個人的に今季はシーズンの大半をDAZNで観戦し、後半の6試合くらいだけGAORAとNHK BS1での観戦となりました。で、後者の方で急激にイライラが増したことでふと思ったんですけど、もう既に実況・解説のレベルは完全にDAZN>テレビになっちゃってるカモしれませんね。
例えば、GAORAだとミドルがスロット3とかに入り、セッターがスロット5のレフトに上げると、どちらのアタッカーともファーストテンポだったとしても、条件反射的に「時間差」って言っちゃうじゃないですか?でも、DAZNのアナウンサーは最近バレーを見始めた若い方が多いせいか、そんなことを言ってる人はほとんどいないんですね。
むしろ、「前3人のアタッカーは全員囮でした!」とか「アタッカー4人が入っているのにセッターのツー!」とか見たまんま、ありのままのことを正確に伝えてくれる、まさに実況、という感じの人が増えて来た印象です。
逐一、名前をチェックしながら観てる訳ではないので間違ってるカモしれませんが、福田浩大アナなんかはその辺シッカリしていたと思いますし、矢田部ゆかアナにしてもローテーションの事などリアルタイムで触れてナンボな所に意識的で助かります。
で、そういう実況に見合う解説者がもっと出て来るといいな〜とは思うんですが、ツイッターから仕事をゲトって来た元・堺の伊藤信博さんは噂通り間違いなかったですね。シーズン半ばの上尾、主に、新人選手のファーストタッチが「速い低い」になっていて、その影響からか冨永選手がアンダーでばっか上げるようになってた日があったんですが、それに対してめっちゃ的確にダメ出ししてくれてました。
で、その翌週以降、チームとして持ち直して来たりして・・・もし、スタッフ陣がウッカリ見過ごしてしまっていたことを解説の指摘によって気付かされ、修正を図ったのであれば、そんな素晴らしいことはないなと。まぁ、実際のところ、どうだったのかは知りませんが・・・。
5月から始まるネーションズリーグも中継してくれるのであれば、解説は伊藤さんにお任せしたいです。正直、昨季の全日本女子の試合はほぼ観てないんですけど、自分が観た数試合に限って言えば、トゥルスリらしく居眠り運転で逆走という、いきなりガイチさん越え状態だったので、何とか食い止めて貰いたい所です。アスリートとして最も動ける時期にトゥルスリの寝言に付き合わされる選手が気の毒で仕方ありません。
そんな中、元セッターでもまともなことを言ってくれる解説者もいまして・・・横山雅美さんは今季、セッターに対してうるさ型のオバハンというキャラを確立させつつあって良かったなぁと思います。上げ急いでしまったり、低くしてしまったり、外国人頼みになってしまうセッター心理に理解を示しつつも、ダメなものはダメと、ひたすらツッコんでくれてましたし、喋り出すと止まらないタイプなのか、時々、「まぁまぁ」と宥めたくなることもあったほどでした。「止まるトス」についても言及してましたし、この方は続投&出番増でお願いしたいですね。
それと、ヨーコ・ゼッターランドさんも結構面白かったです。「車体のアタッカーはデンソーのアタッカーのように絡んだりはしないけど、決まった所に常に全員が入って来て、ココに上げていいよ〜、ココにも上げていいよ〜、という状態になっているので、セッターは楽なはず」「それが故に、ファーストタッチを高くしているんだと思う」と、シンクロ攻撃、スロットなどの用語をご存知なのかどうかは知りませんが、コートで何が起きてるのかをしっかりと把握はされてるんですね。ちょっと気を許すと、「もっと縦のB!」とか言っちゃうんですけど、声が妙にエロいせいか、新種の下ネタのようにも聞こえ、なんか笑っちゃいました。
逆に「なんかヤバイな」と感じることが多かったのは、前田健さんですね。スーパー全力助走でバックアタックに入ったがためにカバーに入るのが遅れてしまった選手に対して、「今のは〇〇君の怠慢ですね〜」とか、なんでそうなるのか理解に苦しみますが、頑張っている選手に対してほど失礼な発言が多かったと思います。月バレとか一度も買わずに来て正解でした。
最後に、伊藤さんをフックアップして来るくらいアンテナを張っているのであれば、この過疎ブログからの要望も奇跡的に通るかもしれないってことで、いくつか書いておきますが・・・
