2014/08/25

ワールドグランプリ2014 決勝R ブラジル戦

やっぱガチのブラジルは強いですね。オバさん化しようとも、弱点は大体バレていても、依然、倒し甲斐のあるチームでいてくれるのは、ある意味頼もしいです。

敗因はサーブの力と狙い方がイマイチだったが故っすかね。ブロックに自信がないせいか、当たり前の、前衛レフト狙いだったそうで・・・崩せたかはともかく、ガライにほとんど決めさせなかったのは良かったです。ブラジルのムードメーカーは彼女なので。

でも、個人的には、前・後衛関係なく、前後に揺さぶっておけば割と簡単に潰せるジャケリネ狙いを徹底すべきだったんじゃないかと。これまでも、直近のモントルーでも、その戦法によって、余裕であのガラスのハート顔を引き出すことに成功していただけに、もったいなかったです。・・・ただ、いざという時のジャケリネの勝負強さにも感服させられた次第で、昨日は狙っても無理という凄みのある集中力が際立っていましたね・・・。

それと、ガラスのハート顔と言えば長岡。決定率100パーとかでも、弱気表情なので単にそういう顔なんだろうと割り切っていたのですが、昨日は完璧に折れてました。たしかにブラジルのブロックは凄いですけど、よく見りゃ隙はあったはず。経験が足りないので責めるつもりなど毛頭ありませんし、単に、久光で危険トスばっか打ってる余波ってだけなのカモしれません。今後の合宿ではノブコフみたいなのを二人呼んで、常に張り付けて打つ練習をすれば世界選手権までには何とかなるはず。

それと、なんか恥ずかしい名称なので、ハイブリッド6については特に触れませんでしたが、この戦術は別に「非常識を常識に」っていう特別なものではなく、単に全日本女子がようやく常識的なことをやり始めたってだけって気がしています。

だって、攻撃面ではファーストテンポのシンクロ攻撃っていう常識的なものですし(特に木村沙織が大体ファーストテンポになってるのがデカい)、ブロックの低さをひたすらディグでカバーするのは他の国から見れば非常識でも、日本ではとっくの昔からの常識。

で、その非常識的守備範囲を任せられるリベロに常識的なオーバーでのセットは求めず、WSがセカンドセッターってのは非常識なのか常識なのかは、もはや分り兼ねますが、たぶん、決まる確率=WSのオーバー>リベロのオーバーってデータが出てるから試してみてるはずだし・・・唯一珍しい気がする宮下のセンターブロックも・・・慣れ次第の予感。

結局、バレーボールプレイヤーと名乗るなら、何でも出来る選手になろうって考えが根本のはずで、全部常識的!非常識だったのは最初の5戦の危険トスだけ!速くするのは理屈では間違ってないでしょうが、何回も試して失敗してるんだから駄目なものは駄目だし、アレを常識にしようとしてる限り、弱い全日本に逆戻りですよ。お目見えしたのは最初の5試合ですが、恐らく合宿期間の半分くらいはアレだったはずで、その時間の無駄のツケがブラジル戦で出たのだと思います。

あと、MBっていう言葉が全日本の中でなくなっちゃったのであれですが、今年十何試合見て思ったのは、たぶん中国やロシアのような圧倒的な高さのあるチームの場合はMB0はアリ、それ以外はMB1までにしといた方が良いと思いました。

というか、合宿でデカいからノロい、使えないとされてるMBにも長岡迫田へのセットみたいに高くしてみたのかってのはちょっと知りたいですね。あれだったら岩坂も打てるはずで、ブロックの良いポイントゲッターがすぐ完成(笑)。彼女は、たぶん育て方次第で日本のタイーザに出来ますよ。なんとなく顔も似てるし。

世界選手権は危険トスによる連敗地獄を乗り切って、めっちゃ団結してる今の面子(+迫田←多分危険トスで故障)でも良いでしょうが、今後の展開は楽しみで仕方ありません。

あ、あと選手の皆様、銀メダル獲得おめでとうございます。

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