍋監督に「このトス遅いんでしょうか」と訊くことができたと思います。
でも私はそのうえで「世界と同じことをやっていても勝てない」という事実も一方にあると思います。それがWGPで得た答えではなかったかと思いますし、そういう意味で「速いトス」は間違った答えだとは思いませんし、その秘策は真鍋監督のなかにある筈です。私がそう思うのは木村や新鍋に何のためにセカンドセッターをやらせたのか、ここに何らかの考えがありそうだからです。あの程度のことで終わらせるつもりなら、リベロに任せればいいのですから。ですから私は速いトス非難だけをもって真鍋監督を否定できないところもあります。
コメントありがとうございます。ブログは後でゆっくり拝読させて頂きます。
速いトスに関しては、ついこないだまでのセッター主導、0.8秒のトスでアメリカやブラジルのバンチリードブロックの横を抜こうとするコンセプトなら「やめてくれ」という感じですが、今年から遂に木村が早いタイミングで入るようになって攻撃の主導権を握るようになったので、0.8秒くらいまでなら打てない事もないのかなとは思っています。ただ、上尾の吉田監督がおっしゃっているように「速さ」と「高さ」は対であるべきでしょうね。
セカンドセッター化については木村の現在の後衛での立ち回り方を見るにその悪影響が出ている気がするのですが、中道・田代に復調の見込みがないのであれば、それを逆手に取って堀川あたりとツーセッターにしちゃった方がいいのかなと。やっぱり高い所からセットすれば低くなる事もないですし、変わった事を試すならまずはクラブチームでと思います。そう考えると眞鍋さんも奇想が湧いて止まらないならチャレンジリーグの監督にでもなって無茶苦茶やってみれば・・・ってそれじゃ選手が可哀想ですかね。個人的にはお手本にしているらしいブラジル男子バレーの完コピをまず目指し、それが駄目なら色々と調整すればいいのかなぁと思うんですが。
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