最近、GAORAで元・車体の藤田さんや元・NECの秋山さんと、わりと最近引退したセッターの解説がそこそこ好評を得ているのに対抗すべく、元・上尾の土田望未さんあたりを呼んでみるのもオツなんじゃないでしょうか?アタッカーの最高打点で打たせるということに限って言えば、ここ最近のセッターの中ではピカイチでしたし、コミュニケーション能力も高く、ユーモアもあるので面白い話が聞けると思います。
あと、陰のゲームメイカー的な役割があるからなのか元リベロの解説も思わぬ発見があったりするので、最近バラエティに結構出てる気がする滝沢ななえさんや吉田真未さんあたりも良さそうな気がするし、たしか愛読書が「セリンジャーのパワーバレーボール」(笑)だったはずの沼田さくらさんとかも良いカモしれません。敢えて、まぁまぁゲスいセレクトにしているので、加入者増加も見込めるハズ・・・。
・・・というわけで、来季も更に良い中継になっていることを期待しています。
2 件のコメント:
ご無沙汰しております。
今リーグは、久光製薬の監督が中田久美長から酒井さんに替わって、「速い低い」の呪縛から解き放たれた途端に、選手が能力を発揮しまくって無双状態で終了(実際はあまり見ていませんが)、全日本は大丈夫なのか・・・という不安を抱かせてことで終わりましたね。
そして、DAZN、ネットのつながりの問題や、解説もピンキリだったりとかありましたが、伊藤さんを解説に招いたことは大ヒットでしたね。例の上尾-久光戦はダメだしされましたが、ごもっともでした。修正の方は、解説によってというわけではなかったようですが。おかしいところはおかしいと技術的に言える解説者は本当に少ないですね。 あと、横山チャミさん、まだちょっとアレっ?というところもありますが、彼女は頭が良いし、バレペデも渡っているようですので、これからますます期待です。
そう、上尾-久光戦で、“ドラマチック女子バレー何とか”いうキモいTwitterアカウントのバカが、伊藤さんの解説が上尾びいきで、音を切って見てた、DAZNにそんな解説者を起用するなと文句を書いたなどと言ってました。どこがひいきなんだ、と、鳥居千穂さんの方がよっぽど偏ってるんだけどなぁ、わからんかね、と思いましたが、伊藤さんにはこれからも数少ない優秀な解説者としてどんどん活躍して欲しいです。
そして、もう、スポーツに限らず、テレビというオールドメディアのほころびがいろんなところで出ているので、これからはネット、DAZNにも期待しています。
返信が遅れてしまい、大変申し訳ありませんm(_ _)m
MacとiPhoneがほぼ同時にクラッシュし、2週間ほど古いガラケーで過ごしていた為、
折角頂いたコメントに全く気付きませんでした。本当にごめんなさい。
今季の久光は確かに強かったですね。前監督の残り香は少ししましたけど、それでも
ある程度まともにバレーをしてくれれば、こんなに負けないものか、と驚きました。
酒井監督には、今後の全日本のためにも、どこをどう変えたら良くなったとか、説明
の責任と義務があると思うんですが、月バレの取材とかでは恐らく無理でしょうし、
結構良い記事が多かったフジのバボちゃんねるネット(?)が過去記事含め、何故か
ゴッソリ逝っちゃってるのが地味に痛かったりしますね。
横山さんが良いのは内田コーチ経由で情報が入ってるのかな、と思っていたんですが、
バレペデをお読みなのであれば頼もしいですね。あとは、ご自身の現役時代のバレー
と現代バレーが実は結構真逆ってことを受け入れられるかでしょうか?昨年のWGP
で一本目からピュンピュンさせるバレーのメリットを必死に喋るも、「それって
高くゆっくりしてこそ得られる効果だろ!」という謎解説になっていたので、あと一息かと思います。
DAZNがそこそこ良いのはアナウンサーがほぼ全員フリーということで、
テレビ局に恐らくあるであろう実況用の古いマニュアルみたいなものがないというのもあるでしょうね。
テレビ=メジャー、DAZN=マイナーって図式があるのかは分かりませんが、スポーツに限らず、
メジャーが駄目な場合、マイナーの方からの突き上げがあると色々と活性化することがあると思うので、
期待したいです。
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